戒名探偵卒塔婆くん 作:高殿円
また、とんでもないジャンルの探偵を作ったもんだ
そんな風に思いながら読んだのですが、
仏教関係を戒名のそれこれ蘊蓄から紹介するかのような
不思議な物語でありました
戒名から様々なことを推理して当ててしまうという
そんな状況、そもそもどんだけあるんだよといった感じなのに
そういう事件があれこれ出てきて、見事解決していく
痛快とも違うんだが、スピーディーで楽しい推理小説でありました
キャラクタがいささか漫画的にすぎるだろうと思ったんだが
まぁ、そういう可愛げも含めて、
あまり深く考えずに楽しむのがよいという感じで、
ほんわかでもないが、でこぼこしながらも、言葉面だけでは虐待に近い愛情が
あちこちからふりまかれつつ、狂言回しの主人公が
戒名探偵としっちゃかめっちゃかしてて楽しかったのでありました
しかし戒名だけで色々なことがわかったり、
その逆もあったりするんだなと改めて驚いたのでありますが
無縁仏というか、無縁墓というものも、よくよく考えてみれば
今のご時世いっぱいあるんだろうなと
改めて考えさせられるところもあった
うちの実家も、墓仕舞をやったところだし、だんだんと歴々紡がれていくものもなくなり、
金満坊主かどうかはさておき、お寺さんも困ってしまうんだろうなと
そのあたりは考えるところもあったと思う
とはいえ、何かを探すというときに年代とか、
そういうもので解き明かしていくという手法そのものは大層面白くて、
古いお墓のルーツをあたり、だんだんと的を絞っていく話は
わくわくして読めたのも確かでありました
最終的には、八つ墓村めいた話になったのにちょっと笑ってしまったけども
よく考えてあるなと、この推理が先にあったんじゃないかというほど
綺麗に話が転がるのが楽しいと思えたのでありました
また、とんでもないジャンルの探偵を作ったもんだ
そんな風に思いながら読んだのですが、
仏教関係を戒名のそれこれ蘊蓄から紹介するかのような
不思議な物語でありました
戒名から様々なことを推理して当ててしまうという
そんな状況、そもそもどんだけあるんだよといった感じなのに
そういう事件があれこれ出てきて、見事解決していく
痛快とも違うんだが、スピーディーで楽しい推理小説でありました
キャラクタがいささか漫画的にすぎるだろうと思ったんだが
まぁ、そういう可愛げも含めて、
あまり深く考えずに楽しむのがよいという感じで、
ほんわかでもないが、でこぼこしながらも、言葉面だけでは虐待に近い愛情が
あちこちからふりまかれつつ、狂言回しの主人公が
戒名探偵としっちゃかめっちゃかしてて楽しかったのでありました
しかし戒名だけで色々なことがわかったり、
その逆もあったりするんだなと改めて驚いたのでありますが
無縁仏というか、無縁墓というものも、よくよく考えてみれば
今のご時世いっぱいあるんだろうなと
改めて考えさせられるところもあった
うちの実家も、墓仕舞をやったところだし、だんだんと歴々紡がれていくものもなくなり、
金満坊主かどうかはさておき、お寺さんも困ってしまうんだろうなと
そのあたりは考えるところもあったと思う
とはいえ、何かを探すというときに年代とか、
そういうもので解き明かしていくという手法そのものは大層面白くて、
古いお墓のルーツをあたり、だんだんと的を絞っていく話は
わくわくして読めたのも確かでありました
最終的には、八つ墓村めいた話になったのにちょっと笑ってしまったけども
よく考えてあるなと、この推理が先にあったんじゃないかというほど
綺麗に話が転がるのが楽しいと思えたのでありました