5月14日から実家に行っていました。普段はどちらかと言うと引きこもりがちな生活をしているので、いったん家を出ると一石二鳥、もしくは三鳥狙いの私です。
表参道の根津美術館の「国宝燕子花図屏風2011」に立ち寄ってから、横浜に向かいました。
この展覧会は、凄く良かったですよと感想を述べても、人にお勧めする訳にはいきません。なぜなら5月15日で終了してしまったからです。でも、この季節には毎年、この根津美術館のコレクションである「国宝燕子花図屏風」を中心に、コレクション展をするみたいなので、見逃した方は時を待てば良いのだと思います。毎年いらしている方もいらっしゃるみたいですね。
特に来年は、震災の影響で延期になってしまったメトロポリタン美術館の『八橋図』も一緒に見ることが出来ると思います。
今回のテーマは、和歌と密接に結びついた作品や古典文学を題材とした物語絵などが中心だったと思います。
「扇面歌意画巻」は100首の歌に扇型の中に絵が描かれたもの。色鮮やかで楽しいと言う事もありますが、なんとなく描き手と見るものの遊び心を感じてしまったりもしました。
メインの歌は、やはり燕子なので、伊勢物語の「かきつばた」の歌が解説にも多数出てきます。
「からころも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもふ」
この歌、実はあまり好きな歌じゃなかったのですが、なんだか繰り返しその世界観に浸っていたらだんだん好きになってしまいました。(単純ですから)
伊勢物語は他にも素敵なお話しがたくさんあって、実は「源氏物語」より好きな作品です。「源氏物語」は、私にはなんとなく宝塚的な素敵さを感じ、伊勢物語はもっと男性的なものを感じさせるのですね。
尾形光琳作の国宝「燕子花図屏風」。下のはそれの絵葉書です。
もちろん本物には及びませんが雰囲気だけのおすそ分けです。
歌枕がテーマにて「吉野龍田図屏風」はhpの絵の美しさに魅かれ、この絵を見たさに出かけたようなものだったのですが、予想通りの美しさでした。
お土産に買ったファイルの裏表。でもファイルじゃ雰囲気も伝わらないので、
桜と紅葉。もうこれでもかと言うくらい圧巻です。
でも私、そのとなりに展示してあった「武蔵野図屏風」の沈む夕日に昇る月の野原の屏風の方に、なんとなく心惹かれてしまいました。
野原・・・そう言うものが好きなんですね。
それからこれでもかと言う圧倒感はないのですが、喜多川相説の「四季草花図屏風」なんかのスッキリした絵の上手さなどが好きだなと思いました。
根津美術館のコレクション展ですが、私的にはもう少し絵葉書のお土産等が充実していて欲しいところです。
その他にも、「伊勢物語図屏風」「源氏物語図屏風」等、見るべきものがたくさんあって、疲れてしまいました。
絵画以外の展示は端折っても良いかなと思いましたが、【展示室4】の古代中国の青銅器には、私好みの展示が!
と思ったら、この展示品は何気にこの美術館のトレードマークになっていました。
ミニファイルも買ったのですが、お土産のシールやチケットもこのデザイン。こういうのって、好みだわ~。
根津美術館は、庭園美術館でもあるのです。お庭散策も楽しかったですよ。
似たような写真ばっかり。。。アセアセ
こういう女性が似合いますね。
根津美術館、初めて行ったのですが、なかなか楽しかったです。次はもっとゆっくり堪能したいかな。