森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「藝大コレクション展2020」

2020-10-23 20:30:07 | お出掛け日記

この「藝大コレクション展」は、10月25日まで開催の展覧会なので、今週末の明日明後日、上野方面にお出かけの際はお立ち寄りになるのも良いかも知れません。

詳細は→こちらにて

「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」

に9月16日に行った時に、星子さんに「藝大」の何々と言う感じで、美術館のはしごを誘われたのですが、その時はようやく東京にもボチボチ行ってみようかなと言う気持ちだったので、とてもあっちやこっちに行く気分ではなかったのでした。ところがしばらくして、ネットでこのコレクション展を知ると、急に行きたくなって、ネット予約など不要とあったので10月21日の日に行きました。

疲れてしまうので美術館のはしごはあまり得意ではありませんが、この作品の量だったら、「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」も作品数は多くなかったので、はしごも可能だったなと、交通費の事を考えるとほんのちょっとだけ後悔したのでした。

ところが、家に帰って来てからチラシなどをじっと見ていたら、「あれっ、16日にはやってないじゃん。」と気が付きました。

彼女が本当に見たかったものは、これではなかったのかも知れません。でも当たり前のような顔をして、行くなら彼女と思ってお誘いしちゃったのですが・・・。

だけど、16日はちょうどスキマになっていて、何もイベントはやっていなかったような・・・・

ちょっとだけ首を傾げながら、「まっ、いいか。」となりました。

 

美術館のお出掛け日記で、かなり美術とは遠いお話から始めてしまいました(^_^;)

 

 

だけどこの美術展に訪れて、思ったのことは「藝大、太っ腹だな。」でした。

なぜならこんなパンフレットを頂けたのですよ。

 

 中を開くと

まるで図録みたいじゃないですか。

「ありがとうございまーす。」と言うような気持ちになってしまいました。

 

第1部、第1章「1889年 東京美術学校と最初期のコレクション」のコーナーでは、天平時代の《絵因果経》の文字が分かりやすく、絵よりも文字に見入ってしまいました。

やはり黒田清輝の作品は魅力的だと思いました。また西洋古典絵画の模写を「オールドマスター」と言うんだなと知りました。

第5章「1931年 官展出品・政府買上作品」のコーナーの上村松園の《序の舞》、鏑木清方の《一葉》、流石に見応えがありました。だけど、ちょっと正直に告白をしてしまいましょう。小林古径の《不動》。確かに迫力のある絵だとは思いますが、これを「素晴らしい」と言って政府がお買い上げと言うのは、私には理解が出来ない事で、思わず心の中で「まだまだだなあ。」と呟いてしまいました。

要は、ピカソの絵を見て幼稚園児の描いたような絵と称してしまうオジサンと同レベルなんだと思います。(涙)

感動とは違う意味で心に何かが突き刺さり、思わず彼の事を調べてしまいました。

何かを経験すると(行く・見る・聴くなど)、次の「→」が生まれる事も多いかと思います。

なんと小林古径の「小林古径記念美術館」は今年の10月3日に新たにオープンしたのですって !!

そこのHPを見てみると、最寄り駅はえちごトキめき鉄道の「高田駅」。

「えちごトキめき鉄道」と言うのがあるのですね。その鉄道名も気になる所です !!

 

第2部は100点に及ぶ、藝大卒業生たちの自画像の展示です。

パンフはその一部。

日本画家さんの知識には乏しいので、ほとんどの方は知りません。ただ藤田嗣治の自画像はまた是非見たいと思っていました。

若き日の藤田嗣治はかなりハンサムだったと思っています。ところが私、最初は見逃してしまい、星子さんにどこに展示してあったのか聞いたのです。無事に見てくることが出来ましたが、なぜ見逃してしまったのか分かりました。

彼の絵の少し前に、やけにブルーがベースになっていて、顔色の悪い絵があり、また彼の絵の斜めすぐ下の自画像の顔が、ハンサムとは言えないのですが堂々とした良い顔をしていて「タイプだわ♡」と魅入っていたら、お目当てだった藤田嗣治の自画像を飛ばしてしまったのでした。

上のパンフだと、左のページ上からも左からも三番目の人が藤田嗣治です。

自分の画風で描かれた自画像は、なかなか面白く見応えがありました。ただもう少し私が日本の画家さんたちを知っていたら、もっと面白さを感じたかもしれませんね。

 

ここの美術館のカフェにも立ち寄りました。

花より団子タイム。珈琲はお替り出来たのが嬉しかったです。

 

 


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