京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

親バカ精神は家庭教育の基本

2022年08月06日 | HALL家の話
週末の二日間、陸上の地区大会が開催され、各校のスポーツデーで記録を残した子供たちが競い合った。

初日の4日は200m競走に出場した孫のTyler。全力で200mを走る練習などしてはいない子だが、力の差を見せつけられたようだ。「もうしたくない」って言ってる、と母親からラインでメッセージが入る。「でも今かき氷食べてる」。
スパイクを履いてファイト満々の顔ぶれの他校の子供たちにまじって…。
健闘を遠くから祈っていたが届かなかった。

2日目はリレーから始まり100m、走り幅跳びに出場。「そこまでがっかりしてないわ」の表現に、結果は推して知るべし。そうねそうね、よう頑張った! 

 リレーメンバー

スポーツでは結果は客観的に明快な審判が下される。
負けを知る。負けを知るチャンスだったのかもしれない。「もうしたくない」。この体験をどう生かすか。そんなことは本人のカイショ。
けれど、家族としては健闘をじゅうぶんに褒めたたえたい。明日に咲く花を思い描いて、言葉をかけたい。ダディは肩を抱いて、“I’m proud of you.”と言うのだろう。その先は? やっぱり本人のカイショ。

江戸時代に京の二条高倉に住んだ脇坂義堂と言う町人が家庭教育書『撫育草』(そだてぐさ)を記していた。それを小児科医だった故松田道雄さんが『おやじ対こども』と題して読み解かれたという。
地元紙の5月5日のコラムで読んだのだったが、文中、「親バカというのは子供の将来についての徹底した楽観論(中略)親バカ精神は家庭教育の基本」と説く一節が引かれていた。


この日の体験、きっと何かよいことにつながっていく。
仲間に支えられ、仲間を支える一員でもあれかし…。

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