今日の「風林火山」は、時間帯が違いましたね。お出掛けの人達のビデオの録画時間を間違えてしまったなんてことは、なかったでしょうか。
先週の「風林火山」の感想はなんとなくパスしてしまいました。思ったことが、又あっちこっちに気持ちが飛びすぎてドボンというのが本音です。
勘助が幼き頃に疱瘡で片目を失い、父のために足を引き摺る様になってしまったのは、勘助の宿命。そして、その宿命と闘っていく勘助の人生。以前今川のボンボンが酷いことを言っていましたが、それは勘助がずっと浴びてきた言葉の象徴ではなかったかと思いました。その宿命と戦う武器が勘助の場合は「智恵」、要するに「策」。
晴信が勘助を「なんか分からないけれど、助けてきちゃったんだよね~。」と言うのは、晴信が勘助にとって、運命の人だからなんだろうなと感じました。お互いに逢うべくしてあった運命の人。恋人みたいな言い方ですが、主従の関係と言うのはそれと匹敵するものだと思います。
ですが、運命の人と出会っても、宿命の糸車をまわす夜叉はクスクス笑いながら、違う糸を織り交ぜる。
三条夫人とのバッドタイミングな出会いは、胸が痛むシーンでした。
三条夫人の悲しみも分かります。その夫人を、諭し励まし支える晴信と三条夫人は、本当にいい夫婦だと思います。が、頭の中に由布姫の姿がチラチラと掠めて行きます。
「風林火山」は、何て言うか、ダークなお話だなぁ~、と、さりげなく先週の感想をメモのように書きこんで帳尻合わせてみました。
・・・・・全然「さりげなく」ないですね。
さて、今回。
先週も気になった真田幸隆の
「山が動いた。」というセリフから始まりました。このセリフ、どこか間違えていないですか。こんな所であなたが言っては駄目でしょう・・・ミタイナ。
武田を裏切った諏訪に、出陣を促す家臣たちを尻目に違った意見を言います。
「しばらくは時を待ち機を見て出陣せよ。勝ち目がなければ勝ち目を作れば良い。諏訪を凋落して二分し、高遠に援軍を送る形にして、和議に持ち込み勝利する。闘わずにして勝は最善なリ。」
まだまだ信用のない勘助です。弟、信繁や甘利等が母の所に晴信の気持ちは如何にと聞きに来ますが、そこに小山田と板垣が現れて、解説なんかをしてくれます。
本当の御館様の気持ちを分かり、それを代弁したのは勘助だけだったと。
この「風林火山」、さりげなく解説係が登場するので、侮れません。ちょっと、性格悪いキャラかと思った小山田が、この解説係で勘助に理解を示すので、ちょっとポイントアップです。でも彼の場合、彼を理解できる俺様が頭がいいのさという雰囲気が漂っているような気がしてしまうのは、私だけでしょうか。
ところでその頃、晴信と勘助は温泉に行っていました。先週番組の最後のゆかりの地の紹介のところでやっていましたね。
信玄の隠れ湯だった下部温泉。又、そこにでも行っていたのでしょうか。ちなみに、その温泉には行ったことがありますが、本当にぬるーい温泉なんですよ。だから、一時間ぐらいべらべらおしゃべりしながら、平気でつかっていられるんです。(こんなに先週引きずるなら、先週書けよってなもんですね。)
晴信と勘助のそこでの会話。やってくれましたね、温泉コント。「バ~カ」とか言っちゃって。ですが、勘助が孫子の言葉を言うと、晴信の顔が輝きます。
今回はなにげに盛りだくさんでしたよね。
諏訪で平蔵と再会した勘助です。そこには、平蔵とヒサの悲しい恋がありましたよね。
「私は平蔵に嫁ぎたい。」
この時代、こんなにはっきりと言えるものではありませんよ。そんな気持ちが分かっていてもどうすることも出来ない身分違いの恋でした。どうなっていくのでしょうか。
人の運命とは分からないものですから。
晴信と三条夫人の間にも、なにやら確執が生まれてしまったようです。「そなたの中にこんなにも激しいものがあったとは・・・。」と晴信が言えば、
「お前様の中にもこのように非道な心があったとは・・」と負けてはいません。
仲の良かった二人の気持ちには、ずれが生じ 、それが今後どのようになっていくのでしょうか。気になるところです。
由布姫の登場も気になるところですが、やっぱり今回は新しき武田の旗ですよね。 「疾きこと風の如く、其の徐かなること林の如く、侵掠すること火の如く、動かざること山の如し
「風林火山」の旗ですね。
やっぱりかっこいいです。
でも、これ、あの温泉コントのシーンから生まれたんですよね。
春日源五郎も孫子のお陰で仕官できましたし、孫子祭りという感じでした。
ちなみに私は「算多きは勝つ。 」なんて言うのが好きかもです。