CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【ドラマ】星新一の不思議な不思議な短編ドラマ

2022-09-06 21:06:21 | ドラマ映画テレビ感想
先日、新しい夜ドラ枠でひっそりやってた
地上波分のみでありますが
無事見ることができました
NHK星新一好きだよなーと思いつつ、
何年か前に、アニメとかも含めて、いくつかの実験的な映像手法で
同じタイトルをやっていたと思いつつも
今回は今回で楽しませてもらったのでありました

もはや鉄板ともいえる、ボッコちゃんと生活維持省が含まれていたのもよかったんだが
なんというか、全体的にちょっとウエットすぎるというか、
なんか、変に深みを与えすぎているという印象を受けたのでありました
生活維持省の方は、まだそのままといった感じに思えたけども、
変に情緒的すぎるというべきか、
上司が次のターゲットを示すシーンとか、あれ蛇足だろうと思ってみてしまったわけなんだが、
本来は、そういった複雑に示唆や謎、予兆を楽しむんじゃなく、ただシンプルに真理を衝いているといった感じこそが、
星新一のショートショートじゃねぇかしら、今回のシリーズはちょっと演出と違うかしらなどと
偉そうに感じたのでありました

特に「地球から来た男」が、なんか、あの演出だと男が狂ってたみたいな余白というか、
そういう可能性を感じてしまったんだが、
個人的には、あれは、そういう要素はなく、確定的に地球ではない場所で、
まったく同じ条件なのに異なる場所ということ、そこに異邦を感じることへの違和感
というのがよいと思ったりしてたんだが
それはそれで、俺の感じ方が違うだけなんだろうか、どうなんだ
誰か教えてくれ

と、思ったりしていたんだが、今回見た中では
「見失った表情」「ものぐさ太郎」の二編が抜群に好きで、
特に前者がいかにも星新一的で、最高に好きだと思ったのでありました
うまく笑えているか、そんな問いかけこそが
凄い星新一的だと感激していたんだけども、
これもまた、余韻を変に強調しすぎてて、オチのところがちょっとメッセージ性強すぎるとか
また贅沢をいってしまうのであった
いや、途中いきなりララランドみたいになるのもどうだと思ったけど
あれは演出的にあってるというか、そういうの好きとか思ってみてたので
もう、ただ単に趣味の世界の感想であるな
「ものぐさ太郎」の方はすごくあっさりと、投げっぱなしとすら思えるようなラストで
いい感じだとしめしめと思っていたのである

なんだかんだ、語ることが多いのはよいことで
次のシリーズが地上波に降りてくるのが楽しみでならないのだ