京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

えんぴつ

2023年04月26日 | 日々の暮らしの中で
短い赤鉛筆の芯を整え出したら、思ってた以上に木の香りがした。

どの鉛筆もちびちび削り継いで、いっこうに未使用品の出番がやってこない。
本来はチョークをはさんで使っていたが、ちびた鉛筆用に代えて久しい。


ある日客人があって、手にしたまま立ち上がった。
どこに置いたのか。一年以上が経過して書棚の下からほこりにまみれて現れた。細い棒を差し込んで探し物をする機会があったのが幸いしたというところ。
手に持って移動したのではなかったのだ。記憶なんて曖昧なものだな。


手回しの削り器を孫たちのところへ回したので100均で買った小さなカッターナイフを使う。
芯が長めに出て、先が整うことが条件なので、見目の悪さには何の問題もないの。

  つゆの日のえんぴつ芯のやわらかき    辻征夫

昨日からの雨が降り続いた半日だった。
原稿用紙には鉛筆と限る。
コメント (4)
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