flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

二重峠

2012-01-31 00:00:20 | 街道・宿場町

(豊後街道 清正公道 ふたえのとうげ 熊本県阿蘇市・菊池郡大津町)
 車帰から更に急坂を登ると二重峠に辿り着く。標高683mのこの峠は、阿蘇北外輪山西側の最も低い地点である。二重峠の由来は、健磐龍命(たけいわたつのみこと)が外輪山を蹴破ろうとしても、山が二重になっていて破れなかったという神話からきている。平安時代の記録『延喜式』には、この地で放牧が行われていたという記録があり、「肥後の国に二重馬牧(ふたえのうまのまき)という軍馬の牧養地があり、優れた馬は都や大宰府に献上するように」とある。


 峠を下ると大津(おおづ)に差し掛かる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

海老名の大ケヤキ

2012-01-30 00:00:41 | ふるさとの木々

(神奈川県海老名市国分南 県指定天然記念物)
 国分寺の西側にある樹齢三百年のケヤキである。今は西方を流れる相模川が、かつてはこのケヤキのある相模野台地真下を流れ、そこに打たれた舟繋ぎ用の杭が根付いたのがこのケヤキとされる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

薫風の興福寺

2012-01-29 00:00:56 | ほとけのいおり

(奈良市登大路町 世界文化遺産 国宝 国指定重要文化財)
 興福寺に訪れるのは21年振りである。このときは、阿修羅像を観覧する人たちで混雑していた。
(国宝 五重塔 応永三十三年)
(国宝 東金堂 応永二十二年) (再建中の中金堂)

(関連記事:興福寺平成二年

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小瀬川

2012-01-28 00:00:19 | 水のほとり

(おぜがわ 広島県大竹市・山口県那珂郡和木町)
 柳井岩国から広島に戻る際に出会った川、小瀬川は、標高1031mの廿日市市鬼ヶ城山より発し、県境を縫うように流れ広島湾に注ぐ一級河川である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

炉畑遺跡

2012-01-27 00:00:49 | いにしえの人びと

(岐阜県各務原市鵜沼三ッ池町 県指定史跡)
 かがみ野の考古史跡に訪れるのは久し振りである。昭和41年(1966)土地改良工事中に見つかった土器(加曾利E式土器:土器の時代編年指標)等から、縄文時代中期後半から晩期にかけての遺跡であることが分かっている。


 遺跡公園内には、桜井家住宅が移築されている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大樹寺多宝塔

2012-01-26 00:00:16 | ほとけのいおり

(浄土宗成道山松安院大樹寺 愛知県岡崎市鴨田町広元 国指定重要文化財 1982年6月)
 松平・徳川家の菩提寺である大樹寺には、塔の心柱の紀年銘に、天文四年(1535)と書かれている多宝塔がある。

(関連記事:松平八代の墓

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

比叡 大宮川

2012-01-25 00:00:06 | 水のほとり

(滋賀県大津市)
 標高610mの比叡山横川より発し、琵琶湖に注ぐ全長4.8kmの一級河川である。
 大宮川には、日吉大社に至る花崗岩製の日吉三橋(大宮橋・走井橋・二宮橋)が架かっている。当初は木橋として架橋され、天正年間(1573-92)豊臣秀吉が寄進したという。寛文九年(1669)現在残る石橋に架け替えられている。


(昭和47年 台風20号によって破損した、日吉大社西側の橋殿橋)
(重文 二宮橋)(重文 走井橋)
(重文 大宮橋)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

阿蘇 車帰

2012-01-24 00:00:47 | 街道・宿場町

(くるまがえり 熊本県阿蘇市車帰)
 熊本から豊後鶴崎(大分市)を結んだ豊後街道は、加藤清正によって整備された。この車帰付近の道は険しく、また地質が火山灰であるために雨が降るたびに道路が崩れ、荷物を運ぶ車を追い返すほど厳しい道であったため、車帰と呼ばれるようになったという。
(阿蘇車帰風力発電所)


 二重峠へ

(関連記事:赤水

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

旧海老名村役場庁舎

2012-01-23 00:00:58 | 木のたてもの

(神奈川県海老名市国分南 かながわの建築物100選64番)
 大正7年(1918)に建設された、木造二階建ての役場建物である。昭和15年(1940)からは町役場となり、新庁舎の完成する昭和41年(1966)まで使われた。昭和57年(1982)から海老名市立郷土資料館として利用されたが、平成18年に耐震性の問題から閉館され、保存か解体かで検討された結果、現在地に移転し耐震構造に改良された上で復元された。平成23年からは海老名市温故館として利用されている。
(建物部材)

(関連記事:海老名 相模国分寺 海老名の大ケヤキ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

猿沢池の伝説

2012-01-22 00:00:34 | 水のほとり

(奈良市登大路町猿沢)
 背後に建つ興福寺で行われる行事、放生会(ほうじょうえ:捕獲した魚や鳥獣を野に放し、殺生を戒める宗教儀式)の放生池として、天平二十一年(749)に造られた池である。この猿沢池には七不思議があって、一、澄まず 二、濁らず 三、出ず 四、入らず 五、蛙はわかず 六、藻は生えず 七、魚が七分に水三分という伝説がある。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岩国市徴古館

2012-01-21 00:00:48 | STRUCTURE-構造物残影-

(山口県岩国市横山)
 昭和15年(1940)財団法人吉川報政会の理事会で岩国徴古館の設立が議決され、岩国藩主吉川家からの資料をもって昭和20年(1945)に岩国徴古館は完成した。戦争末期であったため、鉄筋の代わりに竹材を用い、柱の数が多くなっている。然し、間もなくして陸軍燃料廠治療所に徴用されている。戦後の一時期、図書館が徴古館内に仮移転し、昭和25年(1950)図書館が元の位置へ戻ったのを機に、博物館としてようやく開館した。
     

(関連記事:岩国城 錦帯橋

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

龍慶山少林寺

2012-01-20 00:00:31 | ほとけのいおり

(岐阜県各務原市那加新加納町)
 応長元年(1311)尾張国葉栗郡小網島村(羽島郡川島町)に夢窓疎石が開山したのが始まりである。然し、木曽川の氾濫によって度々被害を受けたため、明応八年(1499)薄田祐貞によって現在地に移転再興されている。
           

(関連記事:新加納 手力

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

松平八代の墓

2012-01-19 00:00:50 | いにしえびとの睡

(愛知県岡崎市鴨田町広元 1982年6月)
 元和元年(1615)徳川家康は、先祖である松平八代(親氏、泰親、信光、親忠、長親、信忠、清康、広忠)を成道山松安院大樹寺に建立した。昭和44年(1969)には岡崎市民が家康の遺品を納めて、顕彰碑(左側)が建立されている。

(関連記事:大樹寺多宝塔

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日吉大社

2012-01-18 00:00:12 | かみのやしろ

(山王権現 滋賀県大津市坂本 旧官幣大社 名神大社)
 全国の日吉、日枝、山王神社の総本宮である日吉大社は、『古事記』に見える「大山咋神(おおやまくいのかみ)、亦の名を山末之大主神。此の神は近淡海国の日枝の山(比叡山)に坐し」が最初である。その後、近江京遷都の翌年である天智天皇七年(668)大津京鎮護のため大神神社から大己貴神(おおなむちのかみ)を勧請し合祀した。その後、平安京遷都により、京の鬼門に当たることから、災難除けの社として崇敬されるようになった。そして、最澄が比叡山上に延暦寺を建立した際、比叡山の地主神であるこの社を、延暦寺の守護神として崇敬した。然し、元亀二年(1571)織田信長による比叡山焼き討ちにより焼失している。その後、豊臣秀吉によって再建され、現在に至っている。
(神仏習合の名残 山王鳥居) (山王霊石 祇園石)(西本宮)  (重文 宇佐宮 慶長三年) (重文 白山宮 慶長三年) (重文 山王神輿)(東本宮楼門) (国宝 東本宮本殿 文禄五年) (重文 樹下宮 慶長三年) (猿の霊石) (大政所(山王祭宵宮場))

(関連記事:日吉東照宮 大宮川 流護因社 門前坂本

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

阿蘇 赤水

2012-01-17 00:00:06 | 漂い紀行

(熊本県阿蘇市赤水)
 阿蘇山西から西に向かう。阿蘇山の西側カルデラ内であるこの地は、鉄分を多く含んだ地層から湧き出る水、及び温泉からこの地名が名付けられた。
(烏帽子岳)    (豊肥線赤水駅)
 (黒川)
  

 赤水を過ぎると、車帰地区に差し掛かる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする