「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

【日記】ハンナ・アレントには、参った。

2007-07-17 23:49:52 | Weblog
この連休7/15・16、ハンナ・アレント『人間の条件』(志水速雄訳)と格闘した。

なぜ、読むのか。
坪井ゼミの課題本であるから。
早稲田大学国際政治学坪井善明教授が、
月に一度程度で開いてくださるゼミ。
この本を、二千字でまとめなくてはならない。

坪井教授が薦めなければ、一生読まなかった。
ハンナ・アレントとの出会いを作ってくださった坪井教授には、
今回もまた、感謝しなくてはならない。

読んでみたが、95%以上、意味が判らないページが、何ページと続き、
むなしかった。

判らないが、読むのと、
全然読まないのと、そんなに大差ないのではないかとも、
思ったが、
開き直って、読み進めた。

私の、読み方は遅い。
文字を、頭の中で、声を出して読む。
読むのが早い人は、
きっと、文字が、目から脳にうつると、
自動的に、意味まで入ってくる人を言うのであろう。
私は、目に入った文字を、一度、
音に変換して、脳に、その意味を問うので、
時間が大変かかる。
文字を読むスピード以上には、
早く読めない。

さて、そうはいいつつ、『人間の条件』の524ページまで、
やっとたどり着いた。

最後の最後の文章まで、人を煙にまいて、終わっているから、たちが悪い。

“.......の経験をしている人なら、カトーの次のような言葉が、いかに正しかったか判るであろう。「なにもしないときこそ最も活動的であり、独りだけでいるときこそ、最も独りでない」。”


訳者解説をその後読むと、
「一般にアレントの本は、難解だといわれる」と書いていて、
少し安心した。
私だけではなかったのである。

難解な理由は、
①複文が重なり合って、長い。
②用いる用語に、彼女自身の特殊な意味を含ませている。
③彼女の思想は、ラディカルである。
そのように、志水氏は分析していた。


読んだ内容については、後述するとして、
感想は、

①大学時代、もう少し、哲学を勉強すべきであったということ。
今後、これに反省して、哲学を勉強する機会を見つけて行きたい。
あわせて、宗教学も勉強したいと思っている。

②アンナ・ハレントのように、深く深く分析することができるか。
今や、パソコンを開けば、すぐに、情報は得られる。
解答は、すぐに得られるのである。
私たちは、その半面、考えなくなっているのではないだろうか。
決して情報がたやすく得られる状況ではない1950年後半、
本書は書かれているが、その内容は多岐にわたり、かつ、
考察が深い。
あまりにも考えないでいると、アレントのような深く考える人は、
現代にいなくなるのではないかと、危惧する。



とりあえず、本日は、ここまで。




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【お知らせ】第1回食育専門部会

2007-07-17 18:19:51 | 教育
中央区民が健康であるために、
私が、大切であると考える部会の一つの開催のお知らせです。
(中央区のホームページからこの情報を拾ってきました。http://www.city.chuo.lg.jp/kurasi/kenko/kenkochuo21nosuisin/daiikkaisyokuikusenmonbukai/index.html)

中央区の食育のあり方が、話されます。

関心のある方は、是非、傍聴しませんか?



第1回食育専門部会
 
 日時 平成19年7月25日(水曜日)午後6時30分から(2時間程度)
 場所 中央区保健所 2階 大会議室
 
※傍聴希望の方は、7月24日(火曜日)までに
福祉保健計画主査までご連絡ください。 

【問合せ先】
福祉保健部管理課福祉保健計画主査
電話 03-3546-5394 ファクス 03-3248-1322
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