ちゃんと捨てましょう。その6«「ちゃんと捨てましょう。その5」は2012年。今、読みなおすとその画像が懐かしいです。別れていった人を思う時ちょっと心が暖かくなったり胸がきゅーんとなったりもする時が...
上の囲みは昨年の12月6日にアップした記事です。「ちゃんと捨てましょう」と言うタイトルで、ももの写真。
いやいや、もも吉は捨てませんよ。我が家の大事な猫ちんですから。
だいたい12月ともなると大掃除や大きなものの処分の話などが増えると思います。まさに昨年の記事はそれです。
今年の今日も、私は一つの本箱の場所を開けそこの下に溜まっていた埃などを徹底的にお掃除しました。
それと言うのも、そこにケージを置きたかったからなんです。
いつかは2匹目の猫を飼いたいと思っていました。そしてとうとうその日がやって来たのです。
なぜその猫がやって来ることになったのかは、また別の時にゆっくり書いていきたいと思います。
もも吉がほんのちょっとだけ使っていたケージを組み立てて、小さい時に使っていたトイレを洗って、子猫用のご飯やトイレ用の砂、猫用の茶わんも買ってきて準備万端です。
私たちの一番の懸念は、先住猫のもも吉の反応です。
2匹目の猫は譲渡会から譲り受けようとずっと以前から決めていました。
そこの会の人たちが、子猫を連れて来てケージに入れると、もも吉はじっと見ていました。
ももは人懐こくて優しい性格なのです。そしてお客様が大好き。
ケージに入っている子猫を見て
「ニャンダ、この猫。」と思ったのだと思います。
でももしかしたら、この猫はお客様と一緒に帰るのだと思っていたのかも知れません。
スススと近づいて来てお互いにじっと見ていました。子猫はももをじっと見つめながら「にぃにぃ」と呼んでいました。
その様子を見ていて、譲渡会の人は
「この子たちは大丈夫ね。なんか凄く慣れるのが早いみたい。」
と言いました。
私たちもそう思って安心したのですがー。
ももはお客様が帰った後も距離を取って近づきません。ずっと離れた所から「家政婦は見た」状態。もしくは「だるまさんが転んだ」で近づいてくる猫。
そして緊張して疲れたのか、ルート君の部屋に引きこもって出てこなくなってしまいました。ごはんの時も。
もものルート君の部屋での秘密基地は、恐ろしい事にハンガーラックの下です。彼の服をかきわけて覗くとももが居ると言う事が希にあるのです。
私がそこに見に行くと、ふてくされたような顔をして寝ていました。
「もも」と呼ぶと目を開けて私を見ましたが、そのももの顔を見て、私は胸がキューンとなりました。
瞳がウルウルと濡れていたからです。
やっぱり可哀想な事をしてしまったのかなと思いましたが、双六の駒を一つ進めたようなもので、その双六には「戻る」はないのです。
お風呂に入る前に、まだ出てこないももに会いに行くと、今度はお尻もこちらに向けて寝込んでいました。
でも私が
「ももちゃん。」と呼ぶと、わざわざ向きを変えて私の方に顔だけスリスリするのです。
「ももちゃん、あのね、大丈夫なんだよ。ももちゃんが一番だよ。大丈夫なんだから。」と言いながら頭を撫ぜてやると、その秘密基地の奥からグルグル言いながらそっと出てきたのです。
ー ママもこの部屋に来たの?
と、もも吉は言いました。
― ねっ、ママ、この部屋、とっても汚くていろんなものが散らばってて凄く面白いんだよ、知ってた?
と、言いながら、ルート君の部屋をウロウロしました。
もちろん、「言いました。」の部分は、私のアフレコです。
既に寝る前でしたが、私たちはケージの場所を廊下に移動しました。毛布も入れて上からも毛布を掛けましたが、基本的にドアは開けっぱなしなので、廊下も暖かいのです。
私たちは失敗したのです。
リビングは先住猫のもも吉の本拠地です。そこにケージを置いてはいけなかったのです。
もも吉はルート君の部屋から戻ってきました。
そして今はいつもの場所ですやすやと安心して寝ています。
子猫などと書いてきましたが、来る前から名前は決めました。
名前は「あんず」です。
このあんずは、一緒に生まれた兄弟の顔も、そして保健所の風景も見てきた猫なのです。保護してくれた譲渡会の人のうちでは他の複数の猫や犬たちとも暮らしてきました。
強くたくましいなと思いました。
たった一日目でも私たちに慣れて、もも吉とも本当は一緒に遊びたいようです。
もも吉にとっては、いきなり妹が出来たようなもの。
でも今はちょっと辛いような気持ちになっても、きっと同族の家族はあなたの為になる・・・・
そう私は信じたいです。
それは明らかな私の願望ー。
今日はまだ新生活一日目。どうなっていくのか分かりませんが、どうか、ももとあんずが本当の姉妹のように仲良くなれますようにー。
どなたかなと思ったら、つなみちゃんのお母さんであり、今つなみちゃんでしたね。
あんず、かなりもも吉に慣れました。
あっ、ももがあんずに慣れたと書くべきか^^