わが宿の萩花咲けり見に来ませ
いま二日だみあらば散りなむ
〈私の家の庭の萩が、花をいっぱいつけました。見にいらっしゃいませ。もう二日ほどしたら散ってしまいましょう〉(訳・伊藤博)
秋相聞の部に入る歌。きっと、待ち人はなかなかおいでになりませんのですね。萩の花が散ってしまう前には、懐かしいあなた様にお目にかかりたい。
そんなはるか古の万葉人の心情も、ようよう今に酌めます。
「萩、すすきに曼殊沙華も添えて瓶に挿し、月の出を待つ」前登志夫さんに倣ってみたいという気持ちはある。そして、月光に二つの椅子を並べ置こうか。
曼殊沙華を十数本束ねて花瓶に挿すなど私には経験のないこと。
「あら、死びと花なんかを家の中に飾るの!?」
そんな感覚が変わったのは、奈良の志賀直哉旧邸を訪れたときだった。行くところ部屋部屋に曼殊沙華が飾られていた。花の部分だけだったり、ほんの数本を茎は短くして。ちっともいやではなかった。
月に群雲だったが、周囲を群青に染めながら見事な輝きを放つ月が顔を見せた。
明日は中秋の名月。
いま二日だみあらば散りなむ
〈私の家の庭の萩が、花をいっぱいつけました。見にいらっしゃいませ。もう二日ほどしたら散ってしまいましょう〉(訳・伊藤博)
秋相聞の部に入る歌。きっと、待ち人はなかなかおいでになりませんのですね。萩の花が散ってしまう前には、懐かしいあなた様にお目にかかりたい。
そんなはるか古の万葉人の心情も、ようよう今に酌めます。
「萩、すすきに曼殊沙華も添えて瓶に挿し、月の出を待つ」前登志夫さんに倣ってみたいという気持ちはある。そして、月光に二つの椅子を並べ置こうか。
曼殊沙華を十数本束ねて花瓶に挿すなど私には経験のないこと。
「あら、死びと花なんかを家の中に飾るの!?」
そんな感覚が変わったのは、奈良の志賀直哉旧邸を訪れたときだった。行くところ部屋部屋に曼殊沙華が飾られていた。花の部分だけだったり、ほんの数本を茎は短くして。ちっともいやではなかった。
月に群雲だったが、周囲を群青に染めながら見事な輝きを放つ月が顔を見せた。
明日は中秋の名月。
花はかわいいのに「ニセ」はこたえますね。
ススキを芯に立てて萩と、赤いのを一本?3本?と思いましたが、
やはり曼殊沙華は添えられませんでした。ちょっと主張し過ぎです。
公園の一人ばえ?をもらい受けようか?思ったのですが、やめました。
始めは花の形さえ引き気味でした。
「何かしら魅力的」なのですよね。
昨夜はきれいな満月でしたね。
短いからこそ愛でたくなるのでしょうね。
我が庭は「偽萩」にのさばられて困っています
草取り頼んでいますが、手ごわい相手です。
曼殊沙華、新美南吉も歩いた矢勝川の土手は
何万本かが咲いています。
今年も行けそうにありません。
何かしら魅力的な曼殊沙華です。
秋萩に露も歌われますね。情趣は変わらないものを感じます。
新築のお家の庭に曼殊沙華が咲きそろったら、それはびっくりするでしょうね。
「触っては駄目」と言われるお気持ちもわかるようです。
忌んで遠ざけたい花でもあったのでしょうね。
私も若い頃はとても苦手な花でした。それがいつしか花の“妙な美しさ”を感じるようになりました。
旧志賀直哉邸では、来訪者をさりげなくもてなす心遣いを感じる程度で抵抗はありませんでした。
気付かない人もいるかもしれないというほど、さりげない風情でした。
コメントありがとうございます。
萩は花と露も愛でたそうですね。
曼珠沙華は祖母から触っては駄目と言われていました。近所に新しいお家が建ちました。
翌年お庭いっぱいに曼珠沙華が・・・みんな吃驚しました。翌年はなくなりました。誰かに注意されたのでしょうか。
お花も扱いによってかわりますね、
旧志賀直哉邸ではまた違った趣で鑑賞なさったのでしょうか。