6歳だった孫娘Jessieに弟が生まれる11年前、彼女はベッドの枕元に縫いぐるみを並べ始めた。
赤ちゃんを寝かしつける練習らしく、順番を決め一つずつ抱っこして寝ていたそうだ。
その弟が生まれたあと彼らの家を訪問していたのだが、ある朝、枕元から白い犬のぬいぐるみを選んで通学のリュックにしまうのを偶然見かけた。
級友の前で、その白い犬について彼女は何かを話すつもりだったのだ。そして質問を受けて応える。SHOW AND TELLという時間があることを初めて知った。旺盛な自己アピール欲にもだが、素晴らしい体験を積む時間の存在に感心したのは忘れない。
姉弟3人となって、今ではそれぞれに何かあるごとに頑張りや活躍を讃えてもらっている。そういうシーンがなんと多いことかとつくづく思う。
孫に限らず、きちんと目が掛けられたグッド・タイミングでの賞賛であれば、受ける子供たちの喜びは大きいだろう。
今夕開催の、2022年度表彰式への招待状が孫娘に届いていた。親の同伴もある。
大阪で4年間を過ごし、弟たちより一足早く中学3年を前にして父親の待つAUSに一人戻った。年が明ければ高校3年生。英語力では彼女もそれなりに苦労があったと思うが、相応の努力がみとめられたか。家族と一緒に私どもも大いに喜ばせてもらう。最終学年を希望に向かって頑張る力となれば嬉しいこと。
大小問わずすべての表彰の場面は、未来ある子たちの心に感動を、自信を、自分は認められているという思いを、喜びを刻むきっかけの種を蒔く、一つの場になる。
心という土壌にまかれた種は、それぞれのペースで成長していく。そして咲く花は、時期も種類も姿、形一つ一つがみな違う。
日本では、教育現場に限らず日常、子どもに潜在する独自の才能を大人はどれだけ引き出せているだろうか。
…ちょっと考えた、この夕べ。