2月14日のバレンタインデーが過ぎる頃、寒さのピークも過ぎていき春が近づいてくるような気になりませんか。
公園では梅の花が咲き始め、ちゃんと次の季節が来るのだと教えてくれているのです。
そんな今日この頃、お元気ですか。
そう言えば、先日ワタクシ、友チョコなるものを貰いましたよ。
あっ、でも貰ったのは、性別男性なのですから、逆チョコとも言えるのでしょうか。イヤ、それはないな。だって彼はこう言ったのですよ。
「あの、あの、チョコを作ったのですが、」
超緊張している彼。
「あまったので、これあげます。」
あ、あまった・・・・から?
「あのね、余ったからって言うのが本当の事でも、それは言わない方が良いよ。だけどそれでも嬉しいな。」と、私は10歳の彼に言いました。
私も余計な事を言わなきゃ良いのに、言ってしまうのが私なのですよね。でも今後のこともあるじゃないですか。シャイな彼の事ですから、心憎からずと思っている少女にもつい言ってしまいそうです。
「あまったから、コレやるぜ。」
いや、それはダメでしょう。だからやっぱり今から言っておいたほうがいいと思ってしまったのです。
でも「あまったチョコレート」をあんなに緊張してくれるなんて、バレンタインデーのチョコレートには何か力があるのかも知れませんね。
そして可愛い!
命削って食べちゃおうかな。
命削ってと言うのは大げさですが、今の私にはチョコレートは禁止食べ物なんです。
大好きだったので、今までの人生で一生分既に食べていると思います。だからもう食べるなと言われたらそれでも良いかと思っているのですが、こんな可愛いチョコレートを見てしまっては禁も破りたくなってしまいますよね。
一応冷蔵庫の中にしまってありますが、そのうちこっそり・・・・・
我が家のバレンタインデーの話ですが、二年ぐらい前から家族チョコは止めて、家族みんなでいろいろな種類のチョコレートケーキを食べる日に変更していました。でも、今年は家族チョコ復活しました。
だいたい母親が息子に渡すチョコレートは、見返りを求めない愛の究極の本命チョコだと思うのですよね。
しかし夫に渡すチョコレートは見返りを求める、究極の義理チョコだったり・・・なんちゃってね。
13日から14日に日付が変わった途端・・・・
うずうずうず・・・
朝まで待てない私。
サンタクロースのように夜中に配ってしまいました。
二人の息子は起きていました。
ラッタ君。「ハイハイ、アリガト。」冷蔵庫に既に他のチョコレートが仕舞ってある彼の返事は軽かったです。おやつ配布みたいなものですね。
ルート君はタイミング良くトイレに入っていたので机の上に置いておきました。
その後チョコを見つけた彼は、私の部屋にやってきて「ありがとうございました。」と言いました。丁寧なルート君。
夫殿は既に夢の中の住人だったので、同じく彼の机の上に置いておきました。
折りしも翌日は寝坊して、夫殿が出かけるときは私は布団の中でもうそろそろ起きようかなと思っていました。あっ、そうそう。良妻の皆さんが不思議に思うといけないので言っておきますが、私の朝の起床時間は私の好きな時間です。昔、5時に起きて6時から仕事と言う事を遣っていたので、うちの男たちの朝は自立しているのです。もうお弁当作りという仕事からも解放されていますから、私の朝はお気楽なものです。
出かけるときに夫殿が
「ママ、チョコありがとうね~。」と嬉しそうな声で言って出かけました。
私は布団の中で、ちょっとだけ幸せ。
小さな世界のささやかな幸せ。
チョコレート会社の企業的戦略であっても、自分のささやかな幸せのために利用してもいいかなと思います。私はやっぱりイベント好きですから。と言いながらですね、コレも毎年言ってると思うのですが、我が家にホワイトデーと言うイベントは10年に一度くらいしかありませんよ、シクシク。
バレンタインデーの日、ふと思い出して過去の記事を読み返してみました。ショートショートのように書いた思い出の物語は自分のお気に入り記事なんです。もちろん自分自身の体験談は懐かしかったのですが、大した出来事ではなかったのに、笹目雪生の物語には、思わず涙が滲みました。ずっと昔にいなくなってしまった彼。
思わず今ある命に感謝してしまったのでした。