2021年の年末に公演されたものを6月のある日、WOWOWで録画して観ました。
この作品は、寺山修二が「天井桟敷」を結成する前に書いた未上演の音楽劇です。
なんだかティストが、シェークスピア悲劇のような感じがしました。
大好きな父の乗った船が難破して死んでしまったと嘆く猛夫の前に、その父と再婚するはずだった女性魔子が現れます。
ふたりは必然だったようにひかれあうのですが・・・・・・。
そこに猛夫を慕う那美がいたり、よく分からない不思議ちゃんの少女そばかすがいたり・・・・
今チェックしたら、この作品は、8月20日にまたWOWOWで放送されます。
だからネタバレ感想は止めようかなと思いました。
でも上に書いた「シェークスピア悲劇のような」というのは、大きなネタバレかも知れませんね。
主演の猛夫に山田裕貴、父・彌平にユースケ・サンタマリア、魔子に松雪泰子。他にはブルースを歌う老婆に中尾ミエなど。
最近山田裕貴の(敬称略ですみません。)活躍は凄いなと感じます。
次の時代を担う役者さんのひとりに成長しましたよね。
またユースケ・サンタマリアは、意外とどんな役でも同じような雰囲気を醸し出す人なのに、それでも悲しさを滲みだしその魅力に引き込ませるものがありますよね。「麒麟がくる」の朝倉義景も本当に良かったと思います。
そうでした !!
山田裕貴は、来年の大河「どうする家康」の重要な役どころ本多忠勝をやるのでしたね^^
魔子は目の前で悲劇が起きても、自分の行動を悔いても、けっして自分自身を責めない女だと思いました。