なんだか面白いなぁと見ていたら、あっという間に終わってしまいました。
かの有名な富士川の戦いをどのように見せてくれるのかと思ったら、何やらお酒の抜けきっていないかのような時政パパと三浦義澄の悪ふざけに水鳥が驚いて一斉に飛び立ったと言う流れ・・・・。
時政パパが武田の陣営でお酒を飲む羽目になった流れと言い、そしてそのパパが水鳥を飛び立たせて、結果的には武田の抜け駆けを防いだと言うのも面白かったですね。
と、ここでうちのパパさんが、つまり夫殿の事ですが、
「平家も舐めているな。こんな若造を送って来て。だからこんな事になるんだ。」などと言いました。
!
「いや、この時、既にこの人のお父さんは死んじゃってるから・・・・。仕方がないんじゃないかな。順番的に。」と言うと、
「もうこの時は清盛は死んじゃってるのか。」などと申します。
そうだなぁ~と思いました。大河ドラマ大好き派から言えば、平家の家系図は少々は頭に入ってると思うのですが、興味がなかったら分からないかも知れませんよね。平家の悲劇は、清盛の長男で武勇に優れ思慮深かった重盛の早すぎる死だとも言われていますよね。その後、棟梁の立場を引き継いだのが、三男の宗盛。
アニメの人物像にも影響されてしまいますが、アニメじゃなくても「平家物語」の中では『宗盛は優れた人物である兄の重盛との対比として、愚鈍な上に傲慢な性格で、思い上がった振る舞いが多く、そのために他の氏族の反感を買う行為ばかりしていた愚かな人物』と描かれているわけでして、つまり小泉孝太郎さんが演じているのがこの人なんですよね。
そして富士川の戦いで大敗を期してしまったのは、重盛の長男である維盛で、つまり清盛の孫にあたる人なんですよね。
いずれにしても平家にとっては、このような不名誉な戦いが、こんなに長く人々の記憶に残ってしまうなどと思ってもみなかった事でしょうね。
さてこの機運に乗じて、頼朝は上洛を考えますが、鎌倉を守れと言う千葉・三浦・上総の諌言を受け入れ、黄瀬川の宿に戻ったのでした。
と言いましても、劇中では「諌言」と言う雰囲気ではありませんでしたね。
兵糧と佐竹の問題を皆が頼朝には直には言わないで、何やかんやと言っていました。そこをバチッと言ったのは時政パパで、カッコ良かったですね。
坂東武者と自分との間には、壁があり川がある・・・・。
頼朝はたった一人ぽっちだと嘆きます。
そこに現れたのが、陽気なサイコパス義経。
「あー、兄上だ。兄上がいる。兄上!!」
頼朝と義経。
やっぱりこの瞬間が、二人の兄弟としての頂点だったと思います。
母も違うし今まで会った事など無いのです。それでも二人、今までずっと近くに死が寄り添っていたと思うし、そしてずっと他人の中で生きてきたのです。義経だって、どんなに藤原に大切にされていたとしても、そこに行きつくまでの道のりは簡単ではなかったはずです。頼朝は流人として扱われていたわけだし、この二人が出会ったその瞬間は、たとえ一瞬であっても、心が通じ合い寂しさが消えた瞬間であったのではないかと思われました。
心が通じ合ったと言えば、八重とその夫、江間次郎のシーンでしたね。伊東祐親は江間に「分かっているな。」と言いました。つまり八重が頼朝側に渡るなら、いっそ命を奪えと言うものだったはずです。だけどテレビ前の人々は(私の事ですが^^)、誰もそんな事をこの男が出来るはずもないと思っていた事でしょう。
そしてやっぱり江間は八重だけを逃そうとします。江間の手を取り、「一緒に来て。」と言う八重。その時二人は一瞬でも夫婦として心が通じ合ったかも。だけどそれは本当につかの間。そこに善児がやって来て、あまりにもあっけなく江間は殺されてしまうのでした。
善児の手から逃げ惑う八重。
ああ、義時は間に合うのかしら。
ハラハラドキドキ。
ああ、間に合った !!
って、義時じゃないじゃんか。
三浦義村、カッコいい所を皆持って行ってしまいました。(の、様な気がする・・(^_^;))
伊東祐親を助けるのにも、
「あんな爺さんでも、俺の身内だからな。」とカッコ良かったですものね。
八重の侍女として陰から頼朝を支えたい発言にも吃驚しました。
どんなに周りから説得されても、政子だったらイヤに思うに決まりですよね。うっとおしい女だなって、ちょっと思っちゃった。きっとヒロインだから、ガッキーだから、99.9%の人は、そうは思わないと思いますが。
でも、・・・
うっとおしい女・・・?
あっ、ちょっと違うかも。
なんかこの流れが、可哀想だなと思ったのかも。
なんだかいろいろとお盛りだくさんでした。
面白いセリフで成り立っていたのですが、そのセリフを皆スルーして感想を書いてしまいました。
近頃、お出掛けや雑用などが多く、ドラマの見直しなどの時間が取れなかったからなのですが、日曜日はこのドラマが本当に楽しみです^^