flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

三宅川

2015-12-09 00:00:00 | 水のほとり

(愛知県稲沢市・愛西市)
 七年振りに親近感のある川を訪れる。三宅川は三宅の地を流れるために名付けられたものであるが、三宅の地は明治時代まで読みは同じで屯倉村と書き、その名の由来は朝廷直轄地である屯倉からきたものである。そして、往時は古木曽川が近くを流れ、国府や国分寺にも近く、また伊勢、奈良へ向かう沿道でもあり重要な地であった。その後、木曽川の流れが変わり、跡が三宅川となった。三宅の地は、農村地帯だが、古代は海岸線であり、勝幡(しょばた:塩畑)に港があって、海に程近く、現在でも海抜ゼロメートル地帯であって、川への排水は排水機によって排出している状態である。故にこの地は利水よりも排水を重要としており、排水の性格の強い三宅川の改修が望まれたわけである。
   

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする