と言う事は、怪しかった人がそのまま犯人だったと言う、ある意味サスペンスとしては珍しい展開だったかもしれませんね。
常盤は死体発見の時から、なんか変だったじゃないですか。
だけど瀬戸内さんのお世話なんかを甲斐甲斐しくしていたり、好青年にも見えたりもして、なんとなくキャラがつかめませんでした。それこそが彼の怪しさマックスの表れだったのかもしれません。
彼はアサシンだったって事ですよね。
でもその彼は美彌子に一目ぼれしていて、彼女に付きまとっていた坊谷を勝手に始末していたのです。でも仕事以外で人を殺めてしまった彼は、初めて罪の意識に囚われたと言うのでした。
だから自分で埋めておきながら、また自分で発見して掘った…ってもういいや。
ゴメン。
私的にはあまり面白くなかった ・・・・・。
でも全部がつまらなかったと言うわけではないです。骨格の部分のお話がって言う意味で、なんか大きく広げた風呂敷をだいぶ小さく畳んだと言うような感じを受けたのです。
「相棒」の犯人は、いろんな意味で良いよね的法則は、ここでも当てはまっていたと思います。
彼、常盤は犯人だって分かった後は、ずぅううっと変な人でした。それを矢野聖人さんは快演していたと思います。
何人殺したか分からないけれど、立件できるのは坊谷ひとり。極刑にはならないだろうと瀬戸内は言います。出てきたら俺の所に来いなどと彼は言いますが、そこで常盤が涙ぐんだりして良いシーンなんかにならなくて本当に良かったです。それこそ嘘っぽくなるところですよね。あまり反応のないような顔をする常盤。瀬戸内はちゃんとこのモンスターと、その時には向き合って行こうと思っていたと思うのですが、彼が瀬戸内が生きているうちに出てくるような、そんな刑量ではいけないと思いますよ。
ひとりだろうが二人だろうが殺人じゃないかって思うからです。
ところでこの矢野聖人と言う方ですが、なんか知っているような人だなあ、いや、知らないなあとか思っていたら、なんと2010年の「身毒丸」オーデショングランプリの人だったのですね。昨年は主演映画も撮っていたとか。
話しを「相棒」に戻して、今回の見せ場は青木君のお遊びメッセージ・…じゃなくて、いや、そこも面白かったですよね。あのメッセージを聞いた場所って、「パレスホテル」かなあって思って、最後の撮影協力の所をちゃんと見ようと思ったのだけれど、見逃してしまいました。録画組の方で分かる方がいらしたら教えて頂きたいな。
そうそう、本当の見せ場の所ですが、美彌子(仲間さん)がヤロポロクが暗殺されたことを知って、ひとり誰もいない部屋でむせび泣くシーンは、凄く良かったです。ジーンとしました。その後、目などが全く赤くなっていなかったのは、本当は不自然だなあと感じたのですが、そのぐらいは許してあげましょう←(偉そうに)
ヤロポロクの話はあまり好きではないと言っていた私ですが、それでもこんな終わり方かって勿体なく思ったのでした。日本に居たのなら、ひとり陰から美彌子の大ピンチを助けるとかいうエピソードも一回ぐらいあっても良かったのにとか思ってしまったものですから。
あっ、そうだ。
この常盤はスパイだったヤロポロクにも、かなりやり手だったはずの坊谷にも勝ってしまう男なのですから、この先脱獄とかもあり得ますよね。そして脱獄した先で崖から落ちて記憶喪失になり、そして・・・・(って、遊ぶんじゃない)
あっ、記憶喪失と言えば、この「相棒」が始まるぎりぎりまで、記憶喪失の人の捜索のテレビを見ていたのだけれど、あの記憶喪失と言っていた外人さん(限りなく怪しくなって来た)と17年間軟禁状態だった青年はどうなったのかしら。その後の話とかないのかしら。
「あっ」って、言いながら、話が止めどもなく続いて行きそうなのでもう止めるところですが、やっぱり最後は雛子ですよね。
出家した事は世間的には、あまり評判もよろしくなくて、でも雛子は大胆に微笑んで言います。
「悪名は無名に勝る。」
片山雛子はさりげなく「相棒」順レギュラーに返り咲きますかね。むしろウエルカムなのですが。
あっ、…だからやめなさいって。もう最後だって言ったんだし。
ああ、そうだけれどね、でもどうしても言いたいから言わせて。
「花の里」の幸子さんの「お買い物に行ってきます。」のシーンは良かったですね。本当に気配りが出来てホッとできる場所なのが伝わってきました。(って、それだけ)
※ だからね「あっ」と言って話を追加して行かないで、あらかじめまとめておきなさいよって思ったけれど、あの行方不明の人の捜索番組に情報提供で電話をくれたおじさまと比較したらですね、まあ、いいかってものですよ。あの時さ、あの外人さんはドキドキ、私たちは相当「ちょっと話をまとめてくれないかね」って思っちゃった・…ってこっそり呟いてます。で、あの後の後日談はないのか、この番組は?