とうとう1話「贖罪」に繋がるお話が登場してきましたね。
印象的だった最後の涙目の尊。
「お察しのとおり嘘ですよ。(裁判の証言が)僕にも覚悟が・・・」
いつもながら台詞は不正確ですが、「・・・」の部分はあまり不正確に書きたくないような気もします。
尊よ、一体どんな覚悟をしたと言うんだい。
だけど右京の態度が冷たいような気がしてしまいました。正義の人、右京は心のどこかで尊の偽証が許せないのかも知れないと言ったら考えすぎでしょうか。
「花の里」で幸子が
「過ちなんて聞くと耳が痛い。」と言うと、
「あなたは償っているじゃないですか。」と言う右京。
と言う事は、尊は償っていないと言いたいのでしょうか。
右京に大河内のように尊を慰めるだなんて無理なことなんですよね。
私はここに来て、ようやく1話めの「贖罪」が理解できたような気がしました。何故、あの男は尊を名指しで非難したのか。
そして償いたくてももう彼はいません。謝りたくても謝ることすら出来ません。
尊の贖罪の道は、どんな方法で行われると言うのでしょうか。
今回のお話でも最後に釈然としない気持ちが残りました。
あの状況では、心の中に殺意があっても、やっぱり過失致死だと思うのです。殺意があり意図的に突き飛ばしたのと、殺意の気持ちを秘めて、争った挙句に死なしてしまうのでは、やっぱり大きな違いがあって、本人の感情の揺れ幅に左右されてはいけないと思うのです。国原は過去に犯した自分の罪までも、今回の罪に加算してしまっているのだと思いました。
だけどその罪こそ正義の想いが暴走した大きな罪だったと思います。
捕まえたい、裁きたい、そんな想いで立場を利用して何かを捏造してしまう事を許してしまうならば、警察の正義も司法の正義も死んでしまうと言うものですよね。
国原は、既に自分自身を裁いてしまっているのだと思います。
捕まった事が結局は救いになったかも知れません。なんとも言えないような切なさが残りました。
宣誓を力の限りで唱えるように言っていた、過去の日の国原の姿が強く心に残りました。
ところであの人の良さそうな課長(?)が怪しいのは、すぐに分かりましたよね。いかにも傲慢そうな方は普通の警察官だったと言うのは、なんとなくお約束だったように思いました。
真実を暴いた途端、尊の暴走はチャラで、又傲慢そうな人が急にへいこらになったのは笑えました。
それから国原が犯した不正も、最初から分かってしまいましたよね。
何でって言われても、やっぱり「相棒」もシーズン10で、10年やっているわけですから、10年見ていると分かるようになってしまうのですよね。
あっ、こいつが犯人って・・・。
だから「ええ~!!」と驚くような展開があると、身もだえするような・・・って何を言ってるんじゃ、私は。
という訳で、来週はオヤスミですよ。そして、その次は、いつもこの頃登場してくる陣川君の巻です。
どうせ彼は・・・。
ニヤニヤ・・・。
なんとなく私の真面目な性格が災いして、余り記事も面白くないのでおまけ的な事をちょっとだけ書いておきます。
「相棒展2」のお話。
3月2日(金)から3月12日(月)。
松屋銀座8階イベントスクエア(10時から20時まで)
入場料1000円。中学生以下無料。
サブタイトルが「杉下右京を探せ!相棒展の一番長い昼」
「謎を解き進む体験型アトラクション」ですって。
なんかこれ、面白そうじゃありませんか。
期間が10日しかないから行けるか微妙だけれど、行けたら良いなと思います。
しかし都内イベントって一人で行くことが多いのですが、体験型イベントだとひとりじゃ寂しい~。相棒が欲しいかも。
追記。視聴率は14,5。