卯の花の にほふ垣根に
時鳥 早も来鳴きて
忍音もらす 夏は来ぬ
冷泉貴美子さんは地元紙1面コラムで、
〈「卯の花の匂う垣根に」と歌う唱歌「夏は来ぬ」は、日本古来の、古今集や新古今集のことばを集め、日本の夏を表す最高級の文学です〉
という一文にしていた。
大岡信さんは、小学生が歌う唱歌の歌詞に古典的な香りの高い詩句が使われていることから、
出所があるのだろうかと疑問に思っていたという。
そこに出会ったのが鎌倉末期の女流歌人・永福門院の歌、
〈ほととぎす空に声して卯の花の 垣根も白く月ぞ出でぬる〉だったそうで、
作詞をした佐々木信綱さん、この歌にヒントくらいは得ていたのではないだろうかと考えた。
仮にそう言えたとしても、あの唱歌の誕生を思えば「すばらしい古典のよみがえりとして祝福すべきこと」と結んでいる。
音楽の時間に歌詞の意味など教わっただろうか。今だって、卯の花の時季だといってこの歌を口ずさむ機会があるかどうかだけれど、知ってはいる。
日本の伝統美をまとった香り高き歌が、子供たちに継がれることなくお蔵入りしてしまうのでは惜しいこと。
こんな優れた歌をなぜ学校教育の中で取り上げなくなったのか残念でならない、の一言もコラムには忘れていない。
時鳥 早も来鳴きて
忍音もらす 夏は来ぬ
冷泉貴美子さんは地元紙1面コラムで、
〈「卯の花の匂う垣根に」と歌う唱歌「夏は来ぬ」は、日本古来の、古今集や新古今集のことばを集め、日本の夏を表す最高級の文学です〉
という一文にしていた。
大岡信さんは、小学生が歌う唱歌の歌詞に古典的な香りの高い詩句が使われていることから、
出所があるのだろうかと疑問に思っていたという。
そこに出会ったのが鎌倉末期の女流歌人・永福門院の歌、
〈ほととぎす空に声して卯の花の 垣根も白く月ぞ出でぬる〉だったそうで、
作詞をした佐々木信綱さん、この歌にヒントくらいは得ていたのではないだろうかと考えた。
仮にそう言えたとしても、あの唱歌の誕生を思えば「すばらしい古典のよみがえりとして祝福すべきこと」と結んでいる。
音楽の時間に歌詞の意味など教わっただろうか。今だって、卯の花の時季だといってこの歌を口ずさむ機会があるかどうかだけれど、知ってはいる。
日本の伝統美をまとった香り高き歌が、子供たちに継がれることなくお蔵入りしてしまうのでは惜しいこと。
こんな優れた歌をなぜ学校教育の中で取り上げなくなったのか残念でならない、の一言もコラムには忘れていない。
この歌、学校で習い、意味もしっかり教えて頂きました。大好きな歌で、よく歌いました。今日、このお話を拝読して、納得出来ました。「冬景色」の「さ霧消ゆるみなと~♪」も、曲の美しさと言葉の美しさが好きでした。
正しい日本語の美しい歌は残したいです。なおとも
歌詞などの説明はあるものですよね。私が覚えていないだけ。
あまりに遠い記憶になったせいもあるのでしょうね。
思いだしました、「冬景色」。
時代とともにあるとはいえ、消えていくのは惜しまれますよね。
国語でも文学作品が姿を消しつつあるとか…。
末の孫が「とんぼの めがねは みずいろめがねっ」とたどたどしく歌うのに
合わせました時、「えっ、知ってるの!?」って驚かれました。
日本語の美しい歌も、童謡も歌い継いでいけたらいいですね。
家事をしながら歌う歌は季節童謡も多いのですが、この歌を忘れていました!
さっそく歌いたいと思います🎵
ことねこ
むずかしい?お年頃ですが、ロックギターはひとまず置いて、お二人でとはいきませんか?
日本の素晴らしい歌もまたいいものだと~(笑)
そんなことあったら素敵だな! と勝手に想像してしまいます。