春草の中にもわきてむらさきの野辺のすみれのなつかしきかな
京都市北区の紫野(平安時代は天皇の狩猟地だった)の春の野辺を描いた名勝図絵に、江戸後期の伴蒿蹊(ばんこうけい)が詠んだ歌が添えられている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/5e/f6b8f7159d37610e793cf474cd785508.jpg)
1684年、芭蕉が関西に向かって出立し、京の伏見を経て大津へ向かう「小関越え」の途中に、ふとすみれを見かけた。(『野ざらし紀行』)
山路来て何やらゆかしすみれ草
山路に咲くすみれを訪ね、この小関越えを歩きたいと思って友人に声をかけてきたが、どなたさまからも断られ続き。相棒がいないというだけでもう何年か見送ってきた。
体力ありそう、山歩き好きそう、よい返事がもらえるのではないか、と期待値高く見積もって、色眼鏡で見てしまったのだ。
思いがけない返事をくれたのは、私より少し年長のH子さんだった。
「いいなあ」と話に加わって、一緒に歩いてみたいと口にされた。
「歩き通せるかわからへんけど」
うーん、介抱しつつは問題ありよ。大丈夫かしら…。
人を見かけで判断してはいけない、と学んだはずなんだけど。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/69/bfc88c2e60318bf625f1cee5c663b1a2.jpg)
京都市北区の紫野(平安時代は天皇の狩猟地だった)の春の野辺を描いた名勝図絵に、江戸後期の伴蒿蹊(ばんこうけい)が詠んだ歌が添えられている。
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1684年、芭蕉が関西に向かって出立し、京の伏見を経て大津へ向かう「小関越え」の途中に、ふとすみれを見かけた。(『野ざらし紀行』)
山路来て何やらゆかしすみれ草
山路に咲くすみれを訪ね、この小関越えを歩きたいと思って友人に声をかけてきたが、どなたさまからも断られ続き。相棒がいないというだけでもう何年か見送ってきた。
体力ありそう、山歩き好きそう、よい返事がもらえるのではないか、と期待値高く見積もって、色眼鏡で見てしまったのだ。
思いがけない返事をくれたのは、私より少し年長のH子さんだった。
「いいなあ」と話に加わって、一緒に歩いてみたいと口にされた。
「歩き通せるかわからへんけど」
うーん、介抱しつつは問題ありよ。大丈夫かしら…。
人を見かけで判断してはいけない、と学んだはずなんだけど。
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