
優れた能力を持ちながら、人種や性差からくる偏見・差別の中でNASAの宇宙計画に携わった女性たちがいた。実話に基づき描かれた映画「ドリーム」を観た。
目の前の現実を受け入れ、与えられた仕事を確実にこなす中で先を見据えて努力、工夫を凝らす。めげることのなく夢に向かう。家族愛。変化する環境。自らが前例となることで道を開こうとする信念。3人の姿には大きな感動を覚えた。
「権利は平等よ。色は関係ないの」、とメアリーが言う。彼女はNASAで初の女性技術者として活躍する。
ごく最近、メジャー・リーグで初めて黒人選手として活躍したジャッキー・ロビンソンのエピソードを読んだ。
「黒人選手がプレーした前例のない環境の中で、偉大なプレーヤーでありかつ立派な紳士でなければならない。差別に対して仕返しをしない勇気を持つんだ」。
ロビンソン選手は、彼をチームに誘ってくれた会長と約束を交わす。
酷い差別や嫌がらせの数々に、彼は決して報復せず、紳士的にふるまうことを貫いたという。やがて周囲に理解が生まれ、活躍が認められるようになる。彼がつけていた背番号「42」はメジャー・リーグ界での永久欠番になっている。ーーといったn内容の短い文章だった。
人は一人で生きていくことはできないが、時に、孤独に耐えて自分を律していく心の強靭さは必要だ、と説かれていたのを映画を観て思い出した。
エンディングで3人の女性の写真と功績が紹介されている。
心の支えとなり、生きる上での勇気を与えてくれる作品への共感。薄っぺらい共感ではなく、もう一度見てみたい作品です。