CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【ドラマ】必殺仕事人2023

2023-01-13 21:18:06 | ドラマ映画テレビ感想
腹抱えて笑ったと書いておきたい
今まで、この新シリーズの仕事人を一回も見たことなかったので、
まさか、ここまで振り切って作ってると思ってなかったから
なんかもったいないことしたなと、
見ていなかった過去について悔いたりしたわけだけども
いい意味で、時代劇ってこういう感じでいいんだよと
突き付けられたというか、よくよく考えると
こういう感じだったよなと旧作の方も思い出した感じで
大変楽しく見終えたのでありました

時代劇といえば、殺陣がと思ってしまうんだが
今時そういう技術もないというのをカバーしているかのように
殺陣じゃなくて、もはや漫画みたいな感じで描いて終わっているのが
なかなか面白かったわけでありまして、
だいたい、主水でもないし、まぁでもそういうもんかと
やたらかっこいい、新しい昼行燈を堪能したのでありました

基本的に物語というか、シナリオがとても視聴者に優しく作られていて、
まったく期待を裏切らないというか、ご都合なんのそのという
ものすごい潔さで進んでいくのがよかった、
もう出てきただけで、誰が悪いやつか顔でわかる、
そしてそれを裏切らない、さらには、スピーディーに片付けていくと
まさに現代版といった感じだと感心してしまったのである
正直、序盤で何人か仕事にかかってたけど、
あの人たち、まぁ、それなりに因果はあるけど、スペシャルとして的にかけるほどだったか?
いや、あれで、仕事人というものの説明がなされるという
大切なシーンだったようにも思うしいいのか、
考えたりしながら、凄い勢いで殺される
野々村真とDJ.KOOが面白すぎた、ひどい、特にDJ、もはや時代劇ですらない
それを隠そうともしないという、ラッパーっぷりというか、
いやー面白かった、あの10分少々だけ、完全にコントやんけと思ったんだが
あれでいいんだよな
それによって、できる仕事人である、エンケンさんの説明にもなってたわけだし

基本的に敵が抜けているというか、あんまり策謀でどうしたなんてこともなく、
そして、鼻につくような感じとは異なる風刺というか、
ド直球のコロナに関するあれこれが面白くて、
火の玉ストレートすぎるだろうとあっけに取られてしまったのであった
養生者数とか、絶妙に言いにくい感じがまたよかった
というか、石牢に入れるとか雑にもほどがあるだろうよ
もう、そういう辻褄をあわせる、セットを組むような体力がないんだろうなと
現代に時代劇をやろうというそれに対する哀愁すら感じてしまったんだが
まぁ、期待通りの展開で、何も文句はねぇやと感心してしまったのである

すげぇ面白かったなと、とりあえず感心しきりだったわけだが、
エンケンさんが退場してしまったので、次回から新しい仕事人が増えるのか、
あるいは、シリーズがそもそも続かないのか、
わからんが、ヒガシの渡辺さんは、見た目100点満点だなと、手元をあんまり見せないように苦心した突きの殺陣から目をそらしつつ
次が見たいと思わされたのでありました

【読書】作家刑事毒島の嘲笑

2023-01-11 20:55:16 | 読書感想文とか読み物レビウー
作家刑事毒島の嘲笑  著:中山七里

やられた
気づいていたはずなのになんて思いながら読み終えたんだが、
短編連作で、作家兼業の刑事という風変りな男と、公安刑事の二人組で
思想犯めいた事件を追うというお話だったんだが、
黒幕について、あれかなとあたりを付けていたら、そっちじゃなかったかと
ちょっと考えてみれば、こんなクラシカルな手にひっかかるなんてと
思ったりしながら読んでしまったんだが
なかなか、ミステリ小説を楽しませてもらったと
そう思う一作でありました

事件と犯行については、さして大きくないというか、
最初からなんか違和感がある、思想犯めいたそれと見せかけて、結局痴話げんかじゃないが
ごくありふれた、思想と関係のない事件のカモフラージュ的に利用していたと
そんな感じが多かったんだが、それはそれとして、
作家という仕事や、思想という概念というものが、
かくも嘲笑われるというのがこの本というか、登場人物の真骨頂というところで、
正直読んでいると、ヤな話だなと思ってしまうのも仕方ない感じでありました
結局のところ、本当はどうであろうが、思想とかに関わる話というのが
なんか、どう読んでも気持ち悪いというか、座りがわるい話なんだなと
改めて思い知ったようでもありました

そういう嘲笑をする作家刑事のシニカルというか、
割り切った考え方、法に触れたから捕まえる、そのあとの情状酌量なり、法制度の落ち度なりは
裁判官が頑張ってねというのは、一定以上に納得というか、共感できるなぁと
あしざまに思想という名前のもとで好き勝手やる輩というものを見て
思わされたりしてしまうのも、そもそも、この本の術中にはまっているようでありました

モノとかコトの本質というのから、
どんどんと乖離させられてしまう、政治思想というものの魔物というか、
なんか便利で、おもちゃのように扱われるそれについて、
嫌悪を抱いてしまうという、今の言論と呼ぶのか、そういう空気みたいなのを
もっと大きくバカにしようでもないが、なんとも、
底意地の悪い話だったなぁと思いつつも、これもまた、
今の世の中というものを、ある程度描いている姿かもなぁなんて思わされたりしたのである

しかし、表紙は毒島なのか、そうだとすると
読んだ印象と違いすぎるんだが、こういうの最近多いなぁと
自分の想像する切れ者像が、世間受けのそれ乖離してそうなことを考えたのであった

【読書】#真相をお話しします

2023-01-09 21:24:19 | 読書感想文とか読み物レビウー
#真相をお話しします  作:結城真一郎

別々の短編が数点集まった本だけども、テーマというか、
扱っていることはとても似ている、現代にいかにもありそうな
ちょっと怖いサスペンスでありました
今、こういう感じで事件とかも起こってそうだよなと思いつつ読んだんだが
出会い系とか、YouTuberとか、ギミックがそれで
簡単に人間が誰かになったり、誰かじゃなくなったりするっていうのは、
古典的な犯罪の温床もであるわけだなと
考えさせられるというか、恐ろしいと思う一冊でありました

ショートショートとは異なるけども、
世にも奇妙な系で扱われそうな感じで、
実録犯罪話とかでもありそうといった、ほどほどのリアル感があって
生々しい犯罪のオンパレードでありました
割とさくさく人が死ぬのが結構衝撃的というか、意外だったんだが
そういう犯罪が、本当にすぐそのあたりにありそうという
絶妙な不気味さが秀逸で、読んでいて
自分はこういう界隈に近づいていないけど、ごろごろありそうだなと
思ったりしてしまうのであった

テーマというか、伝えたい何かがあるという本ではなく、
いわゆるエンタメとして、こういう犯罪あったら怖いっしょという感じなので
あまり深く考えず、さくさく読めてしまうのがよくて
こんなトリックが、日夜考えだされていくんだろうかなんて
思ったりしたのでありましたとさ
収録的には最後になっていたのについては、
ある懐かしい古典(?)映画を彷彿とさせるそれで、
あれはすがすがしかったのに、これは全然そんなことないのは、
やはり日本だからか、現代だからか、両方かなんて
しょーもないことを考えてしまった

マッチングアプリとか、そういうので増えているというが、
簡単にそういうところにアクセスできるようになっただけで
結局こういうのは昔からあったのかもなぁとも思ったりするのであった
ただ、素人がわんさかひっかかるようになってるから、
規模というか、数増えてそうだなとも思うのである
なんにせよ、気を付けたいと思うのである
Youtuberの撮影に巻き込まれない日常をどうやったら送れるか
考えなくてわ

どうする家康  どうする桶狭間

2023-01-08 23:51:04 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「どうする家康」
無事第一回を視聴完了しました
こういう感じかと、できるだけフラットな心持で見ようと心がけて、
序盤の痛々しいというか、ちょっと大丈夫かという家康のありように
慄いていたんだが、ちゃんと優秀だけどぼんくら気取ってただけという
フォローみたいなのが入って、とりあえず安心したというか
でも、どうやら弱い家康というキャラでいくみたいなのが
若干不安なんだが、とりあえず第一回のスピーディーさに
目を見開いたのでありました
まさか、今川を一話で使いつぶすとか、思いもしなかったわ
もう出てこないんだろうか、豪華すぎる捨てキャストだな

とりあえず、家臣の紹介を重点的にといった感じで
登場人物の説明に終始といったイメージだったんだが、
キャラで今後見せてくれそうなので、この導入は割と楽しみだなと
あんまり知らない武将もでてきそうで、
三河武士団の編成が今後、楽しみでならんわけでありますが
三河28人衆だったかなんとかで出てくる、夏目氏が出てきたのが
個人的にはとても楽しみと思っているのである
確か、夏目漱石の所縁というかご先祖にあたる家だよな
まぁ、養子だから、あんまり関係ないだろうけども

ここ10年くらいの間で、様々な戦国時代を見てきて
家康のこのあたりのシーンについては、そういうイメージもあるから
また新しい感じできたなぁと感心して見ていたんだが
大高城攻防というか、兵糧あれこれは結構楽しくてよかったのであります
まぁ、逃げるというのは無理があるなと思ったんだが
あんまりそういうことは考えないで、平八郎のためのシーンだったと
割り切っていこうなんて思ったりしたのであった

瀬名も、結構序盤で死ぬんじゃないかと思ったりするんだけども
その相手役になろう、信長が、この時代でそのいでたち早すぎるんじゃないかと
若干、色々なところが不安ではあるが、あの信長が家康をかわいがるというシーンが
今後山もり用意されているのだろうと思うと
すげぇ楽しみなのでありました、まったく通い合わない二人になりそうなのが
すげぇいいな、ああいう関係の家康信長は、ちょっと見てみたかったと
思ったりしてしまうのでありましたとさ

今年も一年、楽しんでいこうと思うのである

【読書】君のクイズ

2023-01-07 21:16:09 | 読書感想文とか読み物レビウー
君のクイズ  作:小川哲

クイズってこういうものだったんだ、
初めて、クイズがスポーツであることを教えてもらった本になったけども
そういう世間と、クイズ競技者との意識の差を描きつつ、
そもそもがクイズかのように謎解きしていく物語でありました
題材が面白いから、そう引っ張られてしまうけど、
いわゆる普通の推理小説とも言えてしまう内容だった
だから、楽しく読めたわけだ

とはいえ、クイズというものの成り立ちというか、
クイズの高度な戦いのやり取りというのの説明がちょこちょこ入るために
かなり早い段階でオチが読めてしまうというのが、
ある種この本の中で起こったことと一緒だなと感じたんだが、
いわゆるミステリの最後までミスリードがあってというよりも、
完全に情報を整理して埋めていく感じなので一本調子だったのが
ちょっと残念かもと思いつつ、でも、その詰め方がよいので
さくさく読めて、やっぱりなと楽しめた感じであります
とはいえ、そもそものトリックでもないが、
事件、および謎と呼ぶべきそれの正誤よりも、そこに関わった人物の人となりがどうか、
そちらが隠されているというか、最後までわからなかったというのが
面白さの秘密だったんだろうなと思ってしまうわけだが、
なんとなし、そういう人だよなぁと
これもまた、クイズのように、理詰めになってるせいで、そういう新鮮さというか、
やっぱりな感の方が強くなってしまっているのは
読み手の私が悪いのかどうか、ともあれ、クイズにかけるものの違いというのが
ある種キーでもあってよかったと思うのでありました

もうちょっと、クイズに対する強い想いというか
主人公のそれこれが感じられたらとも思ってしまったんだが、
主人公の冷静な分析によって、ライバルの挙動のひとつひとつが
どれほど計算されていたのかがわかっていくというのはとても面白くて、
クイズ番組とか好きな人で、こういう世界だと知らない人は
タレントを見る目がかわるんだろうななんて
思わされたりしたのでありましたとさ

知的ゲームが流行ってるというのの一環だと思うんだが、
こういうのが楽しいというのは、いわゆるただのミステリを読むのとは異なる楽しさが
あるんだろうなと思う一冊でありました

【読書】木になった亜沙

2023-01-04 21:04:42 | 読書感想文とか読み物レビウー
木になった亜沙  作:今村夏子

相変わらず不可思議な世界を書くなと思いつつ読んだ
短編三作なんだが、どれも観念的な内容と前提して読むと
ああ、そういうことあるなとか騙されそうになるんだが
だいぶ不思議な内容で、まぁ深く考えつつも
あまり考えすぎないというか、すぎてはいけない読み物だなと
もやっと読み過ごしたのでありました

表題作では、悲惨な状況の女の子が出てくるわけだが、
というか、これまで読んだ作品の大半がそういう子のような気がするけども
今回のはさらにひどい感じで、なんだかんだあった挙句
童話のごとく木になったというお話といえば、そうだけども
現代劇でもあり、悲惨話でもあるので
童話のほんわかした終わりではなく、ごみ屋敷で燃えて終わるという
もはやネタバレなんだが、話の脈絡がなさ過ぎて
意味がわからないといったところが
素晴らしいと思って読んだのでありました
というか、この短編はまだ、そこまで悲惨でもなかった
いや、悲惨だったけど救いとも異なるが、どうにもならぬ世界の片隅を描いただけともいえる内容だった

もう一作の的になった七未という方がもっとひどくて
こっちがメインといっても差し支えないのではないかと思われたんだが
これまたかわいそうな女の子がよりかわいそうな目にあって、
本当に悲惨で仕方ないという印象でしょんぼりしてしまった
何かに当たることがないという、妙なことに気づいて、
それによって、幾人かの人の気がふれて、やがて、その事実に自分も気がふれてと、
どうしてそんなことでと、思うような展開のまま、
何かをかけ間違って、信じてしまうと、もはやどうともできなくなるし
それによってどこかで平穏を得たりすると、
その平穏は、平時の不穏と同じものだということだったりと
まぁ、なんというか、本当にかわいそうと思って読んだのでありました
最終的に救われた感じではあるが、いつまでも子供のころにひっかかってた想いというのに
別れを告げることで、人生が達成されたとも見えるんだが
なんというか、おかしい世界だ

そしてもう一作が、これは割とショートショートっぽくて面白かった
相変わらず設定が唐突過ぎて意味不明なのは御愛嬌だけども
まだ現状回帰というか、なんだかんだ、「ちゃんとした世界」と
我々が思いそうなところに主人公がかえってくるので
そこにおいて、そうではなかった世界のことを懐かしむでもないが
ある種憐れむというのは、感情の発露としては理解できるなと
読みやすいし、割とロマンスだったし、よかったなぁと思ったのでありました
というか、割と童話っぽい話が多いんだなと気づいた

なんだかんだ、芥川賞作家の本を最近読みすぎではないかとちょっと反省しているのであった

【ドラマ】作りたい女と食べたい女

2023-01-03 20:54:25 | ドラマ映画テレビ感想
NHK夜ドラ枠でありました
原作漫画があるとは知っていたけども、
まったく内容は知らないままで、
まぁ、夜中に具合の悪い、おいしい系の飯ネタかなとみていたら
思いのほかLGBTQ的な内容が放り込まれて
ちょっと戸惑ってしまったんだが、
それはそれとして、ほんわかとしてよいドラマでありました

何がということを書きづらい、書いてしまうとなんか違う言葉になってしまいそうな、
気に入ってみていたけど、気軽に感想を書いていいものかと
ちょっと構えてしまうのであるけど、
女性で大食漢ということへの無理解というか、
ああいうことでの妙なマウントみたいなのが、男性から行われるという
こういうパターンのセクハラというか、前時代的なハラスメントというのが
日常的に結構ひそんでいるよなと、
自分でやったことないけど、ぱっと、凄いたくさん食べる女の人を見たら驚いてしまうという
それが、どの程度どうなのかなんて考えさせられてしまったのである
でも、このドラマだと、から揚げ屋の店主夫婦がいい感じで修正してくるというのが
露骨ではなく、ほんわかしているので救われるというか
いい話だねと思い、そして、そこに小食の女性を連れてきて
その人が特にそういう思いもしないまま、ごくありふれて美味しいというという
ああ、こういう幸せの描き方はいいなぁなんて、思ったりしていたのである

二人にとって、色々とあるわけだが、
それはそれとして、それぞれが幸せである瞬間というのを
すごく丁寧に、実際に幸せだと伝わるように描いていたのがいいドラマたるところだなと
飯を作っているところ、それを食べてもらっているところ、
この二つでの、その幸せと、それに自身で気づく驚きとを同時に共存させたというか、
まぁ当然なんだけども、そういう感情の揺れみたいなのが
すごく丁寧に描かれていて、いいドラマだなーと感激していたのでありました

あとは、ひたすらうまそうだなというのと、
それにしたって食いすぎだろうというのが
なんとも夜中に具合の悪いドラマだと思いつつも
ついつい見てしまうところであったと感じるのでありました

ありていな恋愛という形がどうした、そういう情動が
人間ドラマの中で一番面白いのはわかるんだけども、
それ以外で、何が幸せかというのを大きな起伏じゃなくて
こういう形で見せてくれたというのが、いい話だったと
メモっておきたいドラマとなったのである

【読書】三国志名臣列伝 後漢篇

2023-01-02 20:53:17 | 読書感想文とか読み物レビウー
三国志名臣列伝 後漢篇  作:宮城谷昌光

結構古い本だったようで、
未見だったのは恥ずべきところと思ってしまった
列伝方式で、様々な武官文官をクローズアップして
その物語を見せるという方式だが、
いつもの宮城谷節がさく裂してて、この観念や思想の方が「正しい」とも異なるが、
上等であろうという雰囲気、物語の空気感がたまらなく好きだと
楽しく読んだのでありました

取り扱われたのが、
後漢とされているだけに、いわゆる三国志という物語の
序盤に出てくる人たちばかりで、何進、朱儁、王允、盧植、孔融、皇甫嵩、荀彧といったところだが、
なんか前も書いた気がするけど、これらの名前が、最近のIMEだと一発変換なんだな、
どうかしてると思う

はっきりって知らない話が多いので楽しかったんだが、
いわゆる黄巾の乱に突入するあたりの、漢王朝の内部がどうであったか、
その時の地方の有志がどう生きていたかというのを彼らを扱うことで浮彫にしてて
なるほど、三国志の序盤てまさに激動の始まりという
時代が鳴動する面白さがいっぱいだったんだなと
今更ながらに感激して読んだのでありました

盧植とか、劉備の先生というイメージしかなかったけども、
それ以上に公孫瓚の先生の方が正しいし、さらにいえば
先生といわれるだけの見識と実力を備えていた
凄い学者だったんだと改めて知ったり、
朱儁とか皇甫嵩とか、おおよそろくでもない大将軍と思ってた人たちも
実はたたき上げで、その後の激動の世界の武将と比べればと思うものの
いわゆる官軍でありながらも、正しい王朝を信じて戦った人
そして、それまでにさして得意でもないことをさせられていた人というところとか
なんか、すげぇわかるなと思いながら読んだのでありました

あえて核心である董卓に触れないというか、
ちょっとしか出てこないというのがいいんだなと
その周辺を描くのが面白いところだと
歴史というのは、どこで切り取っても、その時代というものがあるんだと
改めて思い知る一冊でありました
ただ、儒学臭くなってしまいそうな空気感が強いんだが
別にそういう本でもないんだが、後漢という時代がそうだったんだなと改めて思い知るのである
だからこそ、曹操が際立つのだなぁ