すぎなみ地域大学の講義に関し、
バタ子さんから、以下の質問をいただきました。(2007-07-14 00:54:19)
「各グループからの質問や感想。特にご質問に対するお答えの内容に非常に興味があります。なかなかあすなろの木などでの先生の講義を聴ける時間がなく残念なのですが。保育園に子供預ける親として、特にグループAの③の質問のお答えなど特に、知りたいところです。」
グループAの③の質問とは、
「親の手元で育てることと、保育園で他人の手で育てた場合で、将来、こころのトラブルの出方など、なにか差があるのか?三歳児神話関連の質問。すなわち、3歳まではお母さんが育てなくてはならないのか?」
私なりにお答えいたします。
三歳までの時期は、大切です。
「三つ子の魂、百まで」と、いわれる所以です。
(昔の三つ子は、「数えでいう歳」ですので、
現在でいう2歳前後をさしています。)
三歳児神話の真意は、その大切な時期において、
「信頼をよせることのできる養育者に、
子どもが育てられるのが、特に大切である。」
ということをいっているのだと思います。
信頼をよせることのできる養育者は、母親の時もあろうし、
母親に代わり、父親、祖父母、保育士、施設の人、
だれであっても構わない。
三歳までの時期、
特に、一歳までは、養育者との『愛着形成』、
すなわち、「養育者を大好きになる」ということが、大切です。
これが、心の土台となります。
将来、この養育者を大好きになったその強さと同じ分だけ、
人を“信頼”する強さにつながります。
また、自分自身を信頼する“自信”につながります。
現在、凶悪犯罪で、すぐに他人を傷つけたり、
自殺をするということがありますが、
もしかして、この『愛着形成』が、
弱い子がおこしているのかもしれません。
『愛着形成』は、養育者との安心した環境の中での、
交流で、自然と芽生えていきます。
交流とは、
赤ちゃんの哺乳時、着替え、排泄、眠りにおいて、
機会あるごとに、養育者が赤ちゃんに語り掛けることです。
一歳以降、
三歳に向けて、
『自我』が芽生え、
自立に向け、進んでいきます。
自我が輝く3歳児は、
とても、美しいものです。
一番「子どもらしい」と思います。
この三歳児の自己主張、自我の輝きも、
養育者は、存分に受け止めてあげる必要があります。
三歳は、『第一反抗期』とも言われるほど、
自己主張があります。
三歳児は、自分が発見した世界を、
誰かと、共有したがっています。
誰かと、共感したいのだと思います。
受け止めてあげる養育者が必要で、
それがないと、ますます、
自己主張を強めることでしょう。
自己主張を押さえ込められると、
自我が芽生えなくなり、
自立がおくれます。
または、おとなしい子として、育ち、
思春期の『第二反抗期』に
トラブルを生じることになります。
お仕事をお持ちの養育者は、
保育士に子どもを預けます。
信頼をよせることのできる
保育士と子どもが過ごせば、
問題はありません。
なかなか、時間が取れない方もいらっしゃいます。
仕事が終わった後、
子どもと充実した時間を過ごすことが出来れば、
何の問題もありません。
子どもと過ごした時間の“質”が
大切です。
三歳児神話が、
変に誤解され、
働くお母さんの負担にならないように、
願うばかりです。
バタ子さんから、以下の質問をいただきました。(2007-07-14 00:54:19)
「各グループからの質問や感想。特にご質問に対するお答えの内容に非常に興味があります。なかなかあすなろの木などでの先生の講義を聴ける時間がなく残念なのですが。保育園に子供預ける親として、特にグループAの③の質問のお答えなど特に、知りたいところです。」
グループAの③の質問とは、
「親の手元で育てることと、保育園で他人の手で育てた場合で、将来、こころのトラブルの出方など、なにか差があるのか?三歳児神話関連の質問。すなわち、3歳まではお母さんが育てなくてはならないのか?」
私なりにお答えいたします。
三歳までの時期は、大切です。
「三つ子の魂、百まで」と、いわれる所以です。
(昔の三つ子は、「数えでいう歳」ですので、
現在でいう2歳前後をさしています。)
三歳児神話の真意は、その大切な時期において、
「信頼をよせることのできる養育者に、
子どもが育てられるのが、特に大切である。」
ということをいっているのだと思います。
信頼をよせることのできる養育者は、母親の時もあろうし、
母親に代わり、父親、祖父母、保育士、施設の人、
だれであっても構わない。
三歳までの時期、
特に、一歳までは、養育者との『愛着形成』、
すなわち、「養育者を大好きになる」ということが、大切です。
これが、心の土台となります。
将来、この養育者を大好きになったその強さと同じ分だけ、
人を“信頼”する強さにつながります。
また、自分自身を信頼する“自信”につながります。
現在、凶悪犯罪で、すぐに他人を傷つけたり、
自殺をするということがありますが、
もしかして、この『愛着形成』が、
弱い子がおこしているのかもしれません。
『愛着形成』は、養育者との安心した環境の中での、
交流で、自然と芽生えていきます。
交流とは、
赤ちゃんの哺乳時、着替え、排泄、眠りにおいて、
機会あるごとに、養育者が赤ちゃんに語り掛けることです。
一歳以降、
三歳に向けて、
『自我』が芽生え、
自立に向け、進んでいきます。
自我が輝く3歳児は、
とても、美しいものです。
一番「子どもらしい」と思います。
この三歳児の自己主張、自我の輝きも、
養育者は、存分に受け止めてあげる必要があります。
三歳は、『第一反抗期』とも言われるほど、
自己主張があります。
三歳児は、自分が発見した世界を、
誰かと、共有したがっています。
誰かと、共感したいのだと思います。
受け止めてあげる養育者が必要で、
それがないと、ますます、
自己主張を強めることでしょう。
自己主張を押さえ込められると、
自我が芽生えなくなり、
自立がおくれます。
または、おとなしい子として、育ち、
思春期の『第二反抗期』に
トラブルを生じることになります。
お仕事をお持ちの養育者は、
保育士に子どもを預けます。
信頼をよせることのできる
保育士と子どもが過ごせば、
問題はありません。
なかなか、時間が取れない方もいらっしゃいます。
仕事が終わった後、
子どもと充実した時間を過ごすことが出来れば、
何の問題もありません。
子どもと過ごした時間の“質”が
大切です。
三歳児神話が、
変に誤解され、
働くお母さんの負担にならないように、
願うばかりです。