京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 道草を食いながら

2014年05月21日 | 日々の暮らしの中で

義母の初七日から七日七日のお勤めをして、まもなく四十九日を迎える。そこに至るまでに…と、ちょっとした文章をまとめようとしていた。「。。。。。」と仮題も付けられて。もちろん、毎日それにかかりっきりということではなかった。
切り口などあれこれ工夫しなければ、他人の姑の話など「あっ、そう」で終わってしまいかねない。
削って削って身を細らせ、それでいて骨太で繊細に、しかも潤いのある思いを込めて…。感傷などという安っぽいっものは省いてみよう。などと、目指すところだけは高く掲げている。できもしないのにだ。この努力の過程が尊い、ということにして。この先1週間ほどは時間の猶予があるから、まだまだ推敲せねばならないし、課題も残る。けれど今日は少しいい気分。

で、久しぶりに散歩に出てみた。昨年は気付かなかった桐の花が散歩道に咲いていた。

             水滴が!
             よく見れば器量よし

ユキノシタが群生した道路わきの斜面は一面の苔で、水が枯れ葉の上に滴り落ちる音を楽しみながら一休み。昨夜の雨のせいか、わき水なのか。昨年以来、少しづつ奥へ奥へと山道を進んでいるが、いつも必ず途中で引き返す。たまに自家用車やダンプカーとすれ違うだけで人と出会うことがない山道は、やはり怖い。そんな道だからこそ、聞こえる「滴り」の音だったりするのだけれど。


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4 コメント

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桐一葉落ちて天下の秋をしる (Rei)
2014-05-22 10:31:07
出典は忘れましたが、桐で浮かぶのはこの言葉です。
このよい季節,私は路傍の草花に目をやる余裕がなくて恥ずかしいです。

義母上様を見送られ、一連のご法要とお忙しい日々だったのでしょうね。
ブログの更新がなかったことから拝察していました。

何か文章に・・・・何十年も昔、弟が第一子の長男を3歳で交通事故で亡くしました。
誰の発案か忘れましたが、親族や親しかった人たちで「思い出文集」を作りました。
亡き両親の文もあり、何年かに一度は読み返しています。
これがなければ思い起こすことも少ないかと思います。
筆のたつKeiさんですから、、きっと良いものができることでしょう。
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お疲れ様でした (matsu)
2014-05-22 21:44:07
もう49日ですか。その間どんなにかご難儀なさったことでしょうね。
お寺様ですから尚更ですよね。
しみじみ、5年前が思い出されます。

「ユキノシタ」がさくころになったんですね。
横手の古屋にもありましたっけ。今はそのばしょさえ分からない更地になっています。
でも目をつぶればあの植え込みの様子がちゃんと残っています。

仮題もつけられたという文章、ブログで紹介してください、楽しみにしております。
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「思い出文集」を…、Reiさん (kei)
2014-05-22 22:28:52
なでしこの対中国戦をテレビ観戦してしまいました。
延長後半終了間際、逆転しました~。

何かと気付かれするものですね。
だらっとテレビを見てしまうことも多くなっていましたが、少しづつ形にしてきました。
何十年と一緒に過ごして、記憶の断片をつなぐように思い出しています。

何かを見て、あるいは読んだりして亡き人を偲ぶことはありますね。
今、何をどのように書くか、書けるか随分考えましたが、一つまとめてみようと取りかかりました。

お庭が美しいのでよろしいですよね。



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早いものです、matsuさん (kei)
2014-05-23 00:07:19
遺された者のためにある法要、忌明けまでの期間ですね…。
七日ごとに勤めて、気づけば七日七日も七回目です。

自分史のスタイルにはしたくなくて考えました。
私ができる範囲のものですから知れています。
とてもとてもネットで公になどできるものではありません。

ユキノシタの花は可愛いですよね。
写真にとって初めて気付かされ、大好きになりました。
大事に(育てるというのも似合わないですね)目をかけています(笑)
肥料でもやったらもっとよい花が咲くのかな?? なんてことまで思って~。
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