ジブリの絵職人「男鹿和雄展」に行ってきました。
先日、テレビでも紹介していましたし、夏休みと言うこともあって入場の段階から30分以上の待ち時間と聞いていました。確かに待ちはしましたが、10時少し過ぎた頃に「清澄白河駅」に着いたので、比較的スムーズにいった様に思います。入場した後も入場制限しているためか、ゆっくりしっかり見ることが出来ました。ただ、帰る時入り口を振り返ったら、かなり大変なことになっていたので、これから行こうと思われている方は、時間は早めに動かれた方がいいですよ。その後の昼食の事も含めて、そう思いました。
展示作品数もかなり充実していて、尚且つ見応えがあるので、2時間はゆうにかかり、足は疲れましたが、本当に感激しました。
撮影フリーなコーナーもあって、原画ではないにしても記念として楽しめました。
本当はこの絵の前に折り紙で作ったトトロなんかを立たせるわけです。
そのトトロの作り方。
これじゃあ、分かるわけないですね。でも、コレ、最後の足や尻尾を出す所を適当にやっていると、意外と侮れないですよ。作るコーナーは結構混んでいたので、私のように作り方を写真に撮っている方が多数いたのですが、皆さん、足巧く作れましたか?
私のように不器用に自覚ある方は、その場で作られたほうがいいですよ。
ところで、上の画像は折り紙トトロの背景サイズですが、下の画像は私たちの背景になる絵です。記念撮影用ですね。アニメの世界に入り込むチャンス。私も撮りました。御見せは出来ませんが・・。
映画で見た一瞬であったけれど、好きだナァと思ったシーンの数々がダイレクトに 、私に語りかけてくれる、そんな贅沢な時間が持てたと思います。
本当に素敵な風景が、作品となって多数展示されていますが、男鹿さんがそれだけの数の実際の風景を見続けてきたのかと思うと、「本物になっていく道」と言うものを感じました。それは、何にでも通じるものかも知れません。
彼はジブリ作品以外にも、たくさんの仕事をしてきました。昨日、テレビで「はだしのゲン」を放送していましたよね。私はラッタ君が幼児の時、テレビでそのアニメを見て号泣したことがあります。その背景も携わっていたのですね。
萩尾望都がキャラクターデザインをした「時空の旅人」。その背景も描いていました。その時は気にも止めませんでしたが、安土城にはかなりの研究がされていて、凄いと、ただただ感心してしまいました。
「幻魔大戦」の破壊された街の絵を見て、ふと、思いました。
気にも留めなかった、一瞬の風景。でも、その一瞬の光景を見て、私たちは物語の展開を理解しているのです。大切でありながら、だからと言って、そのシーンの絵に光を当てて語り合う事は、あまりないのではないでしょうか。
それを描き続けることによって、その素晴らしかったものを、もう一度再認識させてくれた男鹿和雄さんは、やっぱり凄いと、またしみじみと思ってしまうわけです。
※ 9月30日まで
東京都現代美術館にて