海をあげる 著:上間陽子
沖縄を中心にした、貧困など、様々な圧力災厄の下にいる人たちへの
インタビューや、その調査の上で浮き上がったことをまとめた本
かなり重いというか、ああ、そうなんだと、
ただ頷くでもないが、読んでいくしかないといった感じで
重くないのだけども、固めの黒といった感じの内容で
悪があっての何かとは違う、そういう今どうしようもないとされている世界を
読むことができる本だったと思うのである
言葉選びが難しい
家庭内での性的虐待などに起因する
幼くしての妊娠という事態にあった人たちへのインタビューや
心のフォローなどをされているようだけども、
そういった仕事そのものの説明は一切ないまま、
ただただ、その時に出会った少女であり、少年でありといった
バックボーンにそれぞれの過程がある若者たちとの会話、
そして、考察が続く内容で、そこが事実に肉薄していくようで読み応えがあった
思想なんて、簡単に言ってしまえそうなレッテルだと、
あまり相容れない感じだと思うのだけども、
そういう表層的なところではなく、その場所、その出来事に対してどうあるべきか、
そこを起点として考えや、行動を起こしていくという姿が
この本を読むだけで伝わってきたように思う
政治や、国というものが、どこまでこういったことに立ち入るべきか、
また、立ち入らなくとも邪魔をしないでいるだろうか
そういうことも考えるきっかけとなりそうではあり、
一本調子に反体制といったわかりやすい感じではないと思えてよかった
家庭というものの崩壊というか、
国、もっと小さく、村といったような共同体が崩壊していることと
家族という単位そのものも崩壊しているということが
同時進行でこういうことを起こしているのでもあろうし、
それは望んできた道でもあろうとも考えさせられるのだが
若い、あるいは幼いそれらに、その環境は選んだものではないと思うのであるが
そこで生きるのが、その人の運命でもあるのかと
難しいことを考えてしまう
沖縄を中心にした、貧困など、様々な圧力災厄の下にいる人たちへの
インタビューや、その調査の上で浮き上がったことをまとめた本
かなり重いというか、ああ、そうなんだと、
ただ頷くでもないが、読んでいくしかないといった感じで
重くないのだけども、固めの黒といった感じの内容で
悪があっての何かとは違う、そういう今どうしようもないとされている世界を
読むことができる本だったと思うのである
言葉選びが難しい
家庭内での性的虐待などに起因する
幼くしての妊娠という事態にあった人たちへのインタビューや
心のフォローなどをされているようだけども、
そういった仕事そのものの説明は一切ないまま、
ただただ、その時に出会った少女であり、少年でありといった
バックボーンにそれぞれの過程がある若者たちとの会話、
そして、考察が続く内容で、そこが事実に肉薄していくようで読み応えがあった
思想なんて、簡単に言ってしまえそうなレッテルだと、
あまり相容れない感じだと思うのだけども、
そういう表層的なところではなく、その場所、その出来事に対してどうあるべきか、
そこを起点として考えや、行動を起こしていくという姿が
この本を読むだけで伝わってきたように思う
政治や、国というものが、どこまでこういったことに立ち入るべきか、
また、立ち入らなくとも邪魔をしないでいるだろうか
そういうことも考えるきっかけとなりそうではあり、
一本調子に反体制といったわかりやすい感じではないと思えてよかった
家庭というものの崩壊というか、
国、もっと小さく、村といったような共同体が崩壊していることと
家族という単位そのものも崩壊しているということが
同時進行でこういうことを起こしているのでもあろうし、
それは望んできた道でもあろうとも考えさせられるのだが
若い、あるいは幼いそれらに、その環境は選んだものではないと思うのであるが
そこで生きるのが、その人の運命でもあるのかと
難しいことを考えてしまう