京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

笑ってよ!

2008年11月03日 | 日々の暮らしの中で
月曜日は○○大の学生たちと過ごす。他大学の学生の教科書点訳、小学生のリクエスト漫画の点訳・使用解説書・レシピ・献立メニュー…と和やかに分担をこなす。祝日だが集まりもよい。様々な学部から寄って話題豊富。
ずば抜けた賢さに好ましい人間性も同居。人間、要は「こころ」、この場が楽しめる私、捨てたものじゃない。

華奢な体つき、静かで控えめ、伏し目がちな…かわいいM子さん。入門のガイドをしたためによく隣り合わせで過ごしてきた。
「声が小さい、聞こえないよ~。笑顔みたいよ~。声に出して笑ってよ~」
内心ずっと思ってきた。
こんなことは余計なお世話だった。出会って1年半、あんまり変わらない。

最近、今日も思う。
私だって外に向かっては、「心」に見えないバリアをいつも張っているよ。取っ払おうなんて考えたこともないよ。ズカズカ踏み込まれたくない部分ってあるからね。でも、だからと言って偽って生きてはいないよ。そうすることで人に迷惑をかけてもいないと思うし。無防備になって傷つくこともいらない。多かれ少なかれ人はそんなもの。あなたなりに適度な間隔を維持しているんだと。

夕刻から久しぶりに居酒屋へお付き合い。ビールがうまい!
笑わそうと話しかけ、ちょっとだけ頑張っちゃった。笑ってよ!かわいい顔で。
何もしてあげられない。でもいつか、目を見てお話しできたらいいね…(余計な御世話とは言わせない)。
一足お先にさようなら。肩に触れて「またね」。M子、かすかににっこり。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする