CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【ドラマ】ももさんと7人のパパゲーノ

2022-09-13 21:09:08 | ドラマ映画テレビ感想
興味深いドラマだった
俳優さんの演技がとてもいいから、
ごく自然に見られたけども、ちょっと前にやってた「空白を満たしなさい」に次ぐ、
自身の命について考えさせられる、大変よいドラマだったと思うのである
ちょっと重たい内容なので、実際に直面している人には
見ることができないのかもと思ったりしながらだったんだが、
そうではない側だからか、なんとも、深く納得ではないけども、
引き込まれて見たのでありました

自殺に関連してしまう、大変センシティブなテーマなんだが、
シナリオがうまくコメディタッチで、かつ演出もそれにこたえて、
女優、俳優みんなが、そこまで重たくないのに、
でも迫ってくるものがあるという、かなり難しいバランスを
のらりくらり、演じてみせてくれていたようで
すごく楽しめたのでありました
こういうものを楽しめるようにお出しされるというのが素晴らしいと思った

ともあれば死にたくなるという葛藤でもない、衝動めいたそれというのは
ちょっと理解できるようにも思ったりするし、
ごく簡単なことで何かのバランスが崩れて、
それが回りとの隔絶を、すさまじいスピードで乖離させていくというのが
ああ、あるなそういうやつと思ってしまったあたりが
すごくよかったというか、実に迫るものがあったと思うのである
実際にももさんのように、突然会社辞めてみようと
なかなかみんな思ってるけど、やってないだけだよなと思ったりしながらも
雄太のように、えいやとやれてしまうというのは
ある意味羨ましいようにも思うし、それによって救われたのは、
その衝動的な行動ではなく、ももさんが居たということなんだというのが
とてもわかるようになっていたのがまたまたよかった
結局、誰かがいるというのが、一番よいことなのかもと
思わされたりするのである
ま、現在シングルですが何か?という感じでもあるんだが

いろんな死にそうな人たちが出てきて、
それぞれの価値観や、スタイルで悩みがあって、
それによって帰結するところが一緒になってしまうというのが危ないんだなと
そういう側に、自分がいつか、あるいは、すぐに立つかもしれないと思わされつつも
それでいて、その時になんとかしようと思えるような
そういう過ごし方みたいなのを見せてもらったようでもあり
そんな重たいテーマの中で、
友情とかそういうのの物語としてもうまく見せてくれていたと
快哉の出来栄えだったと思うのであった

主演二人が、ともかく上手いのがよかったと思うのである