森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

篤姫「徳川の妻」

2008-07-08 19:26:49 | ドラマ (大河)
 次週は絶対にハンカチまたはタオルが必要。もしくはテッシュの箱を抱えて見ようと思います。なぜなら、予告編で既にボロボロ泣いてしまったのです。でも、そんな人は私だけではないと思います。

 でも私、次週を待たずして今回の「徳川の妻」でも、篤姫同様ずっと涙を瞳に湛えていました。

幾島がどんなに吠えようが、篤姫の言動は君主たる響きがありました。
滝山の持ってきた井伊を大老に押す嘆願書に、対応する篤姫は見事だったと思いませんか。

前例なきがゆえに御台所の自分は名を連ねることは出来ないが、聞かなかったことにするので滝山は自分の思ったとおりのことをせよと一任するのです。


 家定と篤姫は、井伊と斉彬らが大老に推す松平慶永、双方に会うことにしました。この時の二人並んで彼らに会っている時の姿を見たときに、私はふと篤姫が最初に語っていた、
「昔、夫婦のネズミが居りました。」の話を思い出してしまいました。あの話はアレから一言だって出てこなくて、続きはどうしたんだ、気に成るじゃないかと思っていたんですよ。変なことに拘るな、あれは関係ないんだよとは思いますが、話が途中で終わると言うのは、なんとなく気持ちの悪いものがあるのです。でも、私は思ってしまいました。
ああ、家定と篤姫の物語があのネズミの話の続きなんだな、と。

 二人で並んで井伊と慶永の話を聞いている姿は、本当に微笑ましかったですね。


だけどこのシーン、私はちょっと気になってしまいました。まっ、分かりやすいのが「篤姫」の良いところなんですが、慶永様のご発言の、まあ、ご聡明でないこと。大老にまで押されている男の、あんなしゃべり方ですよ~。説得力ないではないですか。
上様と言うのは、その時代においてはとりあえずであっても形的には絶対君主で、しかも中央は同族会社で成り立っているようなものなのに、その絶対君主にへらへらと自慢げに議会政治を提唱するってどういうことなのだと思ってしまうわけです。
「あくまでも徳川家を中心に。」とか「中央に力が集まるように・・」などと云々かんぬんと、新しき考えを披露するのが普通じゃないのかなと思ってしまうわけです。

なので新しき考えなどに敏感そうな篤姫の心さえ、父の名を出されても尚響くことはなかったみたいです。

インディには「みーんな許してあげる。」と寛容な私ですが、どうも篤姫の物語にはそうはなれない私です。
だいたい井伊を選んだ理由もね・・・って、止めておきますね。何処からかザルが飛んでくるといけないので。

でも私、そんな事言っていますが、この家定が家族を守りたい、すなわち篤姫を守りたいから井伊を選ぶというシーンでもウルってきてしまいました。


 ところで、場所が変わって帯刀は斉彬に謝っていましたね。冷静になってみるととんでもないことを言ってしまったと悔いていました。そうですよね~。先週も書きましたが、あのシーンは凄いなと思っていました。斉彬が篤姫に、手紙を書かねばならないと思ったきっかけにもなったかもしれません。君主を信じている家臣と、家臣の心を受け止める君主。ガチンコ勝負と言った良いシーンだったはずです。でも、でもですね、瑛太さんだと一途とか純粋とかは伝わってくるのですが、こういうシーンで江戸の篤姫達に負けないインパクトを持てる「何か」を、この先得ていって欲しいものだと思ってしまいます。


「とんでもないことを言ってしまった。」と大久保に打ち明ける帯刀でしたが、先々週から鬼になってしまった大久保は、微妙な変化を見せていました。帯刀が「アレッ?」と言う感じで、それに気がつくと言う細かいシーンなど、碁石並べのように石が置かれていくテンポいい物語の展開に時間はあっと言う間に経っていってしまいました。


思い通りにならない篤姫に、幾島は斉彬の手紙を読ませようとします。

その時、夫が言いました。
「また手紙を読んで、心がぐらつくんだろ。」
私、
「そんなわけ無いじゃん。だって斉彬は先週『た・て・わ・き~』って言っていたじゃない、優しい包み込むような顔をしてさ。その手紙には『・・・・』と書いてあるんだよ。」と言いました。『・・・』の部分はHPの次回のあらすじにも書いてあるので、書いても良い部分かも知れませんが、まあ一応ね。内容についてはビンゴでしたが、期待通りの内容であっても次週まで持越しとは、なんとも心憎い演出でしたね。

今回は書くことがたくさんあります。
近頃うざい幾島ですが、その幾島の涙にもしみじみするものがありました。幾島からしてみれば篤姫は自分の主人であると共に、そのまた上の主君に仕え、同じ使命を持った同士のような気持ちであったのかもしれません。
費やした年月は・・・と言う所で、彼女は彼女なりの大きな挫折感があった事でしょう。
と、ここでも彼女は篤姫の前で号泣です。
気持ちストレートな方ばかりですが、それだけこの長い年月で信頼しあっていると言うことなのでしょうね。


篤姫が表の家定に会いに行く所は、もちろん良かったのですが、やっぱり最後のシーンにはかないませんでした。
家定が、前には生まれ変わったら鳥にと言ったけれど、今は自分のままが良い。篤姫に会えたからと言うようなことを言うと、私もそう言ったのは、同じ理由でしたと言う篤姫。日本一の男に嫁げたと言う篤姫には泣けましたね。

そっと抱きあう二人・・・・

嗚呼、もうだめです・・・・

だから、次週はハンカチもしくはタオルを用意して、テレビの前に正座してみることにします。












コメント (4)
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