CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】選択の科学

2016-09-13 20:21:58 | 読書感想文とか読み物レビウー
選択の科学  著:シーナ・アイエンガー

ずっと読みたかったけども、
重たそうだなと敬遠していた一冊であります
読んでよかった、非常に面白い本だった
満ち足りた気分で読後を過ごしている次第でありました
わかりやすくて、よい読み物だった
そんなに論文めいてないのがまた良い

「選択」について研究を続けてきた、
その道の第一人者である著者が、その集大成ともいえるような、
自分がどうして研究を志したか、
その途中途中で思ったこと、感じたことを丁寧に語りつつ、
「選択」に秘められた様々な不思議について語ると
大変真面目で、笑うところなんぞ一切ないんだけども
なんとも面白い本だったと感じたのであります

著者は、学生の時分に視力を失うというハンディキャップを負いながら
そのこと自身から、「選択」するということについて、
意識的に触れるようになったという話から始まり
見えないからこそ、人がなぜそれを選んだのかということを
聞いて確かめていくうちに、不思議なといっていいのか、
人間は知らないうちに、その選択を強いられていたり、
誘導されていたり、選ぶということを楽しんでいたりといったことを
つまびらかにしていくといった具合、
著者をもっとも有名にした、ジャムの実験については
さらりと、その概要を説明するだけでありましたが
それも含めて、人間が選択するという事象に
どう触れているのかという研究が
非常に面白い、自分もそうなのだなと
改めて目を啓くようで楽しめるのであります

個人的に白眉だと思ったのは、
アジア人とアメリカ人とで、選択に対する姿勢が違い、
それによってパフォーマンスまで変化するという部分でありましょう
一時、無闇やたらなアメリカナイズが流行ったというか、
強いられた気がしていましたが、
あれはやっぱり、日本人にはあわない可能性が高いのだと
そう思うと、なんとなし、安心できるような
さりとて、それではいつまでも、
過去の繰り返しになるようなと考えさせられもしたのでありますが
この研究は、自分がそうだなぁと思えることが多く
これもまた、自分が聞きたいことだから
そう捉えているだけかもしれないと

選択から逃れない様を楽しみつつ
読み終えたのであります
面白い、人生は様々である

【ドラマ】マスケティアーズ パリの四銃士

2016-09-12 20:39:51 | ドラマ映画テレビ感想
NHK海外ドラマ枠でした
三銃士の新訳といったらいいんだろうか、
実際の三銃士をよく知らないので、
話がどれくらい合ってて、どっからが違うのか
まったくわからないまま見ていましたが
派手なアクションシーンと、中世の再現度が見事な一作
フランスが舞台なのに、製作がBBCだったというのが
不思議でならなかったのですけども
非常に面白く見終えたのであります

敵役が途中で交代するため、枢機卿時代とロシュフォール時代に分かれて
まぁ、どっちもなかなか楽しく見られたのでありました
個人的には、枢機卿時代のほうがなんだかんだ
楽しかったような気がするのでありますけども、
ロシュフォール篇は、最終回が見事だったというか
いい殺陣だったと、しみじみ思わされたのでありました
マスケット銃を使うのはわかってるんだが、
やっぱり、剣戟がいいよなぁと
改めて思い知らされたのであります

なかなか斬新といっていいのか、
よくよく考えてみると酷い話だなという展開だったのですけども、
アラミスと王妃ができちゃって、あまつ、子供まで作るだとか、
ダルタニアンとコンスタンスが不倫から発展したりだとか、
アトスとミレディの爛れた関係だとか
様々、酷くないかと現代から見ると思わされるそれぞれが、
なんか、かっこよく、正義だから、全部正義みたいな感じで
潔く描かれているのが凄いなと思わされた次第
特に王妃については、アラミスとできてしまうのもなんだが、
ロシュフォールとも昔はいい関係で、捨ててたとか
この話、ひょっとすると、王妃さへ居なければ
うまいことフランスは平穏だったんじゃないのかなどと
思わされたりしたのでありますけども、
貴族といえば、そういう醜聞あってしかるべしといったらいいのか
いわゆる、当時の囃し立てる物語にもあった
それこれを、ある意味忠実に再現していたようでもあって
面白かったのであります

で、それとはまったく別にというか、
ただただ、英雄譚といっていいのか、
かっこいい銃士としてボルトスがいたと思うのだけども、
ボルトスの活躍場面が、いちいち好きで
最終回も、相当に活躍したので
もうこれだけで、アクション部分はよかったかななどと
思ってしまったりなのでありました

その後、続いたりしないんだろうけども、
スペインとの戦争で銃士たちはみんな死ぬんだろうなと
不穏なことを思ったりしながら、
そうやって人生が片付いていくというのが
中世っぽいといえばそうなのか、
よくわからんが、国王もしっかりしなさいと思ったりしつつ

非常にベタな内容だけども、
楽しんで見られたドラマでありました

真田丸  勝負

2016-09-11 20:56:43 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「真田丸」
もっとも輝かしい回といってもよいのか、
冴えた父上を見られた話でありました
面白かった、こういうのを見たかったんだ

先週に続き、面白い話でしたと
それだけで十分という内容でありましたけども
今回は、冴え渡る父上の智謀が炸裂しまくると
まぁ、見ていて実に痛快な話で
非常に楽しく見られたのであります

兄上の心労やら、忠勝との絆やらと
なかなか見るところが多くて、
かなり見入ってしまったのでありますけども
稲の武者ぶりやら、ギャグをまったく抜きにして
ちゃんと一回やりきれてしまうんだから
凄いなと思ってしまったのであります
脚本家本人としては、この回はもうひとつ
消化不良だとか思ってんじゃなかろうかと
そう思うくらい、鉄板でありました

絵面としては、さして戦をしたというシーンもなく、
夜討ちばっかりという地味さだったけども
なんだかんだ楽しく見られたので
これはこれで見事だなと思うのであります
こうなってくると、大阪夏の陣が心配になってくるが
最後の突撃シーンしか
ロケやらないのかもしれないと思わされるのであります
いいんだけども、やっぱり
外でわーわーやってるところを見たいとも
思ってしまうのである

先週の韓信の話をひいて、神川の何かがあるかと思ったけども
特になにというわけでもなく、先週のあの話はなんだったんだと
ちょっと考えてしまったんだが、
大阪の陣のときに生きてくるのか、はたまたと
考えつつ、とりあえず今日は楽しかったと
満足するのでありました

PS
神川の話は、やっぱり、韓信の話の引用だったとの話だけ聞いたのでありますけども
位置関係がよくわからんが、徳川方の背中に川があったのではないのか、
徳川の援軍がこないようにと、川による阻害とかそういうことだったのか?
城の後ろに回られるのを嫌がったのか?、なんかよくわからんので
勉強しなおしだねなんて、思ったりする

【読書】サラリーマン「再起動」マニュアル

2016-09-10 20:28:59 | 読書感想文とか読み物レビウー
サラリーマン「再起動」マニュアル  著:大前 研一

そういえば読んでなかったと
著者の本を初めて手にとりました
とはいえ、すでに8年経過しているため
情報が古くなっているのではありますが
根幹の部分は、おそらく普遍のそれなので
じっくりと読み進めたのでありました

内容は、ちんたらしていると世の中に遅れること必至だから、
再起動して、新しい世界に踏み出していこうぜ

と、そういうお話であります
新しい世界というものを「新大陸」と位置づけて、
従来の商習慣や方法とは、
まるで異なるものであるとして、
ITの駆使、情報戦、多種多様な人材との交流を主軸として
組織や、会社という単位の考え方ではなく、
プロジェクト単位での方法推進を
力強く推し進めていました

読んで、ここでこれが提唱されて、
今、まさにこうしようとした萌芽が
あちこちで見られているんだろうか
などと、ちょっと大げさにすぎるかとも思いつつ
どうも、この本あるいは、氏の影響力みたいなのを
感じたりしたのであります
なかなか面白かったというか、この時点で
言い当てていたのがすごいというべきなんだろうか

読み終えて感想としては、
いけいけどんどん、という感じなのでありますが
そのモチベーションというか、バイタリティが、
後半、そういうものを持たない若者が増えてきたという話で
なんとなし、ひとつ区切りとなるような
ある種世代といっても差し支えないそれだと感じたところ
古いというではないが、今多いそれではないなと
そんな風に思ってしまう
もっとも、これは浅い見え方で、
実質的に、今もって、ばりばり成功しているのは
つまるところ、そういう人種だといわれたら
ごもっともとも思うわけなんだが、
確かに、減ってる感じ、いや、見える範囲にいなくなった感じが
してしまうと思うのであります

まぁ、そういうのはどうでもよくて、
異業種というか、異文化とふれあい、統合しということで
新しいモノ、イノベーションが生まれるということが
再三再四に繰り返されているわけでありますが、
ここで、触れ合うべき人材として、
自分とは違うタイプであることを挙げつつ、
飲みにいって仕事の話は止めようなどという輩は除外としていまして、
なんだろう、それはタイプの違いとはまた別のもののようで
残念ながら、そのやめておくタイプに属している俺は
いったいどうしたらいいんだろうなどと
そもそも、なんでこの本読んだといわれかねないことを
思ったりしたのでありました

くすぶってる暇があるなら、どんどん磨いていけ
磨く方向を間違えるな、新大陸は甘ちょろいと
すぐやられちまうと、そういう感じで、
実際、今、そうなってきているのでなかろうかと思えば
なるほどなぁと感じ入った次第

好きな部分は、政権や官僚で、長く硬直し腐っているものを
ぼこぼこにしているところで、
これに関してはもっと言ってくれなどと
無責任に応援したくなってしまうのである
はやし立てているが、私も、この論から敵にまわるのだが
それはそれである

台灣縦断旅行記 10 祀典武廟で三国志蜀三昧

2016-09-09 21:25:46 | 台灣縦断旅行記(2016)
さて、赤崁楼から外に出て、通りをはさんだ向かい側に
レンガの壁が連なっています
赤崁楼に対して背を向けている感じの建物で
通りからはまるでわかりませんでしたが、壁をつたって回り込むと


祀典武廟、いわゆる関帝廟でありました

レンガ造りの壁の内側に、みっしりという感じで、
狭い土地に無理やり詰め込んだような
なんともいえない不思議なつくり、
月下老人や、その他の神様も祀られているので
なかなかステキだと、あっちこっち見て回ったのでありますが


おそらくは関羽、こと、關聖帝君
関の字が難しすぎて、変換できないのであります
ありがたいので、手をあわせて線香を手向ける

入り組んだというか、二つ、三つくらいのお寺が合体したようなつくりで
ちょっと迷路っぽいというか、迷宮っぽい雰囲気で
夜中だと、怖くて近寄れないだろうななどと
いらんことを考えて一通り見終わったからと外に出れば


馬使爺祀典武廟
この名前については、違うかもしれない
日本語サイトを見ていても、この場所が正殿であるとか
違う名前だとか、あれこれ書いてあってわからなかったんだが
もう一つ、関帝廟があったのです
小さいお寺ながら、ここで衝撃の出会いをしたというか
関帝廟を楽しみたいならば、絶対にこっちの寺に入るべきであります


入り口に「赤兎」の文字
どうやら、ここの関帝廟は愛馬「赤兎馬」を祀っている
なんだろうかと不安に見ていましたら、

爺さん「好好!」
私「!」
爺さん「☆○△□~~!!!!」

全くわからない、台湾語か中国語かもわからないが、
凄いテンションと早口で、台湾人と思しきおじいさんに
喋りかけられて慄く、ここでとりあえず

私「てぃんぷーとんつぉんうぇん、たいぃー(听不懂中文台語)」

「中国語、ないし台湾語わかりません」と言ってみたんだが、
多分発音が悪かったんだろう、さっぱり通じた様子もない
だけども、喋り止まない
とりあえず私が中国人ではないことだけでも伝えようと

私「ニッポンジン、ジップンラン、リーペンレン」

と、知っている限りの日本人感を出してみたところ、
なんとなし通じたようで、「あー、俺も日本語わからんわ」的なことを
言われたような気がするんだが、だからといって
おじいさんの話はまったく止むことがなく、
この廟の案内を30分もしてもらったのでありました
凄いな、親切すぎるだろう、全く理解できてないのに…

こうなると、私もがんばって理解しようと身振り手振りと
辛うじて聞き取れる単語なんかを頼りに、あれやこれやと聞いて、
身に着けていたものに、なんかご利益があるおまじないをしてもらったり
えらい仲良くなったというか、楽しませてもらったのでありました

で、この赤兎馬寺院ですが

多分手前が関羽、奥が赤兎馬
先ほどの門をくぐったところに、こんな感じで祀ってあったんだが、
お爺さんに連れられて、「こっちに来い、こっちだ」と
わからない言葉で言われて、ほいほい付いていき
奥まった裏口めいた場所に入っていますれば


桃園の誓い
桃園って、そういや台灣にも地名があったな


関羽

劉備

張飛
随分立派な像が立っているじゃないか
流石にこれはわかると、反応して喜ぶと
これがわかるのかと、爺さんも喜んでくれて、なんだか嬉しい
さらには、


関平

周倉
そうそう、関羽、関平、周倉はセットで祀られると
以前に松山で訪れたお寺にて発見したそれが
ここでも、随分立派な像というか人形というか
大きなそれで確認ができたのでありました
なんだろう、物凄くテンション挙がって楽しめたのである

なんかわからんが、俄然喜んでいる私の様子を見て
爺さんも、案内した甲斐があったとそんな満足げな顔を残し、
名残惜しくも別れたのでありました
大変喜ばしい出会いであったのだが、
まったく通じ合わなかったのが申し訳ない気持ちで一杯であります

言葉は、追い込まれると出てくるけど素地がなければ無理ですね
だけども、喋れなくても伝わるものですね

【ドラマ】水族館ガール

2016-09-08 20:52:19 | ドラマ映画テレビ感想
NHKドラマ10枠でした
この枠のドラマは、だいたい興味ないのが多いので
ずっとスルーしていたわけですけども、
ひょんなことから見かけたら、なんとなし、
ずるずる見続けてしまった
不思議な魅力というか、笑いのあるドラマだったと
思うのであります

今さっき調べて、原作があるのだと知って
結構驚いている次第なのでありますが
まぁ、なにわともあれ、このドラマは主人公のキャラクタだけで
何もかもが足りるというか、それだけで十分だと
思い知った視聴でありました
笑わせてもらった、凄いといっていいのか、
いや、斬新だと感じたのであります

内容としては、商社のOLやってたけども
うだつがあがらないので、子会社の水族館に左遷されて、
そこでイルカトレーナーになるという
筋だけ書くと、真面目そうないい話だというものでありますが
このうだつのあがらなさが凄いというか、
こういう女いそうだな、いや、居ない
なんて思わされる見事なキャラクタに
なんか、色々な意味ではらはらするというか
気付いたら釘付けまででもないんだけど
見続けてしまったと、そういうものでありました

ここが、あれが、
なんていう感想が出てくることもなくというか、
水族館がドタバタ経営にあえいでいたり、
同僚の恋の話がどうしたとかだったり
人間ドラマが展開されるのでありますが
始終真面目な話をコミカルというか、独特のテンションで描いていて
なかなか面白いと感じたのでありました

凄いよかった!とか褒めるようなものではなかったんだが、
なんか知らないが、ついつい見続けてしまう
不気味な魅力があったと、思い返したりするわけでありまして
こういうドラマは、どこに需要があるんだろうか、
誰に向けたものなんだろうかと
なんか、よけいなことを考えて悩んだりしつつも
ファミリー向けのような、朝ドラや大河とはまったく違う、
実に不思議なドラマを見たのでありました
ある意味NHKらしいのかもしれない
NHKじゃないとやれない気がする

【読書】猫のパジャマ

2016-09-07 17:58:47 | 読書感想文とか読み物レビウー
猫のパジャマ  作:レイ・ブラッドベリ

またも短編集を読みました
今回もSF作家で、そういう内容も含まれていましたが
だいぶやわらかいというか、日常の他愛のない話を切り取ったような
はっとする一話を続ける短編集でありました
これはこれで面白いというか、読みやすい、次々読んでしまって大変だった

内容は、深みというよりは衝撃が強いと感じたところで、
問題提起といってもいいのか、偏見や、差別や、裏切りや、衝撃や、
もろもろの感動、情動を切り取って、描いた
無駄のない短く鋭いお話ばかりでありました

表題作は、その中においては、
なんというか、男女の出会いとつれづれをざっくり描いただけで、
これはこれで、いい話を読んだと
一人にやにやするところでありましたけども、
黒人に関する偏見と、そこにかかわるもろもろの悪意というか、
批判してしかるべき内容を描いたものは、
なんとも、胸に刺さるというか
ぐっとくる切れ味で、なるほどと読みて、ごちてと
そういう具合であります

なにせ、これを書いたのが80歳をゆうに超えてと
そんな年齢であったそうで、そこに驚きながら
さらには、全盛期には一日一本くらいのペースで
さらっと短編を編み出していたらしいという多産ぶりというか
ものすごい豊富なバイタリティをもっていたことが伺えて
感心したのでありました、すごいな本当にもう

短く、本当に伝えたい一つがきりっと届く
そういう感想を覚える短編ばかりに
なんとも、楽しく読み、また、考えさせられたと
当たり前の感想文で恐縮ながら、メモっておくのでありました
少し、著者全盛の時期や、その背景がわからないと
読んでもさっぱり意味がわからないのもあったけど
これはこれで、楽しいものなんでありましょう
フィッツジェラルドとどれくらい友達だったんだろうか
それが気になる

台灣縦断旅行記 09 台南赤崁楼

2016-09-06 19:34:25 | 台灣縦断旅行記(2016)
タクシーで40分ほど、名所・赤崁楼(チンカンロウ)にやってきました


タクシー道中はなかなか楽しいことで、
前回の話の通り、たまたま通りかかったタクシーを捕まえて、
助手席に乗るという話になったのでありますが
運転手が、車内テレビを見ながら運転するから
凄い危ないというか、超怖い
「前を見てくれ」という台湾語を学んでこなかったのを
激しく後悔したわけでありますが、さすがプロというか
当たり前のようにすいすい抜けてたどり着いたのであります
265元でした、1000円くらい?安いなぁと思うんだが、
考えてみると日本でもほとんどタクシー乗らないや

ちなみに、行き先については「チンカンロウ」と
カタカナで発音して通じたので、おおよそ問題なかったようであります


チケット購入50元なり

さて赤崁楼ですが、正直なところ
ちゃんと調べていないので、オランダ統治時代に建てられたのか、
誰がそもそも居たのか、さっぱりわかっていない
うろ覚えでは、オランダが建てて、鄭成功が奪取して、
その後台南市の市長官邸みたいになっていたと思います
嘘かもしれないから、ちゃんと調べましょう


台南市長の胸像、日本人でありました

ただの邸宅に50元は高くないかなどと
つまらないことを思っていたのでありますが、
どっこい、見所たっぷりというか、結構敷地内が広い


窓からは、やしの木が見えて、まさに南国


当時のままの城郭というか楼閣
レンガ造りが戦争の傷跡とともに残っています

離れみたいなところもありまして、
そっちの図書室みたいなところをふらっと覗いてみますれば


日本語の辞典が

完全に日本語である

と、なかなか昭和というか、ありし日の台灣と日本の関係を
少しだけ感じることができた、ステキな時間だったのであります
割と真面目に観光をしたわけでありまして、
この敷地の近くには、名店・度小月の出店があったり
夕方には夜市めいた活気が出たりと
なかなか楽しげなところだったのでありました


そして、おしし
お尻の穴がついているのがポイントであります

【読書】たんぽぽ娘

2016-09-05 21:02:59 | 読書感想文とか読み物レビウー
たんぽぽ娘  作:ロバート・F・ヤング

まさにSFといった内容の短編集でした
今までも、いくつか海外もののSF短編を読んできたけども
ここまで、ロマンスとか、寓話とかとジョイントして
それなのに、宇宙だとか、未来だとかに
わくわくして仕方ない話は初めてでした
凄い面白かった

どの短編も、非常に楽しく読めたのでありますが
やっぱり表題作は白眉でありまして、
いわゆるタイムトラベルものなんだけども、
いやぁ、よく出来た話だなと
感心しきりなうえに、ものすごくステキすぎるというか
SFなのに、女性もなんとか取り込めそうじゃないかしら
そうあまっちょろく感じるような
ロマンスが見事で、いやぁ、決まっている
えらい秀逸なお話でありました

そのほかも、ねむり姫をSFにとった話とか、
微笑ましいというか、もう、笑ってしまったり
肩の力をぬきつつ、でも、がっつりとSFしているというか
未来だったり、宇宙だったりしていて
どれもこれも、本当とかそういうのよりは
わくわくする夢的なものにあふれておりまして
これがSFか、すげぇな、面白いジャンルだなと
なんだか、一人でテンションあがっていたのでありました

精力的に海外の短編集を読んでいるせいか
あれこれと、こういう短くまとまっているのに
スパイスがきいているというか、
ひとつの話で、十分にはっとして楽しめるというのが
なんというか、秀逸な娯楽であるなと
目がさめるように感じつつ
えらい、楽しんでいる昨今、その一冊でありました

真田丸  犬伏

2016-09-04 20:47:50 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「真田丸」
視聴完了しました
面白かった、と思うし、これだと
つくづく感じたのだけども、
そうか、このべたな展開を三谷脚本でもやるのか
こういう偉そうなことを思う視聴者を相手にしているから
大変だな脚本家わと、
いらぬことまで思わされたのであります

まっすぐといっていいのか、
奇のてらいがない、非常にオーソドックスな、
いや、俺が一番見たかった真田の話といった具合で
満足しきりでありました
親父が夢を語り、次男がそれを却下し、長男が策を出す
ずっと言われていた、二人で一人の件だとかもひっくるめて、
親を超えるというイベントとともに
これが描かれたというのがかっこよすぎるというか
出来すぎていて、凄く好きなんだが
どうも、居心地が悪いとか思ってしまった
ちょっとは茶化すと思ったのに、まっすぐにやるなんて、そんな

と、身勝手な視聴感想をメモっておきつつ
真田の物語がようやっと始まったというか、
ここからを描くために、長い長い前フリを
ずっとやってたのかもなぁなどと思わされた次第
来週は、いつだったかの信繁提案の策を思い出して
虚仮をするつもりなのか、まったく違うのかはわからんが
なんだろうか、伏線を拾いまくりながら、
当初予定というか、もくろまれていた
真田家の愛情というか、絆を描いてくれるんだろうと
楽しみで仕方ないところでありました

俄然面白そうだと今後を楽しみにしつつ
今週を見終えたメモを置いておくのでありました

【読書】「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ

2016-09-03 20:21:18 | 読書感想文とか読み物レビウー
「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ  
著:鈴木 博毅

課題図書ということで読んだのであります
正直興味ないといってしまうといけないけども、
こういう、過去の名著から今どきに訳したというのは
あんまり好きじゃないなぁと思ったりしながら
そんな疑念をさしはさんで読んでしまったので
なんとも、頭に入っていないと
がっかり読書をしてしまったのであります
実際は、結構というか、相当に面白い内容なんだけども
これはやっぱり、原著をあたるべきじゃないかと
そう思わされた一冊でありました

内容は、タイトルの通りで、第二次大戦中の旧日本軍の作戦行動について
反省をした名著「失敗の本質」について、
その内容を現代ビジネスに当てはめて読んでみようと
そういう本でありました、大変わかりやすかったし
なるほどなぁと思ってしまったんだが、
そういう目的に書いた本だから、そう読むに決まってるわななどと
えらい、はすに構えてしまった

米軍の行動と、日本軍の行動とにわけて、
当時の戦争風景から、あれこれ導き出していたわけで
なかなか面白く読めたというか、
今でもこういう組織はあるなぁと思わされるところ、
そう読んでいくにつれて、これはもう、
日本人である以上、仕方ないことなのではないか
あるいは、欧米人と東洋人との差ともいえるのではないかと
そんな風に読んでみたのでありました

本の内容としては、当時の米軍が、信賞必罰を確実に実行し、
組織として、無能なものを駆逐し有能なものを登用したと
まぁ、これが一番難しいことをさらっと書いていたわけでして
そんなのが簡単にできるようなら、
そりゃ負けてないわななどと思わされてしまうのであります
これが、なぜできないのかという部分は、
あんまり深く掘り下げられていないので
残念なのであります

官僚化しがちで、しかも根っからの練磨に頼るという方針が、
どうも、それなりに機能しているときには
無敵の強さを産むようなので、これはこれで
ひとつ日本の強さであったろうなというのもわかったのだけども、
米軍は、そこに硬直という欠点を見出して、
上手く、相手のよいところを発揮させないで
新しい論点、戦争点を導き出して勝利を導出したと
そういうお話でありました
まぁ、そうなんだけども、これができるというのもまた、
国力に余裕がとか、そういう背景ももう少し
考えられたんじゃないかしらとも思わなくもないのであります

と、まぁ、私はどうにも二次大戦に関して
ちゃんと総括ができていない人種のようなので
どうも、この戦争を見て反省をうながす系や、
よいところを見出して今に生かそうという話を
うまく消化できないなぁと、超個人的な感想を抱いただけで終わってしまって
たぶん、そういうのを抜きにしてというか
本当にこの本が語りたかったのは、
強い組織や、強いやり方というのの一端を説明することであったと思うので
それについては、なるほどと
思ったりしたとメモっておくのであります

偉そうな文章のわりに
なんも中身がないなぁ、いかんいかん、剣呑剣呑