近頃私は忙しい。
なぜか?
それは洗濯機を買い換えたからだ。
なんだあ、と思いましたか?でも、なんでそれで忙しいのだろうとも思ったかもしれませんね。でも、なんで忙しいのかなんて話は週末にでも「梢は歌う」の方に書くとして、ここでは、久し振りの「物の魂を信じている」のお話です。
「久し振りの」なんて言った所で、多くの方が「ハァ? 」ってなものでしょ。実はこのブログ始めたばかりの頃書いた記事なんです。
買い換えたのはその中に出てくる洗濯機なんです。このタイトル、ちょっと変わっていますよね。実はシリーズで書いていた、私のお気に入りのたわごとなんですが、今日あなたがお暇なら読んでみてください。
「物の魂を信じている?」
そして、この後の「物の魂を信じている?・・・おまけ」
ちなみに「おまけ」に出てくる友人の洗濯機は、それから一週間後に買い換えられてしまいましたが、調子が悪いと言いながら、私のうちのは、それからさらに1年と半年の間、頑張ってくれたのです。
さすがにここの所、「もうダメだ」言う感じになってきてしまいました。一日一洗濯と言うか、一回洗濯したら、後はもう動きません。コンセントを抜いて一日休ませると、また翌日一回洗濯をするのです。洗濯機なのに「老人」と言う感じがしてしまいます。洗濯機に性別があるわけはありませんが、どうもおじいちゃんと言う感じがしてしまいます。
もう、だめだな。流石の私も思いました。あっ、最初の「」の中のダメだは、私ではなく洗濯機が言ったのですよ。ほらほら、また怪しくなってきた。
洗濯機は買いに行きましたが、その日に配達と言うわけにはいきません。(それも困ります)
最後の数日の彼は、本当に酷かったのです。水を入れている途中で止まり、また洗濯の途中で止まり、脱水中で止まる。私はコンセントを抜いて1時間休ませて、またその続きからやるのです。そんなことしていないで、「コインランドリー」に行けばいいじゃないと思ったでしょうね。でも、車を運転しない私は、実はコインランドリーも未経験です。未経験のものに、チャレンジする気分にもなれないし、朝はとりあえず動く気配を見せるので、騙されてスイッチを入れてしまうのです。
新しい洗濯機が来るまでの二日間は、洗濯物を溜めてしまいました。もう、動いても脱水が出来なくなってしまったからです。終わったなと思っても、ビショビショでした。
その最後の時。
ちょっと、私は困っていました。動く気配の無い洗濯機の中には、半端に水が入ってしまっていました。排水させなくちゃなと思って、じっと彼を見ていたら、ふと歌いたくなりました。
♪あなたは すっかり 疲れてしまい~
生きていくのも嫌だと泣いた~ ♪
すると彼は、カッタ・カッタ・カッタと動いて水をちょろちょろちょろと吐き出しました。
私は排水ホースを引き抜き、彼を拭きました。
―ありがとう。もう、いいんだよ。―と私は、言いました。
返事を感じません。
―ヘンジガナイ。シンデイルヨウダ。―と、呟いてみた私・・・・。