京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

「心田を耕す」

2021年01月05日 | 日々の暮らしの中で
一年が良きことで満ちるよう願って交わす「おめでとうございます」ということば。
新年早々、験が悪いことをいうものではない。だから、どうぞどうぞ日々平穏に過ごせますよう…。

「ああ、たのしかったね」という言葉を置き土産にして、4歳児は兄と母親と一緒に帰っていった。去ったあとの片付けで時間が過ぎ、今日も日が暮れる。日常なんてそんなもので、そうした雑事をこなしながら私自身もペースを取り戻していく。


〈憧れや夢を失わずに、いつも希望と道づれ〉。これは確か木津川計さんが言われた言葉と記憶している。
好奇心をいつまでも強く持って、新しいことでもできるだけ受け入れて行動してみるとしよう。そうした心が動かなくなるとき、希望は失われるのだろう。
「心田を耕す」という言葉がある。自分の心の土壌を常に肥えたものにしておけば、飛んできた種は芽を出し、根を張る。そして時間をかけて育つ。そのための時間の量の多少は私には問題ではない。ただ楽しみごとのタネや芽を心のうちにたくさん持っていたいと思う。趣味の世界、参加している活動、どんな場合にも、これからは尚更のこと工夫や努力が大いに要ることだが、楽しい毎日は自分で作るのだと心して、この一年も暮らしていこうか。

     孫たちが帰った晩から『熱源』(川越宗一)を読み始めた。ところがなんと頭が読書モードになっていないのか作品に入り込めず、前の部分を読み返してはちょっと進むといった具合で足踏みしている。

写真:鴨川の三条大橋を少し下がった(南下した)辺りで、飛来しては流れに乗って泳ぎ去り、また飛び立つユリカモメを見ていた。彼らのねぐらは琵琶湖だそうな。
コメント (14)
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