「キイジョウロウホトトギス」(紀伊上臈杜鵑草)は、
紀伊半島の、山地の沢や湿った崖に自生する、絶滅危惧種です。
(上臈とは、大奥の職名で、優雅な貴婦人の意です)
乾燥と暑さに弱く、葉枯れしやすいですが、毎年開花しています。
10月10日、開花前の鉢植えです。
生きたミズゴケで植えて、自宅北側の山草棚で育てています。
10月12日、開花し始めです。
夏の異常高温で傷んだ葉の一部を切り取りました。
茎を垂れ下げて、下向きに黄色い筒状花を咲かせます。
濃い緑に縦じまのある、艶のある葉も見所です。
10月13日、満開です。優雅な姿は「山里の貴婦人」とも呼ばれ、
中を覗いてみると、釣鐘型の花の内側に、紫褐色の斑紋が、
鳥のホトトギスの胸の斑点と似ていることから、
名付けられたホトトギス。
花弁6枚、雄しべ6本と1本の雌しべです。
日本の秋を代表する山野草ですが、
日本自生種で開花したのは縦じま、この1鉢だけでした。
「ヒダカミセバヤ」は北海道日高地方の特産で、
岸壁や岩場に自生する、ベンケイソウ科の多年草です。
9月20日、開花前の草姿です。 対生する葉は緑白色で多肉質、
5号山草鉢植えで、茎の長さは10cm程です。
茎頂に、密に着けた蕾が、開き始めます。
10月3日、開花し始めました。
1つの小花は、5枚の花弁を開くと、径6mmほどです。
10月10日、紅紫色の小花が球状に咲き、満開状態です。
星を散りばめたように咲いて、
葉色との色彩の対比も美しい。
現在は、花がほぼ終わりました。
「ヘリアンサス」はキク科ヘリアンサス属の多年草で、
南北アメリカ原産の黄色花です。
庭植えしている宿根姫ヒマワリ・ロドンゴールドの仲間です。
「H.ハッピーディズ」は、濃い黄色のアネモネ咲きです。
8月中旬の咲き始め、
雄しべが花弁化して開花です。
10月に咲いた花です。
「H.レモンクィーン」は、レモンイエローの一重咲きです。
9月下旬の花と、開花前の蕾、
撮影中に、モンシロチョウが来ました。
10月上旬の花です。
2種とも鉢植えで、草丈は30㎝前後です。
栖吉川堤防歩きで見る、マメ科の野草です。
1年草の「カワラケツメイ」です。
羽状複葉が互生し、黄色い5弁化を咲かせます。
1年草の「ヤハズソウ」の名は、
葉を引っ張ると、支脈に沿って矢筈状に切れることから、
(矢筈とは弓矢の矢羽のこと) 花は径5㎜ほどと小さい。
大豆の原種とされる1年草の「ツルマメ」、別名「ノマメ」です。
秋の七草の1つ、「クズ」(葛)の花、 ツル性の大型多年草です。
穂状花序を立て、下から順に咲いていきます。
花後の9月下旬には、豆が稔ります。
終いが、1年草の「ヤブツルアズキ」です。
ウラナミシジミチョウが吸蜜中でした。
花後にはアズキに似た実を着け、中には黒い種子が入っています。
鉢植えのギボウシ「多摩の雪」が、今年も開花しました。
東京都奥多摩で発見された、岩ギボウシの1種で、
コンパクトに整った姿が、鉢植え向きです。
9月29日、蕾がほころび始め、
10月2日、3輪が、開花しました。
株元から短い花茎を伸ばし、下から順に蕾が開いていきます。
10月5日の開花姿です。
10月10日、まだ蕾が有りますが、花の終盤です。
開花が遅いタイプで、ようやく定位置の北側山草棚で休みます。