杣谷川から南東に下ると、神戸でも有数の急坂に差し掛かる。辺りは急斜面に建つ住宅街で、歩いて下るにも足に負担を感じるが、車も唸りながら走行している。急坂を下がりきったところには護国神社があり、更に南東に下って行くと、阪急六甲駅へと辿り着く。
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(都賀川水系杣谷川支流 神戸市灘区)
今も修験者の修行場所である摩耶東谷へと足を踏み入れる。昭和13年(1938)に発生した阪神大水害の土石流災害を教訓に築造された、堰堤(砂防ダム)群が杣谷川及び摩耶東谷に幾つも存在する。
杣谷川長峰堰堤から杣谷堰堤を経て東谷に入っていく。間もなくして妙見宮の石碑が建っている。この奥には三段の摩耶不動滝があり、傍らには修行時に使う小屋が建つ。前後して深谷堰堤があり、登山道に強弱をつくり出している。また、六甲山及び摩耶山が風化花崗岩の地質であるため、山肌が露出している部分が崩れやすく、急な登山道には所々にロープを垂らしている。
(一級河川 広島県福山市)
三原市大和町藏宗、標高570mの世羅台地より発し、86kmの比較的緩やかな流れを経て、燧灘(ひうちなだ:瀬戸内海備後灘)に注ぐ河川である。下流部には鎌倉、室町時代に草戸千軒町という都市が存在したが、芦田川の流路変遷や福山城下町整備により衰退していった。