
秋晴れの一日。すっきりと晴れ渡ったが、夏日となるほどの気温の上がりよう。爽やかと言っていいのかどうか…。
10月30日から11月3日まで、若冲の天上画が信行寺さんで公開される。先日、奈良に住む友人からそれを紹介した新聞記事の切り抜きを差し出された。「行かない??」という暗黙のお誘いだったかな? 後日約束を交わし、ようやく日を決めた。
この絵のことは偶然だったが、見ていたテレビ番組で取り上げられたことで知った。本堂の戸の開け閉めでさえも風の流れが絵に悪影響を与える、といった気の使いようで、今回初公開になるはずだ。東大路通に面した門前を車では頻繁に通るが、そのような素晴らしいものを保存されているとは知らずにいた。
絵画好きの友人のこと、開催中の琳派展にお連れしようかと思ったが混雑が懸念される。それならと提案したのが京都御所の一般公開。まだ入ったことがないとのことで興味も湧いてか即決。セットで秋の一日を楽しめそうだ。
実は30日からは、東寺の講堂内に安置されている「立体曼陀羅」の仏像群が公開される。背後から拝観できるとあって個人的にはこちらに惹かれていた。一般公開を初めて以来50年で初めての試みだとある。公開期間がずっと長いので、ゆっくり訪ねてみればよい。それに30日からは秋の古本まつりも始まりまして~。嬉しい秋の深まりになるといいなあ、と…。
それまでに、やるべきことを形にしてしまいたい。そしてもうひと月かけて…と心づもりだけは怠りない。

比叡山を望む。8年ぶりだという「堂入り」の行者さんに思いがいく。