(トップ画像は記事には関係ないです。8月2日の空です。)
7月に読んだ本の感想です。
この本を「ツイッター」の「ツイート」で教えてもらいました。教えて戴いた時には、なんか今の悪の秘密結社のような名前ではなく「ツイッター」でしたのでそのまま書きますね。
この本を教えて戴けて、「ありがとう~ツイッター」と私は言いたくなってしまいました。
この作者の名倉有里さんは1982年生まれ。
私は、そんなところにふと本の内容とは、少し違う感想を持ってしまうのでした。
もしも私の最初の子供が普通に生まれてきていたならば、この人と同じ学年だったのではないかー。
私は40代半ばの頃、何か特別なことをしたわけではありませんでしたが、ふつふつと心の底から沸き起こってきた感情がありました。
それは「とうとう我らが時代が来た。」と言うものだったような気がします。時代を動かす中心の年代になったという自負が、そこにはあったと思います。
しかしそこから時が進んだからと言って、ネガティブな気持ちになってもう私は片隅の人などとは思いませんが、やはりその40代の頃とは違うし違っていいのだと思うのです。そして彼女のような人の文章を読むと、次の時代を担う人がいる安心感のようなものを感じたのでした。
そしてまた、私はこの若き人から「学びの精神」と言うものを学んだように感じました。
好きなものを学ぶとき、それらを愛して全身全霊をかけて勤しむ彼女の姿に強い衝撃を受け、自分の中に反省を促すものがありました。
それにこの本は情報の宝庫です。
この本は図書館で借りたので、ロシアの音楽や本の情報にメモを取ろうとしましたが、きっと音楽の方は後からチェックをすることはないなと思いました。また文学の方は、途中で後ろに資料が載っていたのでメモはいらないと思い込んでしまいました。
ところが昨晩、たまたまメモを取っていたアクショーノフの「クリミア島」と言う作品を画像保存してあったそのページで確認をしようとしたら、載っていないではないですか。
「えっ、なんで ?」と思い、よくよくその画像を見直してみたら「日本語に翻訳されているもの」と書いてあったのです。
彼女が本の中で紹介してくれたお話は、非常に興味深いものでした。アンドレイ・クルコフの「灰色のミツバチ」も同じです。検索さえ苦労しましたが、それを読むには、彼女の論文が載っている専門の本にたどり着かねばならず、今の私にはそこまでの熱情はないので、今は諦めて、いつか彼女が翻訳して本にしてくれることを望むばかりです。
「学びの精神」とか日本語に翻訳されてない本の話などを先に書くと、何やら堅苦しい感じを感じさせてしまったかもしれませんが、決してそんなことはなく読みやすい文体で、彼女のロシアでの日常に引き込まれます。
そしてその生活にさりげなく織り込まれている、ロシアの突然人がいなくなると言う日常や、今のロシアと言う国の問題点などが見え隠れしているのです。そしてそこに綴られている友情や、そして師弟愛なのかそれともそこには違う感情があったのかが切なく綴られていたドラマチックな物語に、泣き虫Kiriyは思わず涙してしまいました。
ドラマを愛する私はまた、この本がスペシャルドラマにならないかなと願ってしまいました。
確かにその願いは難しいことなのかもしれません。
だけれど、この本を読んだ読書人の多くは、最近の読んだ本のベスト10にこの本を入れている人が多いように感じました。
強くお勧めできる本だと思います。
検索でウロウロしていたら、作者のツイッターでのアカウントを見つけました。お名前で検索したら見つかります。
そこで彼女が日経新聞の水曜日の夕刊に「プロムナード」と言うコラムを載せることが分かりました。
星子さんが日経新聞を取っているので、真夜中にもかかわらず「送って」と言うと、これもまた真夜中にかかわらずすぐに送っていただき読みました。
そこに載っていたヘルマン・ヘッセの「ガラス玉演戯」は読む本のリストにさっそく入れました。
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