
ここのところぐずついた日が続いたが、今日は青い空が広がり心地よく晴れ渡った。
郊外へ車を走らせて、気運転換を図る。豊かな稲穂が風にそよぐ隣では、すでに刈り取られた田も多く、刈り株が整然と並んでいた。みごとな数の雀が一斉に飛び上がる。そんな光景をただ眺めているだけだったが、何やら「しあわせだなあ」って思えてくるから嬉しいことだ。
〈秋晴れの日記も簡を極めけり〉、と相生垣瓜人が詠んでいる。
こんな日は、ごたごた書くまい。余分な言葉は省いて、すっきりさせよう。(「秋晴れ」というには少し早いけれど)
ということで、
外出先で書店に立ち寄った。以前、書評を読んで知ったのだったか、書き留めておいた『活版印刷三日月堂 海からの手紙』(ほしおさなえ ポプラ文庫)を探していると前作も平積みされていて、2冊とも購入した。初めてのほしお作品で、読むのが楽しみ。
こうして少しづつ、静かに気持ちは充たされていく。少し時間がかかるだけで…。