森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「最悪」とは最も悪いと書くのだよ。

2010-08-26 00:48:12 | 梢は歌う(日記)
先日23日は、ちょっとお久しぶりに友人とランチ。

友人は開口一番、
「土曜日に、毎年言っている花火大会に今年も行ったのだけど、最悪だったのよ。」と言いました。

私は思わず
「ちょっと待って、『最悪』とは最も悪いと書くのだよ。本当に~?」

何で私が、そんな事を言うのかと言いますと、彼女のその花火大会の報告は、例年ろくでもない大変なアクシデントがあって、しかも過ぎた話なので、その時如何に大変でも、後から聞く者にとっては結構笑っちゃうお話が多いのです。
例えば、ようやく花火が打ちあがったかと思ったら、同時に雨が降ってきて、せっかく作ったお弁当を守る為に料理に傘を差し、自分は濡れていたと言う話や、送ってもらったのはいいけれど、車を凄い遠い駐車場に置き、帰り道は眠ってしまった子も含め荷物を持って延々と歩いた話など、花火大会の後はいつもそんな話しを聞かされます。
はっきり言って、かなり毎年大変なお話し。
なのに彼女は今年を「最悪」と言うのです。

まあ、話を聞いてみると、確かに。
その最悪なお話は、ちょっと置いておきまして、
私も彼女の後に話を続けました。
『ゲゲゲ展』に行ったときに、チケットを隣に並んでた人に貰った事や(そのエピは→こちら)、
『ぼくのエリ』を見に行ったとき、着物を着た人が走って追いかけてきて、道を教えてくれた事などを。(そのエピは→コチラ

「ちょっと、待って!」と彼女は言いました。
「それっていい話ばかりじゃない。」
「そげです。」←またも、そんな風には友人とは話しません。
「私は『最悪シリーズ』を話したわけではなくて、『日々の暮らしは何らかのエピソードで満ち溢れているのね』と言う話の一環としてお話したわけなのよ。」更に私は話を続けました。
「そして土曜日の夜、『ねえ、パパ。どこかで花火大会をやっているわ。でもここからだと公園の高い木が邪魔をして見えないわ。木の背後でキラキラ光るだけ。』って、そのキラキラ光る木を見ていたわけよ。」
「クリスマスツリーみたいじゃない」
「なるほどね。でもそんなに綺麗ではなかったけれど、それでもしみじみと、そして良いな~花火ってとか思いながら見ていたのよね。でもそのキラキラの下では、あなたが!」
「そうよ、その時、私は!

彼女に起きた「最悪」。
花火大会の会場は坂になっている土手にビニールシートなどがひきつめてあるらしいのです。
坂・・・そこがポイント。
持って行った荷物は滑らないようにしなくてはいけませんよね。そう言えば、以前の「大変」の中には場所が凄い坂で踏ん張って見ていたとか言うのもなかったかしら。
それはともかく、荷物もそうだけれど、飲み物もこぼさない様にしないといけませんよね。土にこぼしたのと違って、ビニールシートの上だともろに流れてしまいますから。
と、友達はその被害にあってしまったのです。上の方に座っていた人にお酒をこぼされてお尻に直撃です。でもこんな席で怒るのもなんだと思って、持って言ったマットなどで水分を吸い取り、だけどそれが乾いた頃に、またもう一回同じ事をされたのだそうです。
酔っ払っていたのかもしれませんが、こぼした人は学習しない人だと思いますよ。
流石に優しい彼女も切れ掛かったと言いましたが、無理もないことです。
お尻がびっしょりなのですよ。
こんな陽気なので、帰る時には何とか乾いたようですが、お酒は水とは違うのでべっタベタになってしまったのだそうです。

いつもだったら、花火大会の帰りには友人宅に寄ったり、居酒屋で二次会をしているお仲間らしいのですが、あまりの気持ち悪さに、終わったら真っ直ぐにシャワーを浴びる為に帰ってしまったのだと言いました。

「ほーんと、そりゃ、最悪だわ。」
と私は思いました。

そしてまた、今年も花火がどんな風に綺麗だったかと言う話は、やっぱりナッシング。




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