目からうろこのご講演でした。山本氏のような建築家を私は、是非とも待ち望んでいました。
建物を地域社会をつくるという観点から、建てていらっしゃいました。
山本氏は、現在の日本の建物を、「一住宅=一家族」システムと評しています。
①一つの住宅に一つの家族
②プライバシーを守るために極めて閉鎖的
③隣り合った住宅相互は干渉し合わない
④家族は、自立性の高い自立単位
⑤家族は、再生産の単位
このシステムは、1924年L.ヒルベルザイマーによるドイツのハイライズ・シティーをモデルとするといいます。
言われればまさに、「一住宅=一家族」システムから、現代の諸問題が起源していると考えられます。
少子高齢化、夫が働き妻が子を育てる形、孤独死、コモンスペースの欠如などなど。
山本氏は、『地域社会圏』という概念をうちたて、「一住宅=一家族」システムを打破しようとされました。
ひとつのモデルは、東雲キャナルコートCODAN(2003)にあります。
都市の理想の開発は、300%7~8階の建物を、住んでいる全ての人を巻き込んでつくることかもしれません。
質疑応答では、高さ制限と容積率で決められた計画で進められる都市再開発の問題点にどう取り組んでいけばよいのかが大きな争点となりました。
*NPO等による持続的な取り組み、
*建築士協会との連携、
*話し合いの場をつくる、
*景観や美的な問題では数値化はできないが徹底的に議論する、
*プロセスが公開される、
*設計という作業への対価、
*国政での議論、
*バリアフリーの視点、
*公共建築では特に地域との連携
これらの中にその取り組みの形が見えてくると考えました。
非常に有意義なご講演でした。
広島市西消防署(2000)、横須賀美術館(2007)、福生市庁舎(2008)などご講演でご紹介いただきましたが、そのコンセプトの斬新さにどれも驚かされました。
今後、山本氏の著書にも当たり、まちづくりに生かせるように努力したいと思います。
建物を地域社会をつくるという観点から、建てていらっしゃいました。
山本氏は、現在の日本の建物を、「一住宅=一家族」システムと評しています。
①一つの住宅に一つの家族
②プライバシーを守るために極めて閉鎖的
③隣り合った住宅相互は干渉し合わない
④家族は、自立性の高い自立単位
⑤家族は、再生産の単位
このシステムは、1924年L.ヒルベルザイマーによるドイツのハイライズ・シティーをモデルとするといいます。
言われればまさに、「一住宅=一家族」システムから、現代の諸問題が起源していると考えられます。
少子高齢化、夫が働き妻が子を育てる形、孤独死、コモンスペースの欠如などなど。
山本氏は、『地域社会圏』という概念をうちたて、「一住宅=一家族」システムを打破しようとされました。
ひとつのモデルは、東雲キャナルコートCODAN(2003)にあります。
都市の理想の開発は、300%7~8階の建物を、住んでいる全ての人を巻き込んでつくることかもしれません。
質疑応答では、高さ制限と容積率で決められた計画で進められる都市再開発の問題点にどう取り組んでいけばよいのかが大きな争点となりました。
*NPO等による持続的な取り組み、
*建築士協会との連携、
*話し合いの場をつくる、
*景観や美的な問題では数値化はできないが徹底的に議論する、
*プロセスが公開される、
*設計という作業への対価、
*国政での議論、
*バリアフリーの視点、
*公共建築では特に地域との連携
これらの中にその取り組みの形が見えてくると考えました。
非常に有意義なご講演でした。
広島市西消防署(2000)、横須賀美術館(2007)、福生市庁舎(2008)などご講演でご紹介いただきましたが、そのコンセプトの斬新さにどれも驚かされました。
今後、山本氏の著書にも当たり、まちづくりに生かせるように努力したいと思います。