森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

相棒19 第3話「目利き」

2020-10-29 15:18:05 | ドラマ(相棒)

最初、捜査二課の係長、思い切り怪しい~と思ったら、次の場面では彼が遺体になっていました。

 

なかなか細かい所も面白かったですね。

 

監視カメラに映っていた捜査二課の係長尾崎が、公園できょろきょろと誰かを探しているような素振りを見せると、皆がここで尾行していた誰か見失ってしまったのかと思ったのに、それは撤去された公衆電話を探していたと言うオチ。

ふと脳内で、今ではない時代にお世話になった公衆電話の事を考えた人も多かったのではないでしょうか。

本当に昔はお世話になったのに、あれらは今は探すのも大変ですよね。と言っても、そんな事はこのお話にはまったく関係のない事なんですが、ちょっとそっちに考えがいってしまったものですから。

 

それに主婦の皆さんが、心の中で密かに、または大っぴらに反応したと思われるのはアメージングウォッシュの性能の良さで、有ったらいいのになと本当に思いますよね。特にこれからは大掃除のシーズンも迫っているわけですから、シュッと吹きかけて油がスッと取れたら楽でいいですよね。しかもこれ血の痕跡さえもお掃除で無くしてしまえるほどなんですものね。

実演販売士の酒井は、かつては人を騙して、またその騙しが順調で天職にさえ思えていたのです。だけどそれによって人が自殺してしまうと、自分のやっていた事の恐ろしさに気付き、自殺しようとしたところを尾崎に救われて、贖罪のつもりで尾崎の詐欺師逮捕に協力してきたのでした。

それなのに、その尾崎が詐欺師の元締めと通じ合っていると思い込み、なじってしまいます。

 

結果的には、尾崎は自殺でした。

酒井は、敬愛する尾崎の為に、元締めとの繋がりがばれないようにと自殺を隠すために、部屋を掃除し遺体を動かしたのです。

この酒井さんは、「相棒9」の第8話「ボーダーライン」のゲスト山本浩司さんで、その時の感想は→相棒season9-8「ボーダーライン」

凄い重いテーマのお話で、救いがなかったですよね。

でもあの時は、自分の自殺を他殺に見せかけて、今回は尾崎の自殺を他殺に見せかけたのですね。

 

しかし今回の彼はあの時ほどの絶望を感じさせず、むしろ「口のうまさ」を武器にしてこれからも逞しく生きて行けるような気がしたのです。

だけどそんな彼に、右京のラストの言葉は容赦なかったです。

尾崎が詐欺師の元締めと通じ合ってしまったのは、酒井の命を彼らから守る為でした。理由はどうあれ許せぬことをした自分が許せなくて、自ら命を絶ったのでしょう。だけど遺書にもその事は書かれてなかったのです。それを右京はあっさりとバラシます。

どうして言ってくれなかったんだと嘆く酒井に、あなたが苦しむと思って言わなかったのだと右京は言いました。

尾崎がそこまで配慮したと言うのに、右京は

「あなたが目利きだと言うのなら、そこまで気が付かなければいけなかったのだ。」(セリフは不正確)と容赦のない言葉を投げかけるのでした。

 

三年と言う年月をかけて、そして尾崎の仕事を手伝い、それを贖罪として復活してきた酒井のこの先はどうなってしまうのだろうかと、ふと不安に思いました。

 

この先の物語で、口先のうまさで、また元気に上手く立ち回っている彼の姿を見たいものだと思いました。

 

しかし詐欺は怖いですね。

絶対に私は平気、大丈夫と思っている人の方が、実は危ないらしいですよ。

お互いに気を付けて行きたいものですね。

 

 

 

 

 

 

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

相棒19 第1話第2話「プレゼンス」前後編

2020-10-29 09:26:34 | ドラマ(相棒)

※ようやく録画してあった1話2話を見ましたので、かなり遅れてではありますが感想を書いておこうと思います。

 

白バイ警官の出雲麗音の銃撃シーンで始まった、「相棒19第1話」はインパクトも大きかったです。

これがどんな風に繋がっていくのかなと思ったら、「相棒」で初めての女刑事がレギュラーで誕生しました。

出雲麗音役の篠原ゆき子さんって、知らない俳優さんだと思って調べてみたら、知らなくはない俳優さんでした。いろいろなドラマに出ていましたし、これから公開の映画にも出ていました。それに髪の長さでだいぶ印象が変わるみたいで、結構きつい顔立ちの人だなと思ったりもしたのですが、それも演技に含まれていたものでしたね。

 

しかし、彼女が捜一に来た流れが、

>異動の背景には、最近、庁内での女性の立場向上を目指す広報課長・美彌子(仲間由紀恵)の働き掛けがあったと噂されていた。(HPより)

とあるだけに、彼女に対する昔ながらの男たちの風当たりは、わざとやっているものの、いやらしいほどてんこ盛りでしたね。

それをサラリと交わしていく彼女には応援したくなりますね。

だけどその彼女は取調室で弾が貫通した傷跡を晒し、よほどの勇気が無ければ、この肌をこれから男の人の前にさらせないと、起きた事の現実を静に見せつけるシーンは凄みがあり、これが彼女の真の姿で、本当は芹沢には太刀打ちなど出来ないのではと思えてしまったのでした。

 

そして今回の敵である河西は、かつては存在しなかった新しいタイプの、非常に強い犯罪者だと思いました。

彼はシリアルキラーたちと同じ。

確かに直接の彼の手によっては血は流れません。だけど彼は殺人者たちと同じように、普通の道徳心や人間としては個性として許されない範囲の常識を逸脱しているのです。

シリアルキラーたちを狂ってると思うのと同様に、彼もまたそうとう狂った人だと思います。ただ恐ろしい事に、この狂人は、金による権力を持っていたのでした。

 

「だって6億よ!!!」と静は叫びます。

 

私だって(買っていないのに)宝くじで6億当たらないかなぁと妄想ぐらいはします。今の私のレベルでは、たぶん今の生活の何かはぶっ壊れてしまうに違いないと、妄想の段階で思うのです。

だけどこれはないよね、と思います。

宝くじが当たっても、せいぜい家事代行サービスの人が頻繁にやってくるようになるのと、家にほとんど居なくなって、夫とは別居状態になる程度だと思います。

殺人依頼を引き受けますか !?

6億円の為に。

そして失敗したから一円だって貰ってないと、まるで悪い事をしていないかのような口ぶり。

芹沢が「あんた、何言ってるんだ。」と嘆くが、もうこうなっては会話が成立しないのだと思います。

なぜなら、彼女は亡者になってしまったからです。金の亡者。

知らないうちに「人間で無い者になる」と言うのは、こういう事なんですね。

 

ところがせっかく捕まえた大妖怪河西は、上からの横やりで野に放さなければならなくなってしまいました。

と言う事は、この国は既に人間で無い者を、この国の上層部に据えて権力を与えてしまっているのです・・・・。

・・・・などと、ワタクシなどが書かなくても、良い事なのかも知れませんが。

仮想国家の中で、右京と冠城は変な時代劇の格好をしていました。

けっこう笑えましたね。似合っていたし(笑)

だけど妖怪ハンターみたいなコスプレでも良かったな。。。

 

そう言えば、仮想国家の中で河西と静が会うシーンで、その場所に右京たちが行くと、静はその中で走って逃げます。

ただ装具を外して、消え去ればいいのにと思ってしまいました。

仮想国家は夢と同じ。目を開けてしまえば消えるはず。だけどそれをリアルと連動させてしまう所に恐ろしさはあるかもしれませんね。

しかもこんなものが蔓延してしまったら、今までの刑事ものにあるように、後を追いかけて行ってAとBのあった所を一網打尽とか言うのは出来ないし、悪いやつらもこれからの打合せはこの世界でなんて事が起きたら、捜査網を二倍にしなくてはならないということでしょうか。

いや、だけど。

今の時代は、リモートの時代。もしかしたら仮想国家の中じゃなくても微妙に犯罪の形は変わりつつあるのかも知れませんね。

 

あと、ひとつだけ・・・。

1億円あげるから、代々木公園をストリーキングしろと言われたら・・・・

どうよ ?

うーんうーん・・・、やっぱし無理よねぇ。

噂になってしまうから、今のところから引っ越してとか考えたら、1億じゃ割に合わないと思う。

じゃぁ、6億なら ?

うううう・・・・や、る、か、・・・・も

いやいあやいや、止めなさいよ。世の中の皆さんのご迷惑よ。あと10Kは痩せなくちゃ。

違う !!!

そうじゃない!!!

 

「金の亡者」ならぬ奴隷になっちゃいけないのですよね。

 

最後に、「週刊フォトス」記者・風間楓子さんを演じていた芦名星さんの追悼メッセージが流れて、私は凄く寂しい気持ちになりました。

今回のドラマ内でも、芦名星さんは風間楓子をイキイキと演じていて、いまだに「なぜ?」と言う想いが消えません。

いつか「ST赤と白の捜査ファイル」のスペシャルをやって欲しいとずっと思っていたのに、彼女が居なくなっては、もうそれも幻ですね。

今は、安らかにお眠りください。

 

 

 

 

 

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする