「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

日本が民主主義の国になるために

2007-07-07 17:53:03 | シチズンシップ教育
民主主義の実現には、
話し合いの中で、合意を形成するとき、
そのプロセスを大切にしなければならない。

民主主義的な合意形成とは、
どうやったら、できるのであろうか。

合意形成とは、次の3つのプロセスがある。

①自己決定

②集団決定

③分かち合い

基本中の基本、
大切なこととして、
当たり前であるが、
集団決定の前に、
「自己決定」がなくてはならない。

私が、どう考えたか、これをもつことが、
まず、話し合いの大前提である。


自己決定の後、
集団決定に臨む。
集団決定では、
現実は、
“声の大きい人”が勝つ。
そして、多くの人は、
“長いものにまかれろ”となる。
多くの人は、“安易に妥協”してしまっている。



集団決定では、気をつけるべきことは、
どういうことか?

①話し合いは、納得がいくまで
十分、納得できるまで話し合う。自分の意見を変える場合には、自分自身にも、
他のメンバーにも、その理由を明らかにすることが必要。

②他者に勝つのが目的ではない
自分の判断に固執して、他者に勝つための揚げ足取りは、避ける。また、あえて反対のための反対意見を出す必要はない。

③多数決や平均化、取引は、しない
決定するのに、多数決や平均値を出してみる、または取引するといった「葛藤をなくす方法は避ける。また結論を急ぐあまり、あるいは葛藤を避けるために、安易な妥協はしない。

④少数意見の尊重
少数意見は、考え方の視点を広げてくれるものとして、尊重する姿勢が大切。なぜ、そう思うのかをよく聴き合う。

⑤理屈でない場合もある
理論的に考えることは大切であるが、それぞれのメンバーの感情や、グループの状況にも十分配慮する。



上記に注意しながら、集団決定がなされれば、
決定したことを集団で「分かちあう」

このことを「価値観の共有化」(シェアする)という。
意見の違いを“乗り越えて”ではなく、
意見の違いを“のみこんで”行く作業。

ここに“大胆な妥協”がある。



中央区には、地域協議会が、
様々な場面である。
防災、教育、まちづくりなどなど。

是非、民主主義的な合意形成が、
なされることを望む。

子ども達にも、
教育の場で、
①自己決定
②集団決定
③分かち合い
にそった合意形成がなされる機会を
どんどんもっていってほしいと思う。


NPO法人生態教育センター
理事長 小河原孝生氏による
ワークショップを受講してのまとめ。


コメント
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