湧玉池から東の丘に上がってみる。
福石神社のある辺りは元城町といい、城があったようである。
街の地図には市役所と書かれているところが…更地となっていた。
街を東西に横切る広い通りに戻り、街角の案内所に寄り地図を貰う。「床がギシギシした市役所はだいぶ前に引っ越しました、新市役所は七階からは富士も望め、名物の富士宮やきそばもあります」ということで、新市役所に向かってみる。お昼の閉店間際の食堂、大手外食産業が入っており、やきそばはメニューに無かった…。展望食堂で富士宮市街を眺めながら昼食。五月晴れの予報が次第に空全体が雲に覆われ始め、山は輪郭さえわからなくなっていた。
帰路、市役所から戻るコース上にある、幾つかの寺院に寄ってみた。
平等寺の三門は、廃仏毀釈によって取り壊される運命であった、富士東泉院日吉神社から移築したものという。そして先程の元城町、城山公園にある若之宮浅間神社、その横には溶岩流が縄状に収縮し固まったがもの見られた。
富士宮には、いわゆる博物館というものがなく、史跡等を「歩く博物館」と称しているが、富士山の信仰や富士登山の歴史を展示する、ふるさと展示室があって、富士山あっての富士宮という感を与えた。
帰り間際、富士宮駅でようやく名物やきそばを食すことができ、とりあえず思い残すことなく富士宮の地を離れた。
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