京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 それでもやがて

2011年09月06日 | 日々の暮らしの中で
         

見渡せば…、木の枝が多く折れふし、庭はポリバケツから竹かごにムシロにゴザ、果ては木製の椅子まで、物置場所に片付けられたおおもの小物取り混ぜて散乱の様、いと乱りがはし、ってところだろう。幸い瓦の傷みも無く、すべては大事に至ることなく台風一過となった。
肌寒かった朝も、久しぶりの太陽がまぶしいほどの一日となる。道を歩いていてもチンチンチンと、鉦叩がよい音色を響かせて鳴き始めている。

熊野本宮大社を目指し、紀伊半島西側を南下、紀伊田辺から中辺路へ入り清姫の墓まで進んだ。この十日には11回目、富田川沿いに熊野の聖域の入り口とされる海尻王子へ、さらにその先、急な登りで汗をかいて尾根伝いの道へ出、高原霧の里に至る約6キロの行程が予定されていた。

ところがこのたびのこの惨状だ。昨夕、旅行社からの電話で今回のツアーは来月送りを告げられた。田辺から先は道路が土砂で寸断、出発地点まで行くことがかなわない。私の熊野古道完歩は来年5月まで持ち越されるが、再び歩き出せることを願って止まない。

   
「くま行ってるのかなあ」とJessieが思い出してくれるらしい。
いつになくウオーキングに励み、厳しい残暑に負けないようにと体力維持に努めた。
11キロ、12キロを歩いてきたではないか、6キロなんだから頑張れると自らに言い聞かせ、急坂を数回往復するなどして密かに備えてきた私。ま、これはこれでよい。

車窓の風景にも馴染み、これまでの様々な場所が思い出される。「止まない雨」がもたらした相次いだ被害の映像を見るにつけ、なんとも悲しい。  
コメント (6)
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