京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

誰もが若かった

2023年04月11日 | 日々の暮らしの中で

昨年9月、落下した乾いた種ではなく、実が割れたばかりの種を湿らせたティッシュペーパで包んでビンに密閉しておいたところ、4つのうち1つ(右下)に根が顔を見せた。
伸びてきたら鉢植えにする。もうしばらく様子を見ることにして、元の状態に戻した。
佐伯一麦氏のエッセイにあったのを真似てみたのだけれど、氏は花芽が付くまでに7年かかっていた。気が遠くなるわ。

ときおり強めの風が入る廊下の窓を開けて、十分にこの世の風に当てながら何年振りかで五月人形を飾った。



両親が遊びに来ていた遠い遠い昔の歓楽を思い出させてくれるのが、この柏餅についた息子の歯型。
誰もが若かった記憶がよみがえる。

おかげさまで予定通り8日にスイスから無事に帰国し、休む間もなく日常に戻った。
「どうだった」と様子を聞いてみたい思いはあるが、まあそのうちに…と思って控えている。
ただ、帰国翌日には土産の品が届いた。この気持ちだけで十分。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする