CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】精選必至200問

2022-09-03 21:08:39 | 読書感想文とか読み物レビウー
精選必至200問  著:青野照市

久しぶりに将棋本を読んだんだが
これは何度か読まないといけないと、図書館に返却してすぐ借り直したくなる本だった
買えよという気がせんでもないが、実に素晴らしい
将棋の上達が完全に頭打ちとなっている自分には、よいきっかけとなる本でありました

タイトルの通り、必至問題がただ載ってるだけなんだけども、
この必至問題に取り組むというのが、詰将棋よりもはるかに難しくてやりがいがあってよかった
詰将棋も重要だけど、正直曲芸みたいなそれを解く楽しさは
将棋そのもののそれとは相いれないよなと思っていたところ
終盤の勝ち方に直結する、この「必至」の形を叩き込まれる問題集というのが
大変ありがたいと思われたのでありました
俺の頭がもっと上等なら、これをさっさと丸暗記してしまって
さっさと初段とか獲得できてしまいそうなのにと
考えたりしたのでありました

と、そんなわけで、詰将棋ではなく、必至とするためのパターンを考えるというのが
とてもよいトレーニングになったと感心しきりというか、
詰将棋との勝手の違いというのが理解できて、終盤にどう考えるべきか
なんかふわっとした解決のきっかけを与えてくれたようでよかったのでありました

こういう問題をいくつも解いていると自分が得意なパターンというか、
むしろ、苦手なパターン、どうしてそれが見えないんだというのが
わかりやすく出てくるというのが、なんだか上達している気分にしてくれて
とてもよかったのでありました
また、詰将棋と違って、手数短いのに考えることが必至の方が多い感じがするのもよくて
これは、詰めろ詰めろを考えていくという練習が必要だということを
否応なく教えてくれていて、ただ、王手をかければよいというか、
とりあえず王手をかけておくという縛りがない分だけ
考えることがより多い感じが、新鮮で大変よかったと思うのでありました

と、まぁ、ここまで書いておいて、これは
ただ、必至問題に取り組んだというそれの感想でしかないし、
前に違う必至問題の本でも同じようなことを書いていた気がするんだけども
とりあえず、将棋で寄せ方を考えるためには
ここに出てくる形を全部覚えてしまうのが
一番早そうだと感じたのでありました
3手必至とか、普通に終盤問題だよなと思うんだけども
考えることが多くて疲れるが、これがすいすい解けるようになると
終盤強くなりそうだと思える問題でとてもよかったのでありました

流石、青野先生と思うばかりなんだが
5手詰め問題集よりも、はるかに難しいと感じた
へぼ将棋指しの感想なのであった
手筋の勉強にもよいと思うのである