雨の似あう花だとか。理由は、雨の多い時季に咲くから、とあった。上賀茂神社で咲く楝(オウチ)の花です。
芭蕉にこんな句があります。「どむみりと樗(オウチ)や雨の花曇り」 (「どむ(ん)みり」とは「どんより」の意)
『徒然草』に登場します。5月5日の競馬会(くらべうまえ)の日、この楝(オウチ)の木の上で居眠りをして落ちかかっては目を覚ましながら見物するお坊さんがいました。写真、ちょうど奥に緑濃い植え込みが見えますが、その前が馬場になります。この高みから見物を決め込んだ坊さんが一人。気付いた人たちからは「とんでもないあきれたばか者だ。こんな危ない枝の上で、どうして安心して眠っていられるのだろうな」と呆れられてしまいます。10メートル以上にもなる高木だそうです。
この木を知ったのは、2010年4月に観た吉田松陰生誕180年記念映画「獄(ひとや)に咲く花」ででした。当時は、獄門の木として理解してしまいました。松陰が収監されていた藩の牢獄「野山嶽」。海岸で大きな楝(オウチ)の木が花をつけ爽やかに揺らいでいた終章のシーンが浮かびます。
白っぽく見えます薄紫の小花がびっしりと、雨にけぶるようです。 10日ほど早く梅雨入りしました。
徒然草にもでて来るのですか?
もやっと言いますか、ぼ~っと白い花が風情ありますね。静寂を感じます。
この映画は知りませんが、先年萩の松下村塾を訪ねました。
同行した中国留学生とともに若くして逝った松陰を偲びました。
吉田松陰は東北遊学で会津にも立ち寄り藩校日新館を訪れ私の町の塔寺の宿に宿泊したと聞いています。会津若松の人は今でも長州の人をあまり好もしくは思っていないようです。ウソか本当か知りませんけど、山口の萩市の市長さんが会津若松市を訪れ友好を申しいれ手をさしのべたところ会津若松市の市長さんが握手をことわったなぞと昔聞いたことがあります。でも、吉田松陰が日新館を訪れ塔寺の宿に止宿されたことは皆誇りに思って物語っているんですよ。
吉田松陰の生き方、今にして思えば色々なことを思います。
ただ、彼のような憂国の士がいたからこそ、日本の夜明けはあった、これだけは間違いないと思います。
お隣の物騒な国に、いつの日かこのような、命がけで回天を願う憂国の士が現れるのでしょうか。
長州藩萩の牢獄「野山嶽」。海岸で大きな楝の花が揺らいでいたラストシーン。
さすがに抜群な記憶力に脱帽です。すっかり忘れていました。
「仁和寺にある法師・・・」など、高校時代にも古典で習った舞台が近くにありますせいか、
わりと身近に兼好さんの思いをなぞったりしています。
雨で外出予定もない日などに、本棚から取り出してみてください。
眠らせたままではもったいないことです~。
いよいよ梅雨入りです。今頃咲く木の花には、白い花が多いですね。
「… 向いにある楝の木に」法師が登って…」と。
馬場での神事を、群衆ひしめく柵の周辺を離れ、高みから眺めるにはよい場所のようですね。
まさに、もやっとです。真っ白な花ではないのでもや~っと
雨にけぶった風情もよいものです。
萩、松下村塾、訪ねてみたいです。
ちょっと笑えるお坊さん、「徒然草」にはチョコチョコ登場します。
この高みから、よく見えたことでしょうね。
吉田松陰が止宿されたことを誇りにして語り継ぐ、そこにはむろんのこと、日新館への誇りがおありでしょうね。
忠義を尽くす姿には心打たれて「八重の桜」をみています。
新しい時代への流れの中で、悲しい歴史を背負いこんだことも事実です。
風土は人を作るとか、互いを尊重し合いながらよさを認め合いたいですね。
禁門の変(蛤御門の変)、鳥羽伏見の戦い…、何度も戦乱の舞台となり焼けだされた京の人々。
出火の様子から兵乱の記、逃げ惑う人々の記録、様々に残されています。
焼け跡をまっさらにしてしまわず、それまでの生活のあとを大事にして復興してきたことが京の誇りだとされます。
新しい力として、前を向く世代が増えてほしいと思います。
大阪まで行ってみた作品、どこかに感想を記したのでしたが…。
新しい時代を求めて動き出す空気の中で、いろいろな駆け引きもあり多くの血も流されて、
時代の流れに翻弄された人たちの苦しみ悲しみ…。
いろいろ思いますが、流れ舵を切った先駆者的優れた人物の存在があげられますね。
歴史は勝った側から語られてしまうとか、… 視点を変えることで知らなかったことも教えられています。
記憶に誤りがなければなのですが、海岸に大きなオウチの木が揺らいでいました。
美しいシーンだと感じました。
確か、この木はウオーキングの公園に
あるような気がしますが、早朝のウオーキングで
眼鏡をかけていかないので確かではありません。
でも見上げるとこんなふうにぼわっと見えて
いましたね~
「どむみりと樗(オウチ)や雨の花曇り」
芭蕉の句はいいですね~
この場合「花曇り」が季語なんですねえ~
勉強しました。
こちらでも、その花が咲きだしていると先日新聞でみました。
見てみたいのですが、行ったことない場所でして…。
芭蕉の句は、楝(オウチ)が夏の季語だと思います。
「花曇り」は桜の咲く季節の季語だと思うからです。
たぶんね、おそらくそうです(笑)
どんよりと、ちょっと重たげですね。