森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「ガマシュ警部 スリーパインズ村の事件簿」

2023-05-20 23:46:59 | 海外ドラマ

録画してあった「ヴェラ・・・」をみんな見終わってしまった後は、同じAXNミステリーにて「ガマシュ警部☆スリーパインズ村の事件簿」を見ました。

しかし海外ドラマのシーズンの終わり方って、どうしてあんなに「続きます」「続かなきゃダメでしょう」的な感じになるんだ。気になってしまうじゃないですか。

って、ネタバレなしで、こう書いても分け分かりませんよね、すみません。

あっでも、海外ドラマに慣れている方には、最後だっていうのに「えっー、どうするの ?」というところで終わってしまうのって、たぶん分かっていただけると思います。

 

この「ガマシュ警部」って、
『ワシントン・ポスト紙が実施した投票で、ポワロ、ホームズをおさえ、2021年の“最も愛されている探偵(フィクションの探偵)”に選ばれた。』のですって。

確かに、この警部は優しくて誠実で魅力的です。

 

事件の舞台になるスリーパインズ村は、一種独特な雰囲気を持っていて、住人達もみな一癖も二癖もありそうな人々ばっかり。村自体にも大きな秘密がありそうです。

というか、本当に住人達にはもろもろと秘密があり、村にもおぞましき歴史があったのでした。

しかし海外の田舎・・・・美しいです、風景も。

 

この物語は、カナダの先住民の若き女性の行方不明の話を真ん中に、2話ずつ別の事件が絡んでいきます。

そのど真ん中の物語の犯人は、もろにあの人怪しいじゃんってなるわけですが、2話ずつのお話が興味深いので、もろに怪しくてもあまり気になりません。ただ最終話は、やはり対決しないわけにはいかず・・・。

だけど、この田舎町、犯罪多すぎじゃない ?

 

『本作では、今世界的に注目されている、カナダにおける先住民族に対する虐待が描かれており、欧米ではその揺るぎないリアリズムで賞賛を集めた。』

『』内は、AXNミステリーのHPからの抜粋です。

そうなんですね。この物語が単なるミステリーに終わってないのは、それが描かれているからだと思います。

ゆえに重く深く感じます。

 

次の放送予定は未定ですが、またある時には、お勧めできるミステリーだと思いました。

 

『制作:2022年 カナダ・イギリス/尺約60~65分×全8話/字幕版/原語:英語 原題:Three Pines
原作:ルイーズ・ペニー
出演:アルフレッド・モリナ(アルマン・ガマシュ)、ロッシフ・サザーランド(ジャン・ギー)、エル=マイヤ・テイルフェザーズ(イサベル・ラコスト)ほか』

 


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「身辺整理 わたしのやり方」曽野綾子

2023-05-20 01:01:09 | ユーモレスクを聴きながら(book)

(画像は記事には関係ないのですが、マンションの花壇のお花です。)

4月に読んだ本の感想です。

 

 

こういう本を読むと、何となく、自分の家にある物も全部捨てちゃえという気分にはなるものの、実際にはそうはいかないものですね。

作者様とは年齢も違うものですから、100に近い共鳴はあっても、やっぱり同じというわけにはいかないのです。

そしてまずは読んだ内容を捨ててしまっている自分がいます。

つまり忘れている(笑)

それでも印象深かった言葉がありました。

それは

「老年は、一つ一つ、できないことを諦め、捨てていく時代なんです。

執着や俗念と闘って、人間の運命を静かに享受するということは、理性とも勇気とも密接な関係があるはずです。諦めとか禁欲とかいう行為は、晩年を迎えた人間にとって、素晴らしく高度な精神の課題だと私は思うのです。」

 

これこそは、今の私が漠然と思っていたことの、明確な言葉だと思われました。

確かに「老年は」「晩年を迎えた」という言葉に、この内容自体を跳ね返してしまう人もいるかもしれません。まだ早いというように。または「諦め」という言葉をネガティブにとらえ拒否してしまう方も。

だけど私は思います。老年、晩年に到達していなくとも、時の流れとともに、やはり出来なくなっていくことが普通にあると思います。

 

私の場合、例えば2009年、私は月に1本のお芝居、月に2本の映画を観ようと目標を立てていました。

だけどその時、朝思いついてチケットを買ってそして出かけ鑑賞し、とんぼ返りで帰って来て仕事をするという体力があり、そして仕事の量に比例して自由に使えるお金もあったからできたことなんです。月2本の映画はともかく、今の私には月1本のお芝居を見に行く体力も財力もありません。

でも全く哀しくもないことです。

むしろそんな時代を持てたことが、人生の中の小さな誇りです。

仕事をデクレッシェンドの様に終わらせていこうと思ったときに、もうこんな事は出来ないなと「諦め」たのです。とても大事な選択だったと思います。

 

他にも

「ダメになった人間関係を深く悲しまない」

まったくそうだなと思います。

「一日に必ず一個、何かものを捨てる」

以前、「徹子の部屋」で菊川怜さんが「『一日一捨て』に嵌ってる。」と言っていて、ちょっとだけ今も影響を受けています。最近忘れかけていたので、思い出しました。

思考のヒントが一杯でした。

それを思うと、最初に書いた「(読んだ)内容を捨てた。」など、とんでもないことを言っていないで、二度読んでもいい内容なのかもしれませんね。

 

この本は図書館で借りようとしたのですが、リクエストが多かったのです。ところが姉が持っていて借りました。

姑が読むと言ったので貸そうかと思っていますが、97歳になっても本を読もうとするだけで、彼女は偉いと思います。

すでに目はしょぼしょぼの私ですが、ゆっくり少しずつであったとしても、私もいくつになっても、この読書習慣は捨てたくないものですね。

 


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