「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

【築地 UP DATE 35】東京都への要請文(案)

2009-07-07 07:15:11 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
東京都知事 石原慎太郎様
東京都中央卸売市場長 比留間英人様

「豊洲地区試錐コアの開示ならびに保全」ならびに
「都民・消費者へ早急に同地区土壌汚染とその対策に関し説明責任を果たすこと」
に関する要請文


 この程、「NPO法人 市場を考える会」に、都から豊洲地区試錐コア(以下、コアサンプル)を廃棄処分した旨の通知が入りました。

 コアサンプルの開示については昨年11月、日本環境学会の坂巻幸雄先生や都民の皆様が、情報開示資料を閲覧した際に、情報開示担当者に、現物のコアサンプルの閲覧を希望しており、ことあるごとに口頭で請求を繰り返してきました。
 しかし、都は、「開示対象になるかの調査中」として回答を引き伸ばしてきました。
 
 本年3月30日には日本環境学会が「豊洲地区試錐コアの開示ならびに保全に関する申入書」を都知事と比留間英人市場長宛に提出されました。

 又、5月21日に都説明会に川内博史代議士が訪れた際も、コアサンプルの廃棄をしないことをあらためて申し入れをしたばかりです。

 日本環境学会の申入書に対する6月25日付での都からの回答によりますと、コアサンプルの開示、保全ならびに公開討論会の開催のいずれもお聞き入れいただけなかったということでした。

 7月6日都に廃棄の詳細をたずねたところ、建設調整担当課長より「廃棄の内部手続きを開始した。業者選定の後1,2ヶ月程度で廃棄完了の予定。」として、実際「廃棄」までは行っていないが、その過程にあるとの回答がありました。
 廃棄の詳細は、同建設調整担当課長によれば「今回廃棄の対象は、先行ボーリング(不透水層の位置を確認するためのもの)の62箇所分と、絞込み調査の441箇所分」だといいます。
 尚、10mメッシュで表層土と地下水の調査した「詳細調査」にあたるコアサンプルの採取保存はしていないとのことです。「詳細調査」は、コアサンプルを保存していない以上、再度検証することができなくなりました。科学的検証の効かない不完全な調査と言えます。

 コアサンプルは、豊洲土壌汚染の現状を把握し、土壌汚染に対する有効な対策を実施するための重要な資料であります。
 自然科学分野での研究成果の確度は、追試等の厳密な検証手段によって、同一の結果が得られるのか、どうかによって決まります。
 従って、専門家会議・技術会議の結論が、何らの学術的検証を経ないまま「安全宣言」の形で一人歩きしたり、また、その「暫定的な結果」が「確実な結論」と化して広報されることは、事実の正確な把握と、都民の真の安全保障という見地からは、甚だ問題があると言わざるを得ません。

 豊洲新市場建設計画は、生鮮食料品を扱う市場を日本最大級の土壌汚染地へ移転する計画です。食の安心・安全のために、慎重に慎重を重ねて、検証検討していかねばなりません。
 コアサンプルを破棄することなく、きちんと保全と開示を行うことを、ここに強く要請いたします。
 あわせて、公開討論会など都民・消費者に納得の行く形で説明責任を早急に果たしていただけますよう要請いたします。

平成21年7月7日
第五回築地市場を考える勉強会
参加者 一同


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【築地 UP DATE 34】本日、緊急記者会見  第五回築地市場を考える勉強会にて

2009-07-07 06:27:30 | 築地を守る、築地市場現在地再整備

 コアサンプルの廃棄について、現状の確認を致しましたので、ご報告します。

 
 昨日は考える会が都から豊洲のコアサンプルを「廃棄した」と通知されたとして、無断廃棄処分に対して抗議する内容のブログを書きました。

 7/6朝、都の新市場建設課に廃棄の詳細をたずねたところ、担当課長より「廃棄の内部手続き開始した。業者選定の後1,2ヶ月程度で廃棄完了の予定」として、実際「廃棄」までは行っていないが、その過程にあると回答がありました。
(実際の確認は、私の知人が行っています。私も、事実確認をするため同日7/6築地市場まで足を運び、担当課長に面会を願いましたが、あいにく不在でした。)
 

 市場を考える会の皆様数名が、担当課長から「廃棄した」と直接聞いたことは確かで、東京都側で回答が、二転三転する状況でした。

 結局、実態は「廃棄の内部手続き開始した」段階であることのようです。

 「廃棄の内部手続き開始した」段階であれば、いずれ廃棄は目前です。よって、やはり、破棄についての抗議声明を出す必要があると考えます。
 都が、都民(消費者)に対して豊洲汚染の説明責任を果たしていない点とあわせて抗議する必要があります。

 廃棄についての詳細ですが、担当課長によれば「今回廃棄の対象は、先行ボーリング(不透水層の位置を確認するためのもの)の62箇所分と、絞込み調査の441箇所分」だといいます。
 尚、10mメッシュで表層土と地下水の調査した「詳細調査」にあたるコアの採取保存はしていないとのことです。
 「詳細調査」のコアを保存していないこと自体大きな疑問が残ります。当然、保存しているものとばかり思っていました。破棄をしたというのは、「詳細調査」のことを言うのでしょうか。「詳細調査」の結果が、検証の仕様がないということになります。


 7/7開催の「第5回築地市場を考える勉強会」の場では、二つの講演後、会場からの質疑応答が終了してから、緊急記者会見の時間を持ちたいと考えます。

 
緊急記者会見
 東京都による豊洲地区試錐コア(コアサンプル)の廃棄処分に対する抗議

 日時:7/7開催の「第5回築地市場を考える勉強会」の場、21時から

 場所:築地社会教育会館(中央区築地4-15-1)
     

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする