静かな秋の雨音を聞きながら朝を迎えました。
どんより曇って、細かな細かな雨が残る中、点訳の件で外出しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/85/0180d43ffaf0c81e40d82795ae4b76fd.jpg)
ハナミズキの葉が色づき、赤い実を結んでいるのに正直なところ驚かされました。植込みの上に真っ赤な葉っぱが1枚。本の間に挟んで持ち帰ることにしました。
「み山路やいつより秋の色ならん見ざりし雲の夕暮れの空」
〈ふと気がついてみれば、あの夕べの雲はもう夏の雲ではない。山路にはいつから秋が訪れているのだろう〉。
新古今和歌集に収められた慈円のこの歌が好きだ、と竹西寛子さん(『詩歌断章』)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/fd/3419a6808f1e346d200e117e131501c7.jpg)
「倖せのたゆたふごとく秋の日は草地一枚昏れ残したり」 高島健一
秋の色に気づきながら、天からの恵みのような1枚の葉を本の間に挟み、穏やかな気持ちになれる果報者。こんな平穏さ、充分に倖せです。
どんより曇って、細かな細かな雨が残る中、点訳の件で外出しました。
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ハナミズキの葉が色づき、赤い実を結んでいるのに正直なところ驚かされました。植込みの上に真っ赤な葉っぱが1枚。本の間に挟んで持ち帰ることにしました。
「み山路やいつより秋の色ならん見ざりし雲の夕暮れの空」
〈ふと気がついてみれば、あの夕べの雲はもう夏の雲ではない。山路にはいつから秋が訪れているのだろう〉。
新古今和歌集に収められた慈円のこの歌が好きだ、と竹西寛子さん(『詩歌断章』)
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「倖せのたゆたふごとく秋の日は草地一枚昏れ残したり」 高島健一
秋の色に気づきながら、天からの恵みのような1枚の葉を本の間に挟み、穏やかな気持ちになれる果報者。こんな平穏さ、充分に倖せです。