節分の日は結構節分を楽しみました。今回はその節分の話を交えながらお話していきたいと思います。
豆まきは意外と楽しい家族の行事でしたが、流石に、それは卒業の我が家です。
恵方巻きは、近頃関東にも定着したようですが、その関東定着に貢献したのはコンビニだったのではないかと思います。
10年以上昔だったと思いますが、コンビニにバイトをしている人から注文を受け予約しました。美味しかったのですが、結構お値段も高かったと思います。
それをある方向を向いて、しかも斜め上を向くのですよ。そして、無言で食べるのだと知ったのは、その翌年からだと思います。
が、我が家はそんな事はやったことはありませんよ。
だって量が多すぎ。かぶりつきをしようと思ったら4本買ってエンゲル係数も上がってしまいそうです。(作ると言う発想はないのです。キッパリ!)だから適量を買って切り分けて、みんなでおしゃべりしながら頂いてきましたよ。
えっ、それじゃご利益がないって?
海苔巻きでご利益なんていらないでしょ。もともと起源は遊びじゃないですか。楽しい方がいいでしょう。
だけど今年はね、さすが定着したのか、スーパーでいろんなものが売っていました。つまり細巻き。それから短いもの。お値段も昔の半額ぐらいだったので、今年は4本買って、切らずに食卓に出しました。
じゃあ、今年の我が家がどうだったのかと言うのはツイッターで呟いた事を、そのまま載せますね。
夫、「どっち向いて食うんだい。」私「へえやるんだ。南南東だよ。」「そりゃどっちだい。」我が家はそこから躓いた。息子「テレビの方向ならちょうど良い のにな。」そりゃそうね。そっち向いてなら黙ってもぐもぐ出来るかも。だけど量が多い。だけど夫、一口で「止めた。」私「え~、もう!」
ちなみに南南東を向いてチャレンジしようとしたのは夫のみ。面白いから暖かい目で見守ろうとしたのに。あっという間の挫折で妙に可笑しかった。一人でやるのが空しかったのかしら。だけど、みんなでやるなんて想像しただけで、もっと可笑しいかも。
半分でも量が多かったのですよ。でも量を調節すればかぶりつきも楽しいかも。要するに7種類巻けば良いのよね。と言うわけで、来年はここに得意げに海苔巻きの写真が載っているかもしれませんよ。
・・・って、それはないか。実は海苔巻き不得意。1回作って、見るも無残だったのでそれ以来作った事がないのです。来年の画像アップの為に特訓しようかな。
その日のおかずは、流れで言ったら鰯かなと思ったのですが、イマイチ好きではないと、母の密かな好みの為に却下してしまいました。
でも柊(ひいらぎ)は買いました。
この「柊」、なんて綺麗な漢字なんだろうと、いつも思っているのです。
木へんに冬。今の季節にぴったりとした漢字です。
もともと柊は、トゲトゲの葉っぱから魔よけとして庭などにも植えられたらしいのですが、それが節分の時にも使われるようになったとか。トゲトゲの葉っぱが鬼の目を突くとか・・
そんなものかって、ちょっとそう思いました。何かの起源なんて、意外と単純な理由なのかもしれません。
でも、鬼が葉っぱのトゲトゲに恐れをなしたり、鰯の頭が臭いから逃げると言うのも何か日本昔話の世界みたいですね。
でも、この「柊」と言う漢字を見て、私の妄想は膨らみました。もともとの由来がそんな感じなら、ちょっと自由に想像しても良い感じがしてしまうのですよね。
もともと節分は新しい季節―立春・立夏・立秋・立冬の前日、つまり季節を分けると言う意味だったのですが、江戸時代以降は主に立春の前日の日の事を言うようになったのです。
鬼来たりて扉を開けんとするが、そこに「冬」あれば、次の季節の変わり目だからと言って沸き起こってきた邪気ゆえに、扉を開けてしまっては元の季節に戻ってしまうような気がして、その事を恐れて退散したのではと思ったりもするのです。
ちょっと「二月の扉」のイメージでしょうか。
言霊と言う言葉もありもすし、文字にも何か不思議なものがあるように感じるのですね。
と言うことは、この日ばかりは玄関や戸口に椿を飾ってはいけないと言うことになってしまうかもしれませんね。鬼は喜んでバーンと扉を開けてやってきそうです。
これっ、あくまでもkiriy説ですので、そこの所はよろしく。
でも私、こういう話は子供にはします。そういう事が心に残った子供の中には「民俗学」を専攻していく子もいるかもしれないじゃないですか。未来は見えないのですから。
この話は、柊、椿から他の事に飛び火しました。所謂、木へんに夏、秋はあるのかと言う漢字に対しての好奇心。もちろんあります。
木へんに夏は榎(えのき)、木へんに秋は楸(ひさぎ)。
本当の事を言うと、この楸、読めませんでした。それで子供達と調べたりして盛り上がりました。木へんなので、やっぱり植物の名前です。
どんな植物かと言うと、
季節の花300より
ああ、見たことあるなと思ったでしょう。
知識欲の連鎖は果てしなくと言ったところでしょうか。でも、ここで終わってしまっては、この記事を読んで下さった方の脳内は「楸」の方が「柊」より印象深く残ってしまいそうですね。
なのでもう少しお話は続きます。
と言っても節分に戻ります。節分時の柊はスーパーで買い求めますが、いつも枯れた何かがついてくるのです。なんだろうと思いながら、それが正しい節分セットなのかと、深くも考えずに放置していました。でも、柊の検索をしていた時に、誰もその枯れたそれに触れている人がいません。
余計に気になる・・・。
突然閃いて、「節分セット」で検索したら出てきましたよ~。
豆がらでした。要するにカラカラカラと音を立て、音で撃退なのだそうです。
なんか日本人って、私もですが、この「ささやかな楽しさ」を大切にする民族なんだなと、ちょっと思ってしまいました。それに痛い臭いも含めて五感刺激もまんべんなくで、感心しました。
そして、ラストは「柊」。
花言葉は、「先見の明」「歓迎」「剛直」。
邪気を払うと魔よけに使われる柊なのに、その花言葉に「歓迎」・・・。花に意味があるのかも知れませんね。
もしくは冬の最後の日に飾られて、そして次の季節を出迎えるからでしょうか。